マーリンズのイチロー外野手は15日(日本時間16日)、敵地でのパドレス戦に「1番・ライト」で2試合ぶりに先発出場し、捕前内野安打を放った。日米通算4256安打で、ピート・ローズが保持する歴代最多安打記録についに並んだ。
イチローは初回、1ボールから先発右腕ペルドモのツーシームをバットに当てた。一塁方向への弱いゴロとなり、捕手のノリスが掴んで一塁に送るも、間に合わず。イチローが一足早く一塁を駆け抜けた。敵地が大きな拍手に包まれ、スクリーンでイチローがローズの記録に並んだことが紹介されると、歓声はさらに大きくなった。
その後、プラド、イエリッチの連打でイチローは生還。先制のホームを踏んでダグアウトに戻ると、チームメートから祝福を受けた。“ローズ超え”がかかっていたが、チームは3-6と逆転されて迎えた7回、1死走者なしで2番手右腕マウアーの85マイル(約137キロ)のスライダーを打ち、投ゴロに倒れた。
イチローは4戦ぶりに先発した13日(同14日)の試合では、4打数3安打2四球と大暴れ。王手をかけて臨んだ14日(同15日)はベンチスタートとなり、代打で一ゴロに終わっていた。
メジャー通算2978安打は、ローズと並び、積み上げてきた安打数は“世界一”となった!
そして3000安打へ残り22本。因みに 日本時代の1278本と合わせると、日米通算4256安打!!
日本のスポーツ界の期待も膨らみ、個人の偉業を見守る日米の期待は一つになりそうだ。
かつて、我孫子別荘に住んだ嘉納治五郎師範、スポーツを通して世界が一つに平和裏に進むことを期待して、手賀沼の丘の上に柳宗悦の隣家と並んでいたのだろうか、志高く、明日へ望みたい。