ソウル市長の朴元淳(パク・ウォンスン)は、韓国より20年進んでいると評価される日本の道路陥没防止技術を積極的に導入しようと、2月1日から5泊6日の日程で訪日していた。ソウルでは、このところ相次ぐ道路陥没で、トラックが横転、交通人が落ちるなどが起きて、事後対応から未然防止へと方針を転換しようとしていた矢先にも、また3月にも道路の陥没が起きた。
東京はソウルよりも地質がぜい弱であるため、地震や下水管の老朽化で毎年約1000件の道路陥没が見つかる。そうした予防対策を取ってきたことで事故につながるケースは1%未満にとどまっているという。年度末になると予算消化のように道路工事が増えると訝しんでいる向きにも、隣の芝生より青いという事実を改めて知ると、行政の予防対策に安堵感をもつ。塞翁が馬というように、かつては教えを受け、そして教える側になるという隣国同士の付き合い、信頼関係を醸成できれば禍も福にできよう。
ソウル市によると、ソウルの年間道路陥没件数は681件(2014年7月基準)で、このうち下水管の老朽化による陥没件数が85%を占める。東京都は下水管は使用開始から30年を過ぎると道路が陥没する割合が高くなるとして、老朽化が進んだ下水管の取り換え工事をしている。都が下水道管理に使う予算は年間6兆9579億ウォン(約7430億円)で、ソウル市(6910億ウォン)の10倍以上に当たる。
ソウル市と東京都は2日、「道路陥没対応業務技術協力に関する行政合意書」を交わし、道路陥没先進技術分野での交流を進めていくことで一致した。ソウル市は東京都から陥没道路の調査方法や復旧に関するノウハウなどを学び、自主開発した舗装路面のくぼみを見つけるシステムなどを教える
朴市長は、道路や消防災害安全の専門家に会い意見を聞く。また、東京ゲートブリッジを訪問し、橋梁維持管理システムを見学する。ソウル市は過積載車両による橋梁の損傷を防止するため、日本の先進システムを積極的に導入していく方針だ。
参照:
東京聯合ニュース2月2日
2015年03月31日
2015年03月30日
子供の貧困率上昇に、各地のサポート体制
残念なことだが、「子どもの貧困率」は2012年、16・3%と過去最悪を記録した。
貧困率とは、世帯収入から子どもを含む国民全員の所得を仮に計算して上位から順番に並べたとき、真ん中の人の所得の半分に満たない18歳未満の人の割合を指す。経済的な苦しさが親から子に引き継がれる「貧困の連鎖」に歯止めをかけるため、14年1月に「子どもの貧困対策法」が施行された。各地で学習支援などの取り組みが広がっていて、食支援はその一環でもある。
出来合いの弁当や菓子パンだけで毎日の食事を済ます子。家計が苦しく食事を抜く子。心と体の成長の土台である「食」が揺らぐ。様々な生きづらさを抱えた子どもたちを、手作りの温かな食事で支えたい。そんな「子ども食堂」の試みが各地に広がり始めた。
「もう、ひとりぼっちで食べなくてすむ」「(給食がない)夏休みの食事が心配だった」。食卓を囲む子どもたちから、ふとそんな言葉がもれる。
京王線つつじケ丘駅前。飲食店が入居するビルの3階に、NPO「青少年の居場所キートス」(東京都調布市)はある。2年前から通う男子中学生は、ここで初めて食べたミートソースの味が忘れられない。家ではパンやカップ麺が中心。それまでの数年間、親の手料理を口にしたことはほとんどなく、経済的事情から食事を抜く日も。「給食以外では何年かぶりのスパゲティ。最高だった」
市の中高生向け児童館で相談員をしていた白旗眞生(まき)さん(65)が5年前、キートスを立ち上げた。勉強をしたり、ゲームや昼寝をしたり。自由な居場所を、という思いだった。
活動開始後、満足に食事をしていない子が目立つことに気づいた。親の病気や貧困、虐待。理由は様々だった。週5回の活動日、昼食と夕食の提供を始めた。無条件ではなく、家庭状況を聞き、必要と判断した子が対象だ。
登録者は220人。市子ども家庭支援センターなどの紹介が多い。中高生ら15人ほどが毎日顔を出す。食事代は無料。家賃などの運営費は市の補助金や寄付などでまかなう。食材も農家や支援団体からの寄付が頼みの綱だ。
