2015年07月24日

台湾、総統選では女性対決

台湾の与党・国民党は19日、台北市の国父記念館で党大会を開き、来年1月16日に実施される総統選の党公認候補に立法院副院長(国会副議長)の洪秀柱氏(67)を選出した。野党・民進党は蔡英文主席(58)の公認を決めている。2大政党の公認候補が決まり、総統選は事実上、台湾では史上初の女性対決となることが固まった。

 国民党の候補者選びは迷走が続いた。昨年11月の統一地方選での大敗が響き、総統選も厳しい選挙戦が予想される。2期務めた馬英九総統(65)は憲法の規定により出馬できない。大敗で党主席を引責辞任した馬氏の後を継いだ朱立倫主席(54)、立法院長(国会議長)の王金平氏(74)、呉敦義副総統(67)といった党内実力者が名乗りを上げず、有力者の消極姿勢に、議会内での駆け引きが続く中で党内予備選に名乗りを上げたのが洪氏だった。洪氏の潔さが好感度を増し勢いをつけた。

 ただ洪氏は、大物に比べれば知名度や組織力が劣るとされる。さらに中国との統一志向が強いとされ、5月に発表した対中政策では、党の政策より、さらに中国寄りとも受け止められかねない姿勢を示し、台湾メディアは強い統一派を意味する「最統」と報じた。

 このため、本土派と呼ばれる党内の本省人(戦前からの台湾居住者と子孫)のグループを中心に、洪氏では中間票の支持を得られにくく、選挙戦に不利になるとの不満がくすぶる。総統選と同時に実施される立法委員(国会議員)選では、一部に無所属での出馬を目指す動きもある。

 公認決定後の演説で洪氏は「(『一つの中国』を前提とした)1992年合意を基礎に、台湾優先を堅持する」と強調し、党の団結を強く呼びかけた。また、多くの台湾人が使う台湾語で「私は最も庶民を理解し、公平と正義を重視する総統になる」と語った。

 台湾のテレビ局TVBSが7日に発表した世論調査では、洪氏の支持率は30%と蔡氏の42%を下回り、出遅れが目立つ。さらに、親民党の宋楚瑜(そうそゆ)主席(73)が出馬の可能性をにおわせており、国民党にとっては懸念材料だ。

 2000年の総統選では、民進党の陳水扁氏、国民党の連戦氏に加え、国民党非主流派だった宋氏が無所属で出馬。三つどもえの戦いは連、宋両氏が保守票を奪い合って陳氏が当選し、初の民進党政権が誕生した。宋氏が再び出馬すれば、国民党にとって「悪夢の再来」となる可能性がさらに強まることになる。

 ヨーロッパのみならず、アジアでも、インド、パキスタン、フィリピン、タイ、韓国と女性党首が誕生して、国家の中枢のリーダーの座を占めてきた。来年の米国大統領選ではいよいよヒラリーが、出馬とみられる。こうなると日本の女性は未だ銃後の構えにまわっている感だ。

 ◇洪秀柱
 1948年4月7日、台北生まれ。両親は、戦後に国民党と共に台湾に渡ってきた「外省人」と呼ばれる中国大陸出身者。同党政権下で反体制派の逮捕や処刑が続いた「白色テロ」に父親が巻き込まれ、政治犯収容所に収監された。このため母親が家計を支え、一家は苦しい生活を送った。

 70年に台湾の中国文化大法学部を卒業した後、中学教諭や米国留学などを経て、89年の立法委員(国会議員)選で初当選した。2012年に女性初の立法院副院長(国会副議長)に就任し、同年から今年1月まで党副主席も務めた。4人きょうだいの長女で独身。ペットは前の飼い主が飼えなくなったために引き取ったというアフリカゾウガメ。


出典:
毎日新聞 7月19日
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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