2015年04月06日

福井、県議立候補者戦後最少

 4月3日に告示された福井県議選の立候補者は、戦後最も少ない45人。4年前の前回選挙以降、定数が3人削減されたとはいえ、議員のなり手不足が目立っている。12選挙区のうち5選挙区で無投票になり、定数37に対する無投票当選者の割合は約30%。旧福井市・足羽郡が無投票だった1991年の65%に次いで戦後2番目に高い。県内政界、有権者からは「議員が固定化する」「マンネリだ」と“無風選挙”に危機感を抱く声が上がる。

 ■選ぶ権利の消失
 県内第2の市で選挙区としても3番目の有権者数を抱える坂井市。定数4に対し現職4人以外の候補者は現れず、県議選で有権者7万4千人の投票先はなくなった。市内の女性(73)は「私たちには選ぶ権利があり、候補者の話をいろいろ聞いて一票を投じたい。選挙戦で争うことで発展もあるはず」と残念がる。

 50代の元坂井市議は「本来、多くの候補者が出て政策論争すべきだが、合併前の旧4町のバランスなどで対立構図をつくりたくない意識が影響したのでは」と分析する。

 大野市は前回に続く無投票で、昨年6月の市長選、今年2月の市議選も無投票だった。市内の女性(84)は「今の大野に活気が無い感じがして寂しい」とポツリ。建設業の男性(63)は「議員は市民の代弁者なのに、無投票ではマンネリ。候補者も選挙を勝ち抜かないとポリシーを発揮しにくい」と話す。

 ■実態は県の追認機関
 なぜ県議のなり手が少なくなってきているのか。
 「県議の仕事に魅力がない。県議会は二元代表制の一翼を担うと言っても、県の政策の“追認機関”になっている」。20〜40代前半の超党派の市町会議員でつくる「ふくい若手議員の会」のメンバーの一人は、こう指摘する。

 大野市内の無職男性(66)も「県議とは何ぞやということに市民は無関心」と語り、県議会への期待感の薄さもなり手不足の背景にありそうだ。

 一方で「県議に“うま味”がなくなってきている」と県内の複数の政界関係者はみる。元兵庫県議の不自然な政務活動費の支出問題などを挙げ「議員活動の透明性が厳しく求められ、“我田引水”のようなことは今はできない」と指摘する。

 県議会を変革しようと出馬を模索しても、そこに「“政党の壁”が立ちはだかる」と若手議員の会のメンバー。同じ党に公認された現職で埋まっている選挙区に、仮に同じ党籍を持つ新人が出ようとしても押さえつけられてしまうという。

 「野党に地方政治の次代を育てる努力が足りない」と自戒するのは民主党支援団体の関係者だ。国政の影響もあるとみられるが、自民党公認・推薦の候補者数は前回、前々回と比べてほぼ維持している一方、民主党や共産党など他党の公認・推薦候補者は半減した。

 ■重い三条件
 選挙に不可欠とされる「地盤(地元組織)」「看板(知名度)」「かばん(資金)」も重い条件だ。

 県議補選に出馬した経験のある30代男性は「県議選の初陣で当選しようと思ったら、1千万〜2千万円はかかる」。準備期間を1年以上かけるならば、スタッフの人件費などもかさむ。仮に当選したとしても「4年間の議員報酬だけでは返せない。サラリーマンが出馬するのは絶対無理」という。

 男性は、知名度の“看板”は街頭演説を繰り返せば可能とするが「地盤とかばんは個人の努力ではどうしようもない」と付け加える。

 組織票や資金力を持った人だけが当選する傾向が強まり、それが無投票につながって、議員の固定化、高齢化が進む。ある県内政界関係者は「ベテランを非難するわけではないが、議会を活性化するには新人や女性が起こす新風が必要」と選挙戦の重要性を語った。


参照:福井新聞社

福井新聞ONLINE 4月6日(月)16時48分配信


posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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