26日から、秋の臨時国会が始まりました。市議会は午後も決算委員会が続く中、市民と議会棟の控室で話をして、討論原稿を書いていました。もっとも今日は、ヒラリーvsトランプの公開討論の日だったので、ライブ中継も見て、お昼に近所の蕎麦店「玄さん」で好物の胡麻うどん(海津にいなのお薦めです!)を食べ、お店のテレビで野田元首相の討論を見てから、市役所へ向かったのです。
7月10日に行われた参院選後、初の与野党論戦。補正予算が成立すれば、ただちにTPP審議、今国会でのTPP承認を目指すとされています。今、国会で注目すべきは、憲法審査会のスタートです。参院選で3分の2議席を改憲勢力で占めたことで安倍政権は、緊急事態条項や憲法9条の改正、家族条項などを盛り込んだ、自民党改憲草案の実現に向け、具体的に動き出すことになります。なかでも緊急事態条項は、災害ということを隠れ蓑に、改憲されたことによって国民の基本的人権を無期限に制限するワイマール共和国の大統領緊急令と授権法を足したような、究極の独裁条項になりかねないとの指摘すらされるのです。その場合、集団的自衛権とセットで考えたとき、いかに緊急事態条項が恐ろしいものになるかなどを虫の目で見ないとダメなわけで、安倍政権の100%善意によってつくられた法であっても、その後に変わる政権を行使する際に悪意にも利用されることがないように議論を尽くしていただかなくては困ります。
東京都議会もですが、国会も合わせてみてこそ、民主主義ってコレダ、と市民として国民として納得の答えを導かなくてはなりません。考えず責任を孫子の世代に負わせるのではなく、考えて互いに負担していく。だから、政府も都議会、地方議会も真摯に議論して、公開して、責任を持ってやっていただきたい。