2016年08月21日

力技を競った女子たちを地球サイズの視点でサポート

 前回、ロンドン五輪では、日本が獲得した金メダル7個のうち、4個を占めた女子レスリング。同じ格闘技でも、男子が史上初の金メダル0、女子もわずか1個に終わった柔道に対し、なぜ日本のレスリングはこんなにも強いのか?とまで言われるようになった。
 
JOC副会長でもあるレスリング協会の福田会長が、トレーニングセンター長を務めていることも大きいという。「女らしく、男らしく」など、どう考えているのかと問えば、それより個性を大事にしろ!と言われそうだ。やりたい意欲を引き上げる、それこそが能力を生かすことに繋がる。

 東京・北区に2008年、374億円を投じて完成した味の素ナショナルトレーニングセンターは、各競技ごとに超近代的な練習施設が完備している。JOC(日本オリンピック委員会)関係者によれば、このセンターを最もよく利用しているのはレスリングである。代表クラスの合宿はもちろんのこと、2番手・3番手の選手や、ジュニア世代の合宿も多い。
 
 また、こうした最新の練習環境での厳しい合宿を行なう一方、女子は新潟・十日町、男子は長野・菅平で、山や坂道などを使ったナチュラルトレーニングも継続している。身体能力や技術だけでなく、精神面も鍛えられる環境作りが、それは『八田イズム』から受け継がれている。

 1988年ソウル五輪を最後に遠ざかっていた男子も24年ぶりに金メダリストが生まれ、『レスリング王国』は完全復活した。日本レスリングがこれまで獲得した五輪金メダルの数は、柔道を抜いて、日本一の競技団体となる勢いだ。

【1】 伝統の『八田イズム』

 強さの秘密を問われたら、レスリング関係者は口をそろえて、真っ先にこの点を挙げる。金メダル0と惨敗した1960年ローマ五輪からわずか4年、日本は東京五輪で金メダル5個を獲得。一躍、レスリング王国となったのだが、その礎を築いた第3代日本レスリング協会会長の八田一朗だ。

「負けた理由を探すな」「左右とも利き手にしろ」「夢の中でも勝て」「マスコミを味方にしろ」「ベン(便所)学の勧め」など、八田の強化策は独自かつユニークであり、厳しかった。しかし、その内容は合理的でもあり、その教えは現代でも脈々と生きている。

【2】 福田会長の『国際性』

 八田イズムの第一継承者であり、それをさらに昇華させ、国際性を高めて現役選手たちに伝えているのが、現協会会長の福田富昭だ。国際レスリング連盟副会長も務める福田は、世界における日本の発言権を強め、国際交流を推進していった。さらに、世界選手権などの国際大会を国内で数多く開催し、毎年のように世界各国での合宿も敢行した。

 また、選手たちを積極的に海外遠征させる一方、「来る者は拒まず」という姿勢で、いつでも各国から選手を受け入れ、日本代表合宿にも参加させてきた。そのため日本選手は、ジュニア時代から外国人選手に対する苦手意識がなくなり、海外でも存分に力を発揮できているという、グローバルな対応を早くから強いていたということだ。能力開花が著しいだけの理由はやっぱりあったのだ。

 それにしても、女子選手の試合後にみせる笑顔が美しい。強くなりたいと言う意思と努力、サポート体制、女性が輝く、スポーツ王国になれば、いつまでたっても女性が議会の少数でいる日本の体質改善も進みそうだと期待する。 2020年へGO!



posted by Nina at 02:57| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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