2015年04月08日

道徳は「特別の教科」に(平成30年度より)

 文部科学省は先月13日、平成30年度以降に教科化される小中学校の道徳をめぐる学習指導要領の改定案について、2月4日〜3月5日の期間で実施していた意見公募(パブリックコメント)を集計した。文科省は寄せられた意見を改正案に反映した新指導要領を月内に告示する方針。道徳は「特別の教科」として小学校で30年度、中学校では31年度から導入される見通し。文科省は今回の改正案で、教育内容を「正直、誠実」「感動、畏敬」などキーワードごとに示したり、小学校低学年から教材で国を愛する心を取り上げたりするなど記載を大幅に変更。こうした工夫について、「分かりやすくてよい」「改善された」などと評価する声があった。

 評価は記述式で行われるが、「評価を記入するからこそ、意識して指導に当たることができるようになる」との賛成意見がある一方、「教師の求める発言をする子供が増える。道徳は本音で語れる場とすることが重要」との指摘もあった。

 意見公募には、国内を中心に5002人から計5993件の意見が寄せられた。教科化によって「健全な社会秩序が維持され、伝承される」などの賛成意見が出た一方、「一定の価値観や規範意識の押しつけにつながることが危惧される」などの反対意見も寄せられた。

 賛成意見では、子供たちへの教育の観点からだけでなく、教科化によって、教員の能力を高め、学校教育の質の向上を期待する声が目立った。具体的には「教師が子供とともに学ぶことが必要」「多くの教員が道徳の授業のあり方を考えることとなり、授業の質にも目が向けられる」などの意見があった。

 一方、反対の立場からは「偏狭なナショナリズムにつながる」「国の考え方を子供に植え付ける危険性が極めて高い」などの意見がみられた。「道徳は普段の生活などから学ぶもので、教科として学ぶものではない」「現行の制度でも十分に実施できる」などと教科化することへの疑問も目立った。

 戦前に、千葉では学校教育に関する県の干渉で教師への弾圧が起きた時代があった。自由主義的教育を推進して、我孫子にも当時に熱心な白樺教師らが絵画教育に取り組むなど、新しい教育を取り入れる機運が盛り上がった。しかし、その中でも目立った存在であった教師が手塚岸衛だった。1919年に千葉師範学校附属小学校に任ぜられると、教育の画一性を廃し、子どもの自発性、自主性を最大限に発揮させるという自由教育を提唱した。その名は、全国に知られるようになっていったが、1926年、県大多喜中学校校長となると校長排斥運動が起こり、辞職に追い込まれる。当時、千葉県は軍の力も強かったため、1928年、東京に移り、幼稚園・小学校・中学校からなる自由ヶ丘学園を創立する。その後に自由ヶ丘学園の幼稚園・小学校は後にトモエ学園(窓際のトトちゃんのモデルとなった学校)となったよいうことだ。

 参考:産経新聞 3月13日 
  
posted by Nina at 00:00| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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