食を含む生活支援の大切さを白旗さんは強調する。「食がととのって初めて勉強にも目が向く。生活の土台となる食の支援は待ったなしです」
東京都大田区の青果店「気まぐれ八百屋だんだん」には月2回、店の入り口にのれんが掛かる。12年夏から続ける「子ども食堂」だ。かつて居酒屋だった空きスペースを活用する。店主の近藤博子さん(55)がボランティアと一緒に運営する。
献立はポトフなど野菜中心。毎回20人ほどがテーブルを囲む。共働きの両親の帰りを待つきょうだい。保育所に預けた子を引き取って来る勤め帰りの母親も。必ずしも生活に困った家庭ではない。それでも、一緒にご飯を食べていると家族の溝が見えることがある。「大勢とだんらんすることで変わっていきます」と近藤さんは話す。
キートスなど食支援に取り組む団体が一堂に会した初の「子ども食堂サミット」が1月12日、都内で開かれ、約200人が参加した。対象者も運営方法も様々だが、支援の網からこぼれがちな子の暮らしを支えようとする思いは共通だ。
「親が精神的な疾患を抱えていて外出できない。子どもはコンビニのおにぎりを買い、炊きたての米の味を知らない」。川崎市のNPO法人フリースペースたまりば理事長・西野博之さんは事例を報告した。公設民営の不登校児などの居場所では、昼食づくりが活動の核だ。5人に1人は生活困窮家庭の子だという。
「要町あさやけ子ども食堂」(東京都豊島区)は13年の開設。元会社員の山田和夫さんが月2回、自宅を開放、ボランティアが作った夕食をふるまう。母子家庭や外国人の子ら35人ほどが利用する。近所の商店や農家の差し入れで食材を補っている。
「子ども村:中高生ホッとステーション」(東京都荒川区)は、有志が民家を借りてつくった中高生の居場所だ。学習支援に加え、週1回、スタッフを含め約30人が夕食をともにする。コメは支援団体からの提供で、1口1千円の寄付も募る。子ども料理教室も。「生きていく術を身につけてほしい」と代表の大村みさ子さんは言う。
取り組みはさらに広がりそうだ。横浜市のNPO法人「スペースナナ」は2月から月2回程度実施する予定。東京都八王子市でも大学生の有志が2月からの定期開催を目指す。高知市では少年事件を扱う弁護士らが、夏をめどに週3日の学習支援や食事提供の定期開催を目指し準備中だ。
サミットを主催したNPO法人・豊島子どもWAKUWAKUネットワークによると、関西などでも数カ所で準備や検討が始まっているという。同ネットワーク理事長の栗林知絵子さんは言う。「家族のあり方や生活リズムが多様化し、みんなで食卓を囲む暮らし方ができない状況が増えている。そこを少しでも支えられれば、と思います」
出典:
朝日デジタル 2/5
貧困率とは、世帯収入から子どもを含む国民全員の所得を仮に計算して上位から順番に並べたとき、真ん中の人の所得の半分に満たない18歳未満の人の割合を指す。経済的な苦しさが親から子に引き継がれる「貧困の連鎖」に歯止めをかけるため、14年1月に「子どもの貧困対策法」が施行された。各地で学習支援などの取り組みが広がっていて、食支援はその一環でもある。
出来合いの弁当や菓子パンだけで毎日の食事を済ます子。家計が苦しく食事を抜く子。心と体の成長の土台である「食」が揺らぐ。様々な生きづらさを抱えた子どもたちを、手作りの温かな食事で支えたい。そんな「子ども食堂」の試みが各地に広がり始めた。
「もう、ひとりぼっちで食べなくてすむ」「(給食がない)夏休みの食事が心配だった」。食卓を囲む子どもたちから、ふとそんな言葉がもれる。
京王線つつじケ丘駅前。飲食店が入居するビルの3階に、NPO「青少年の居場所キートス」(東京都調布市)はある。2年前から通う男子中学生は、ここで初めて食べたミートソースの味が忘れられない。家ではパンやカップ麺が中心。それまでの数年間、親の手料理を口にしたことはほとんどなく、経済的事情から食事を抜く日も。「給食以外では何年かぶりのスパゲティ。最高だった」
市の中高生向け児童館で相談員をしていた白旗眞生(まき)さん(65)が5年前、キートスを立ち上げた。勉強をしたり、ゲームや昼寝をしたり。自由な居場所を、という思いだった。
