大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官の私用メール問題について、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は6日、訴追を求めないとした当初の判断を維持すると議会に伝えた。
議会宛ての書簡で、コミ―長官は新たに発見された電子メールの捜査が完了したことを明らかにし、クリントン氏の問題に関して「7月時点の結論に変更はない」と説明した。コミ―長官の書簡によると、FBIのチームが別の事件に関連して押収した端末から入手した大量の電子メールを捜査。当時国務長官だったクリントン氏とのやり取りを点検した。
コミ―長官は1週間以上前、クリントン氏の私用メール問題に絡み、新たに浮上した電子メールを調査していることを議会に報告していた。クリントン陣営の広報責任者、ジェニファー・パルミエリ氏は「問題が解決して何よりだ」と述べた。
新たな電子メールは、クリントン氏の側近であるフーマ・アベディン氏の別居中の夫であるアンソニー・ウィーナー元下院議員が起こしたわいせつ事件をめぐる捜査で発見された。
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