100万部近い売り上げを誇る米国の月刊旅行雑誌「トラベル+レジャー」誌の観光ランキングで、昨年、一昨年と2年連続世界一となった国際観光都市・京都。世界に誇れる世界中の旅行者の憧れの地、桜色に染まる日本の春。わずかな期間しか見ることができない桜の開花、まさに外国人観光客にとっても大人気。アベノミクスによる円安、諸外国の現地通貨が円に対して強くなったことで日本への観光がしやすくなった。単純に言って、1ドル=80円から1ドル=120円になれば、ドルに連動する通貨での日本への旅行代金は3分の2になる。さらにここ数年で格安航空会社(LCC)が急速に普及、そこへアジアからの旅行客などはビザの簡略化をしたこともあり、アジア地域などは日本にきやすくなっている。減速する中国経済だが、所得水準の上昇で、昨年の海外旅行者数が2年連続で1億人を突破した。
国は外国からの観光客の目標を2015年12月14日には3000万人上方修正したばかりだが、そこで1月に2000万人を達成で、3月末は4000万人へと修正。2030年には同3倍の6000万人に増やす新しい目標を決めた。確かに、「SAKURA」「HANAMI 」は知る人ぞ知るの自然の美、桜を見に世界中からやってくるようになった。大学のゼミの安島博幸教授(東京都の観光事業審議会会長、JTB交流文化賞の審査委員長)は、達成可能だとメールで楽観視!中国が5500万人、イタリアが4800万人、香港2700万人というランキングだから、環境の良さ、安全度から言っても日本観光の実力発揮の時が来たのだろう。我孫子のまちも桜プロジェクトに乗り出し、さらに来年も植樹する。植樹への寄付を募り、記念プレートをつける記念樹とするとのことで、早くも噂をしった我孫子市民から申し入れが殺到しているというが、桜の人気は国内外問わず大したものだ。
そんな京都の絶景桜を外国人だけではなく、日本人には、「冬きたりなば春遠からじ」と待ちに待って、冬の寒さに耐え、辛い時期があっても春は必ず来ると信じて、桜前線を楽しみにする、花は心を慰めてくれます。人は自然を愛で、そして自然に翻弄される日本人・・・。
恨むわけには行かないけれど、多くの人の命をいっぺんに奪ってしまうこともある。それでも、自然に感謝して、八百万の神に手を合掌して、諸行無常でも、しっかり暮らしていこうと思うのが、災害が多い日本に住む私たちの習性なんですね。早く、余震がおさまり、安心の日々を取り戻せますよう祈ります。
もう一度、桜になごむ春を見てみてください。