活動開始後、満足に食事をしていない子が目立つことに気づいた。親の病気や貧困、虐待。理由は様々だった。週5回の活動日、昼食と夕食の提供を始めた。無条件ではなく、家庭状況を聞き、必要と判断した子が対象だ。
登録者は220人。市子ども家庭支援センターなどの紹介が多い。中高生ら15人ほどが毎日顔を出す。食事代は無料。家賃などの運営費は市の補助金や寄付などでまかなう。食材も農家や支援団体からの寄付が頼みの綱だ。
食を含む生活支援の大切さを白旗さんは強調する。「食がととのって初めて勉強にも目が向く。生活の土台となる食の支援は待ったなしです」
東京都大田区の青果店「気まぐれ八百屋だんだん」には月2回、店の入り口にのれんが掛かる。12年夏から続ける「子ども食堂」だ。かつて居酒屋だった空きスペースを活用する。店主の近藤博子さん(55)がボランティアと一緒に運営する。
献立はポトフなど野菜中心。毎回20人ほどがテーブルを囲む。共働きの両親の帰りを待つきょうだい。保育所に預けた子を引き取って来る勤め帰りの母親も。必ずしも生活に困った家庭ではない。それでも、一緒にご飯を食べていると家族の溝が見えることがある。「大勢とだんらんすることで変わっていきます」と近藤さんは話す。
キートスなど食支援に取り組む団体が一堂に会した初の「子ども食堂サミット」が1月12日、都内で開かれ、約200人が参加した。対象者も運営方法も様々だが、支援の網からこぼれがちな子の暮らしを支えようとする思いは共通だ。
「親が精神的な疾患を抱えていて外出できない。子どもはコンビニのおにぎりを買い、炊きたての米の味を知らない」。川崎市のNPO法人フリースペースたまりば理事長・西野博之さんは事例を報告した。公設民営の不登校児などの居場所では、昼食づくりが活動の核だ。5人に1人は生活困窮家庭の子だという。
「要町あさやけ子ども食堂」(東京都豊島区)は13年の開設。元会社員の山田和夫さんが月2回、自宅を開放、ボランティアが作った夕食をふるまう。母子家庭や外国人の子ら35人ほどが利用する。近所の商店や農家の差し入れで食材を補っている。
「子ども村:中高生ホッとステーション」(東京都荒川区)は、有志が民家を借りてつくった中高生の居場所だ。学習支援に加え、週1回、スタッフを含め約30人が夕食をともにする。コメは支援団体からの提供で、1口1千円の寄付も募る。子ども料理教室も。「生きていく術を身につけてほしい」と代表の大村みさ子さんは言う。
取り組みはさらに広がりそうだ。横浜市のNPO法人「スペースナナ」は2月から月2回程度実施する予定。東京都八王子市でも大学生の有志が2月からの定期開催を目指す。高知市では少年事件を扱う弁護士らが、夏をめどに週3日の学習支援や食事提供の定期開催を目指し準備中だ。
サミットを主催したNPO法人・豊島子どもWAKUWAKUネットワークによると、関西などでも数カ所で準備や検討が始まっているという。同ネットワーク理事長の栗林知絵子さんは言う。「家族のあり方や生活リズムが多様化し、みんなで食卓を囲む暮らし方ができない状況が増えている。そこを少しでも支えられれば、と思います」
出典:
朝日デジタル 2/5
2015年03月29日
ひとり親家庭支援と介護支援の合わせ施策
島根県浜田市が4月から破格の条件で県外のひとり親家庭を迎えることになった。市は今回の移住促進策で、先進国の中で最も貧困率が高いひとり親家庭の支援と合わせて課題解決をめざそうとの施策だという。ひとり親家庭の支援と介護の働き手不足解消の一挙両得をねらう。
浜田市(合併前の市町村も含む)の人口は、1960年に9万人近くいたが、現在5万7千人。3人に1人が65歳以上と過疎高齢化が進み、介護の人材確保が課題となっている。ひとり親に絞った自治体の移住促進策は全国初という。月給15万円以上、中古車無償提供、一時金130万円など。1年限りだが、1世帯あたりの経済支援は最大400万円超。
対象は高校生以下の子がいる母子・父子家庭。市内の介護事業所と1年間の雇用契約を結べば、転居費などの一時金30万円が支給される。月給は最低15万円で、加えて市から養育費が月3万円。契約通り1年間働けば、さらに一時金100万円が出る。
