先日、N饗を聞きに行こうという話になって、それではと今ふうにネットで予約して、HNKホールに行きました。私の前に報道カメラが据え付けられて、どなたかがいらしゃるのを待ち受けているようなのですが、いつまで目前に立ちはだかるのか、演奏が始まってもこうなのかしら、安い席だったのか、仕方がないななどと、ぶつぶつ心の中で切符を買ってくれた相手の懐具合を推し量っていました。
かつては、小泉首相がコンサート会場に現れる報道がされたから、安倍首相かな??などと思っていると、なにやら拍手がおきて、男性(SP?)の列が移動して2階席中央にに・・・、周辺の方は自然に立ち上がって・・・
な、な、なんと皇太子殿下でした。実は、あちらは中央ですが、我々も同じ列に座って(左端ですが)たのでした。休憩で席を立たれたので、もう戻られないのだろうと、思ってホワイエで喉を潤し、第二部の合図とともに席に戻りましたら、殿下もまた席に戻られて最期まで楽しまれました。
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
ニルセン/交響曲 第5番 作品50
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:ジャニーヌ・ヤンセン
我孫子からN響を聞きにいくなら、千代田線利用で神宮前へ直通で座っていけるとは、これまで気が付きませんでしたが、上野公会堂だけでなく、どちらも乗換えなしの直通ですから、コンサート好きには非常に便利だったんですね。どおりで、我孫子の聴衆はマナーができてる、その理由がわかりました。
良い演奏を聴くのは、やはり楽しいし、久々に心の栄養を頂き、しばらく爽快感が続きます。
絵を見たり、詩や小説、芸術に触れるのは とてもいいこと、大事なことだと改めて思うところです。
そういえば、武満徹も御代田に別荘、シベリウスも湖畔に住み、名だたる芸術家は静かな自然豊かな場所に別荘や家を持っています。我孫子は、よくも悪くも田舎ですが、実はとても素敵な日常に居られているということなのです。
クラッシク演奏家の卵をヒロインにした漫画も人気でしたが、映画になって、たまたま無料動画サイトで紹介されていました。「のだめカンタービレ」(コンサートが作られるまでの音楽家達の話がテーマ)は、クラッシック演奏の楽屋裏をストーリーにしています。しかも、主役は、「あさが来た」の御主人役の玉木宏。ベッキーもなかなかの演技で出ている、パリとウイーンを舞台に奮闘する日本人音楽家の姿を描いて好感です。ユニークで楽しい映像、風景描写も巧でした。