我孫子市議会を巻き込んだ2015県議選「公選ハガキ」について、裁判になったが、それが急転直下取り下げとなったなどと、私のところへもメールやら、飛び交っている。
確かに、私も公選ハガキを出すので、名簿には気を使う。宛名の「本人が亡くなっています」と1,2件はお叱りの電話や手紙を頂くことになって反省する。市議選の公選ハガキの数は2000人上限だが、それでも転居や生存までも全部把握できないのが実態で、お詫びを申し上げて頭を深く垂れるしかない。ところが、今回の場合は、公選ハガキの推薦者とした方が亡くなっていたのを未確認だったというところから、話はややっこしくなっている。
まずは、そのご当人の水野ゆうき県議の弁明が書かれている、ブログでは・・・
8000枚の公選ハガキにミスが1枚あったということで、当選後に注意を受けた。その「公選ハガキの1枚のミス」というのは、亡くなった奥様の名前が推薦人欄に書かれた1枚だった、というのだ。ハガキを作成したスタッフに確認したが、「絶対にミスは考えられない」とのことだった。
県議のブログによると、「慎重を期すためも、著者(水野ゆうき)は、父(選挙責任者)、母(ハガキ管理者)、豊島我孫子市議(市議時代一緒に会派を組んでいた先輩)他1名を伴って、氏に確認するため、大学へ赴いた。
2015/8/22 http://blogos.com/article/129548/
こうなるまでの相当な対立の図式は県議選が終わって、我孫子市議会での議員からの質疑で始まった。水野県議の公選ハガキの扱いについて、選挙管理委員会に違反性云々で質疑した。県議となった水野氏が市議会に対して議会質疑のデータの削除を求め、さらには名誉棄損裁判にも展開し・・・・
2015.9.15 http://demosthenesz.blog.fc2.com/blog-entry-47.html
ネット選挙を得意とする「美しすぎる市議」として雑誌、新聞、TVでも評判だが、さすがにSNSの使い手であって行動力も凄いと当選に感心した。そして、この事件によって、県議選ではネットを使いこなすだけでなくご本人が8000枚の公選ハガキまでも出すことをしていたことに、驚愕した。かくゆう私も、8000枚の公選ハガキを出すという経験をしたが、2か月程度でそれだけの名簿を集めていたとは考えにくい、その以前から強い気持ちがあって準備はしていたのだろう。市議選などは2000枚を上限に発送していいことになっているが、それですら初戦の時は対応できない候補者は多い。国政選挙に出馬した友人(女性)の選挙事務所に手伝いに行ったこともあるが、万を超える数のハガキを出すので、宛先不明で戻ってくる数も積み上げると50センチの高さになって半端ではなかった。
水野氏の場合、かつて「政治の師匠」と呼んだ方を不本意にも巻き込んで、非礼をすることになったのもご本人は悔んでいることだろう。政治の道を選ばなければ、起きなかったことだった。一度は双方が会って事情を分かり合ったという。それが、瓦解するとはなんなのだろうか、と私には思えた。
「物語の生まれるまち:我孫子」というキャンペーンが始まったところで、つまらいモノガタリが広がらならないように、年をあらたに善き方向に収拾してほしいとお願いしたい。