住まいは市が月1万〜3万円の公営住宅を確保し、空きがなければ民間の賃貸住宅を紹介。2万円を上限に家賃の半額を補助する。車がない人にはネッツトヨタ島根が中古のコンパクトカーを無償提供する。自動車税などの諸費用は自己負担だが、車両整備費20万円は市が負担する。
原資は市と県の外郭団体「ふるさと島根定住財団」が最大326万円、事業所が74万円持つ。ひとり親の介護現場での労働により介護報酬を得られることから、事業所の持ち出しは事実上ほとんどなく、四つの特別養護老人ホームが受け入れに前向きだ。
ただし、公的な経済支援は1年限り。その後は介護業界で働き、定住することを期待する。
市の担当者は「保育所の待機児童はほぼゼロ。自然環境がいいところで子育てができる。知り合いがいないと思うので、相談や交流の支援もしていきたい」と応募を呼びかけている。
問い合わせは浜田市政策企画課(0855・25・9200)。(中塚久美子)
朝日デジタル 3/27
浜田市(合併前の市町村も含む)の人口は、1960年に9万人近くいたが、現在5万7千人。3人に1人が65歳以上と過疎高齢化が進み、介護の人材確保が課題となっている。ひとり親に絞った自治体の移住促進策は全国初という。月給15万円以上、中古車無償提供、一時金130万円など。1年限りだが、1世帯あたりの経済支援は最大400万円超。
対象は高校生以下の子がいる母子・父子家庭。市内の介護事業所と1年間の雇用契約を結べば、転居費などの一時金30万円が支給される。月給は最低15万円で、加えて市から養育費が月3万円。契約通り1年間働けば、さらに一時金100万円が出る。
住まいは市が月1万〜3万円の公営住宅を確保し、空きがなければ民間の賃貸住宅を紹介。2万円を上限に家賃の半額を補助する。車がない人にはネッツトヨタ島根が中古のコンパクトカーを無償提供する。自動車税などの諸費用は自己負担だが、車両整備費20万円は市が負担する。
原資は市と県の外郭団体「ふるさと島根定住財団」が最大326万円、事業所が74万円持つ。ひとり親の介護現場での労働により介護報酬を得られることから、事業所の持ち出しは事実上ほとんどなく、四つの特別養護老人ホームが受け入れに前向きだ。
ただし、公的な経済支援は1年限り。その後は介護業界で働き、定住することを期待する。
市の担当者は「保育所の待機児童はほぼゼロ。自然環境がいいところで子育てができる。知り合いがいないと思うので、相談や交流の支援もしていきたい」と応募を呼びかけている。
問い合わせは浜田市政策企画課(0855・25・9200)。(中塚久美子)
朝日デジタル 3/27
2015年03月28日
選挙がされる意味
2015年の統一地方選は、道府県と政令市の首長、議員選挙が4月12日、それ以外の市区町村の首長、議員選挙は同26日に投開票されます。昨年2月には、大阪市長を辞任・再任の市長選があって、橋下徹・大阪市長として再選されたこのところは、党共同代表を辞して、今回の統一選に睨み都構想実現に取り組むと宣言しており、統一選での注目点とされます。
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150101ddm010010030000c.html
その大阪市長の辞職、再出馬の出直し選挙は、無効票が白票の45,098票を含めて、過去最多となる67,506票に上り、投票総数の13.53%を占めたというものでした。この無効票は、当選した橋下以外の3候補の得票合計を上回る票数となったと報道されました。
さらに、報道によると選挙があれば投開票の人件費を含め6億円、選挙が無くても掲示板、投票用紙など4億円の費用が掛かるとの試算が出ていたのです。民主主義とはいえ、都構想に反対する自民党や民主党、共産党などの主要政党が対抗候補を立てない異例の構図の中で再選となりました。選挙を通して考える機会を市民社会にスルーさせないようにしたものの、政党の候補者が立つということで議論を戦わせるでものではありませんでした。
我孫子市では無投票だった市議補欠選も、候補者となる人は実際に、ポスター、事務所、選挙カー、スタッフなど必要な補欠選が無投票になっても、準備してきた個人の選挙費用はゼロではないはずです。他方、投票用紙・投票所入場券・ポスター掲示板・立候補者説明会など告示までに一定の経費は使われるのです。民主主義のコストといえる部分です。
