2016年08月09日

マラソン、猫の恩返し

オリンピック入場行進、日本の後にカンボジア代表選手団6名の一人として手を振る猫ひろしがいた。

そもそもは、出演したTV番組がきっかけとなり、2008年にフルマラソンに初挑戦、その時のタイムが3時間48分57秒だった。更に、2009年、堀江貴文がインターネットでやっていた番組に呼ばれたのがきっかけだったという。そこでは「国籍を変えてオリンピックに出る」という話が出た。番組の関係者は冗談で言っていたが、本人は「カンボジアなら五輪代表になれるかも」と思った。そこから、所属事務所の関係者や応援してくれる仲間が盛り上がり、カンボジアの観光相や五輪委も「観光振興やスポーツの活性化になる」と後押ししてくれた。猫がカンボジア国籍を取得したのは11年。しかし、国籍取得からの期間が短いため規定によりカンボジア代表の選定にいたらかなった。当時34歳、それでも「年齢のことは考えず、とにかく毎日30キロ走ろう」と真剣に思ったという。

1年のうち4カ月はカンボジアで練習した。現地で話されるクメール語を勉強し、日常会話はできるようになった。お笑いのステージを終えた後、重さ約10キロのリュックを背負って横浜から東京まで30キロ以上を走ったり、深夜1時から明け方まで走ったり。

もっともオリンピックの出場にはIAAF(国際陸上競技連盟)が定めている標準記録を超えることが必要。 そこで、国内情勢や地域性などにより十分な練習環境を整えられない国や地域には、オリンピックに出場出来るよう考慮された特別救済枠が存在する。 陸上競技の場合、男女各一名がいずれかひとつずつの競技に出場できるというもので、そこを狙ったのだ。カンボジアはスポーツという点では下位の国で、陸上競技の参加標準記録をクリアする選手が出てこないため、陸上競技全体での特別参加枠”1名”をマラソンに使っていた。猫が挑まなければ、現地の選手が出場できたのだろう。新興国の有力選手が他国に帰化して、優勝をさらうということがあるが、それでもラオスやブルネイでは「陸上競技に出ない」ので、そういう意味での選択となったのだろう。しかし、カンボジアには猫ひろしより良い記録を持ったマラソン選手がいた。その選手の記録を上回わるほどの練習を積んだ。 フルマラソン初挑戦から7年で、年齢的にもマラソン全盛期は超えているにも関わらずタイムを1時間20分も縮めたのは、人は目的を持つと強いということの証明だ。

15年2月の東京マラソンは2時間27分48秒で自己ベストを更新(女子トップの福士加代子は、2時間22分17秒)。今年5月のカンボジアでのリオ五輪代表選考レースで優勝して出場を決めた。日本男子タイム一流の目安となる2時間10分以内も今までのアップ率で行けば夢のタイムでは無い。公務員ランナーが注目されたが、お笑い芸人ランナーが活躍するのも日本人観光誘致策になるとしたら、カンボジア代表となった事へ、もはやギャグではなく「猫の恩返し」に期待したい。

マラソン 放映日程
女子  14日(日)午後9時から
男子  21日(日)午後9時半から
posted by Nina at 09:59| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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