2016年05月14日

5月27日、米大統領の広島訪問への反響

戦争の終結が早まり、むしろ多くの命が救われたと考える米国人は多い。昨年のピュー・リサーチ・センターの世論調査でも、原爆投下が「正当化される」とみる人が56%であった。 

米俳優マイケル・ダグラス氏(71)は核廃絶を求める活動を続け、オバマ大統領を支持してきたことで知られている。スイス・ジュネーブでの記者会見で、「彼が米国大統領として決断したことを幸せに感じている。(広島で)核廃絶について強い言葉を発することを望むし、そう期待している」と話した。

 また自身の被爆地訪問について、「日本のいくつかの団体に広島に招待されたが、実現しなかった。訪日する機会を探している」と述べた。ダグラス氏は1998年からは「国連平和メッセンジャー」を務めている。今回は国連欧州本部で開催中の核軍縮作業部会を傍聴した。

 
原爆詩の朗読を30年続けてきた俳優の吉永小百合さんと、今月3日にカナダで開かれた吉永さんの朗読会でもピアノで伴奏した音楽家の坂本龍一さんに、現職の米大統領による初の被爆地訪問をどう受け止めているか尋ねた。

■核廃絶「もう一度強く発言を」 吉永小百合さん
 オバマ大統領にはもう一度、改めて、核兵器廃絶に向けて強く発言して頂きたいと願っています。
 わたしが最初に海外で原爆詩の朗読会をしたのが、米国のシアトルの郊外にあるポートタウンゼントという町だったんですね。そのときに、シアトルに住んでらっしゃる思想家で、宗教家の方がいました。100歳になられ、すばらしい方でした。
 その方は原爆が広島に投下されて1年ほど後、「申し訳ない」って思いで広島に行き、被爆者の方たちのために家を建てたんです。

 その方から直接聞いた言葉で、「広島に原爆が落とされた時、それは、あなたの上にも、わたしの上にも落ちたんだ」っていう言い方をされました。国も民族も問わず、みんなの上に落ちたんだと。

 「だれが落とした」「だれが加害者だ」っていうことよりも、「とんでもないことが起きた」「とんでもない武器ができて、たくさんの人が何の尊厳もなく消滅してしまった」っていうことですね。オバマさんがそれを感じて、広島に行ってくださるんだったら、わたしはとてもうれしいことだと思います。

 「加害者」「被害者」ということではなく、未来に向かっての思いとして行ってほしい。


■「戦争は痛くて、苦しくて、いやなこと」 坂本龍一さん
 オバマ大統領には、ぜひ被爆地に行ってほしいと思っていました。謝罪がなくても、とにかく行くってことは大事だし、オバマさんに限らず世界の国の指導者、あるいは国に限らず上に立つ人は、みんな行ってほしいですね。広島、長崎にはね。

 ぼくら、かすり傷一つでも痛い。いやですよね。原爆に限らず、戦争に行くってことは痛いことなんです。痛くて、苦しくて、いやなこと。死ぬほどのことですから。ぼくなんか耐えられない。

 そのくらい痛く、いやなことだよっていうことを知らなかったり、想像できなかったりする人が増えているような気がする。ドローン(無人機)を操作する若い米国の兵士も、どのくらい痛いかってことを感じないで操作しているだろうし、ネット上で勢いのあることをワーワー書いている人たちも、どのくらい痛いかってことをきちんと分からないで、想像できないで書いている。

 国を危ない方向に向かわせるような人たちも、実は知らない。戦争を体験していないから。痛くて、怖くて、やなことなんだって。

 「やった」「やられた」ではなく、どのくらい痛くて悲惨なことかっていう生々しい現実も知らなきゃいけないんですよね。(核と人類取材センター・副島英樹)
posted by Nina at 23:33| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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