最近、兵庫県の某市長選挙では、4回もが無投票となっており、平成15年、19年、23年に続き4回連続で無投票たったといいます。有権者に選択の機会が与えられなくなり、一方で投開票がないことで、市が負担する選挙費用が軽減された側面もありました。しかし、それを民主主義の“節約”につながったことを評価するのか、どうか。前回2011年のデータですが、道府県議会における無投票選挙は実に41都道府県の987選挙区のうち、263の選挙区で、合計410人の無投票当選者を生み出しました。これは定員の18%にあたります。
もっとも、信じたくないような内容の話も耳にします。「無投票選挙にするために、対立候補が出ないように抱き込む」などという類の話です。徹底的に選挙にならないよう圧力をかけたり、もしくは”刺客”を出馬させる、票を割るように同地区から泡沫候補を出すなどということも、政治の駆け引きとしてはありそうな話にされていきます。利権が絡む地域性があれば、凄まじい働きかけがある、組織を動員して事前活動のできない無所属候補(政党に所属していない)に対して行われることもありそうです。もっとも、大阪市の場合は、現職辞職によっての突然の選挙で期間も短く、問題になる事前運動もあり得ない話でしたが、民主主義というルールは色々な齟齬が出るという一例です。
民意とはなにか、我孫子の場合、無投票の可能性の高かった市長選、県議選、思わぬ市議の補欠選挙の無投票の成り行き。このところ、最低の投票率を更新している市議選についても、貧乏度ランキング、地下下落ランキングで上位を占める我孫子となっている街のありよう(高齢化率は東葛地区トップ)を、4月の選挙にむけて考える機会です。選択できる選挙権の行使を8割近くの市民が捨ててしまった大阪市の特異な例もありますが、この際に、候補者のこと、応援する側のことなど含め 選挙の意味について皆様のコメントをお教えください。(下記より、表示されますが、お名前の掲示、匿名も可能です)
http://senkyo.mainichi.jp/news/20150101ddm010010030000c.html
その大阪市長の辞職、再出馬の出直し選挙は、無効票が白票の45,098票を含めて、過去最多となる67,506票に上り、投票総数の13.53%を占めたというものでした。この無効票は、当選した橋下以外の3候補の得票合計を上回る票数となったと報道されました。
さらに、報道によると選挙があれば投開票の人件費を含め6億円、選挙が無くても掲示板、投票用紙など4億円の費用が掛かるとの試算が出ていたのです。民主主義とはいえ、都構想に反対する自民党や民主党、共産党などの主要政党が対抗候補を立てない異例の構図の中で再選となりました。選挙を通して考える機会を市民社会にスルーさせないようにしたものの、政党の候補者が立つということで議論を戦わせるでものではありませんでした。
我孫子市では無投票だった市議補欠選も、候補者となる人は実際に、ポスター、事務所、選挙カー、スタッフなど必要な補欠選が無投票になっても、準備してきた個人の選挙費用はゼロではないはずです。他方、投票用紙・投票所入場券・ポスター掲示板・立候補者説明会など告示までに一定の経費は使われるのです。民主主義のコストといえる部分です。
最近、兵庫県の某市長選挙では、4回もが無投票となっており、平成15年、19年、23年に続き4回連続で無投票たったといいます。有権者に選択の機会が与えられなくなり、一方で投開票がないことで、市が負担する選挙費用が軽減された側面もありました。しかし、それを民主主義の“節約”につながったことを評価するのか、どうか。前回2011年のデータですが、道府県議会における無投票選挙は実に41都道府県の987選挙区のうち、263の選挙区で、合計410人の無投票当選者を生み出しました。これは定員の18%にあたります。
