「宇宙(この世)の法則」を研究し続けた小林正観(『努力ゼロの幸福論』大和書房)は、40年近くその過程を見えてきて、究極が「おかえしの法則」だと言います。さすがに役に立ちそうな点が多いので、ここではその要点を示しておきます。
@「(か)感謝」…「ありがとう」と感謝されること
A「(え)笑顔」…「にっこり」と微笑(ほほえ)みかけられること
B「(し)賞賛」…「よくできたね」とほめられること
この3つの頭文字をとって、「おかえしの法則」と呼びます。
「感謝」「笑顔」「称賛」は人間に絶大なエネルギーを与えてくれます。
まわりからこの3つを働きかけると、なぜか人は元気になることがわかりました。
たとえば、息子が流し台に置きっぱなしだった食器を洗ってくれたとします。
それを、「たまにはやってくれて当然だ」という思いで、「大変さがわかったでしょう。時々はこれからもやって欲しいわ」と小言も加えるなら、何も言わない無反応になるのが見えます。逆に、「ありがとう」と感謝をしながら笑顔を投げかけ、「本当に気がついてくれて、嬉しい」と賞賛すれば、とても張り合いがあったと気分がいいし、また次も自ら率先してやってくれることでしょう。
これは食器洗いだけに限りません。たとえば、富士山はこれまで何十億人から「賞賛」を浴びてきました。
ということは富士山は驚くほどいいエネルギーを貯め込んでいるのだといいます。 富士山を仰ぎ見て、「何だか元気が出た」という人は、富士山が貯めこんだエネルギーを分け与えてもらっているからと思えます。それなら、手賀沼にもそれが言えるのではないか。
いつもまわりに「感謝」「笑顔」「賞賛」のエネルギーを浴びせかけていると、「そばにいると何だかぐんぐん元気になる」と、笑顔の素敵なエネルギーに満ちあふれた人たちがどんどん集まってくるようになります。元気な人ばかりが集まるようになれば、まわりには自ずと膨大なエネルギーが集まってくるというわけです。これを上手に活用するのが、観光のまちづくりです!
「感謝」や「笑顔」、「賞賛」を浴びせかけていると、肉体的にエネルギーがダウンしている人(病人)、精神的にエネルギーがダウンしている人(うつ病の人など)も元気になってきます。そうして、たくさんのプラスのエネルギーをもらった人は、「おかえし」にプラスのエネルギーをたくさん与えてくれることも起こるようなのです。手賀沼の見える高台に住む人たちのお宅を訪ねていくと、機嫌の良い方、優しく対応してくれる方が多いと感じるのは事実です。
さて、さて、観光は、おもてなしの技、人の笑顔や「毎度あり」、「おいでやす」の気持ちが必要です。結果、そうした意識を持ち続けていると、病はとおのき、お金が舞い込んでくるというプラスのスパイラルになる可能性があると思います。皆さん、こんなに佳いこともあるのですから、人を招きいれる招運のある街に変えていきましょう。何もしなければ、自然も荒廃していきます、人の手を優れて(やさしく)加えることで、人と自然の素晴らしい共存ができるのではないでしょうか。自然の猛威、自然の厳しさもありますが、日本人は自然から得る恩恵に感謝して、賛美してきました。美点凝視、誉めてこそ輝いていく、街にもしかりです。
手賀七策の観光立市、皆さまと進めてまいります!