アメリカのケリー国務長官は、11日午後に行った記者会見で、オバマ大統領も広島を訪問すべきと述べた。
ケリー国務長官は、「皆さんが広島を訪れるべきだから、いつかアメリカの大統領も訪れることを願う」と述べた。
さらにケリー長官は、12日にオバマ大統領に会う際に、今回の訪問で経験したことを報告し、広島を訪問するよう伝えると話した。
オバマ氏が2009年にノーベル平和賞を受賞したのは、「核なき世界」を目指すと表明したことが理由の一つだった。
ケリー長官は、広島出身で広島第1区選出の衆議院議員でもある岸田文雄外相に対して、「私の広島訪問は、両国関係の力強い結びつきにとって、そして戦争の厳しい時代から両国がいかに前に進んできたかにとって、特別な意味を持つ」と語った。
さらに自身の広島訪問は「過去についてではなく、現在や未来についてのものだ」と付け加えた。米政府はその一方で、ケリー氏が原爆投下を謝罪するつもりはないと方針を明確にしている。
ブッシュ元大統領(前大統領の父)が、広島原爆投下について謝罪するのは「ひどい歴史修正主義だ」と批判し、自分は決してそんなことはしないと表明したのは有名だ。
アジア地域で中国が台頭し、日本など米国の同盟諸国との領土問題で強硬姿勢を強めるなか、米国と日本は関係強化に力を入れている。ケリー国務長官の原爆慰霊碑訪問は、そのさなかで実現したものといえる。
一方、我孫子市では、このところ数年に亘って、市内中学生代表を広島、長崎などへ平和事業として派遣を行い、派遣報告会も行ってきた。その以前より、市民が中心になって非核平和祈念式典を毎夏に手賀沼公園の平和の碑の前で行っており、年代を超え平和の尊さを思い、参加者が増えてきた。60周年、65周年の際に市民より集められた書き寄せは冊子となって図書館、学校に収められ、配布されている。
そして、まもなく「70周年」の文集が月末に刊行される予定だ。(お問合せ:我孫子市 総務部 04-7185-1111)
参照:FNNニュース:4月11日(月)