もっとも、信じたくないような内容の話も耳にします。「無投票選挙にするために、対立候補が出ないように抱き込む」などという類の話です。徹底的に選挙にならないよう圧力をかけたり、もしくは”刺客”を出馬させる、票を割るように同地区から泡沫候補を出すなどということも、政治の駆け引きとしてはありそうな話にされていきます。利権が絡む地域性があれば、凄まじい働きかけがある、組織を動員して事前活動のできない無所属候補(政党に所属していない)に対して行われることもありそうです。もっとも、大阪市の場合は、現職辞職によっての突然の選挙で期間も短く、問題になる事前運動もあり得ない話でしたが、民主主義というルールは色々な齟齬が出るという一例です。
民意とはなにか、我孫子の場合、無投票の可能性の高かった市長選、県議選、思わぬ市議の補欠選挙の無投票の成り行き。このところ、最低の投票率を更新している市議選についても、貧乏度ランキング、地下下落ランキングで上位を占める我孫子となっている街のありよう(高齢化率は東葛地区トップ)を、4月の選挙にむけて考える機会です。選択できる選挙権の行使を8割近くの市民が捨ててしまった大阪市の特異な例もありますが、この際に、候補者のこと、応援する側のことなど含め 選挙の意味について皆様のコメントをお教えください。(下記より、表示されますが、お名前の掲示、匿名も可能です)
2015年03月27日
アンダーコントロールとは情報の制御、核ゴミはコントロール外のまま
放射能廃棄物の最終処分場を決める時限が近づいている中で決着をみていないのに、再稼働の話が先に決まりそうだ。
福井県高浜町議会は20日午前の全員協議会で、新規制基準に基づく原子力規制委員会の適合性審査に合格した関西電力高浜原発3、4号機(高浜町)の再稼働に同意するとの結論をまとめ、野瀬豊町長に報告した。野瀬町長は4月12日投開票の同県知事選・県議選後、町としての見解を県に伝える意向。その後、県議会での議論を経て西川一誠知事が判断する見通しだ。関電は再稼働を11月と見込んでいる。
ドイツのメルケル首相は今月9日、東京都内での講演で、ドイツが2011年3月の東日本大震災直後に、エネルギー政策を転換して脱原発を決定し、22年までに原発を段階的に停止し、再生可能エネルギーを拡充する政策へと転換した。福島第1原発事故を受け、メルケル政権はメルケル氏は「(脱原発は)長年原子力の平和利用を支持してきた人間による、政治的な判断だった」と述べ、自らが物理学者として抱いていた原発の安全性に対する考えが揺らいだことを明かした。
★そもそも原発のごみの捨て場所はあるのか?
高浜町議会の定数は14。定例町議会最終日の同日、非公開で開かれた全員協議会の冒頭、的場輝夫議長が再稼働同意の判断を示し、各議員の意見を集約した結果、同意多数だった。
報告を受けた野瀬町長は「町として判断する中で、大きな要素としたい」と述べた。
再稼働の判断を巡り町議会は4日に陳情・請願を審議。「賛成」2件を採択、「反対」3件を不採択とし、同意判断を事実上まとめた。速やかな再稼働や原子力防災対策の充実などを求める8項目の意見書も議決し、政府へ提出している。
再稼働に必要な規制委の審査は、安全対策を踏まえた設備の詳細設計をまとめた工事計画と、運転管理方法に関する保安規定変更の2件が残っている。
参照:
毎日新聞3月20日
福井県高浜町議会は20日午前の全員協議会で、新規制基準に基づく原子力規制委員会の適合性審査に合格した関西電力高浜原発3、4号機(高浜町)の再稼働に同意するとの結論をまとめ、野瀬豊町長に報告した。野瀬町長は4月12日投開票の同県知事選・県議選後、町としての見解を県に伝える意向。その後、県議会での議論を経て西川一誠知事が判断する見通しだ。関電は再稼働を11月と見込んでいる。
ドイツのメルケル首相は今月9日、東京都内での講演で、ドイツが2011年3月の東日本大震災直後に、エネルギー政策を転換して脱原発を決定し、22年までに原発を段階的に停止し、再生可能エネルギーを拡充する政策へと転換した。福島第1原発事故を受け、メルケル政権はメルケル氏は「(脱原発は)長年原子力の平和利用を支持してきた人間による、政治的な判断だった」と述べ、自らが物理学者として抱いていた原発の安全性に対する考えが揺らいだことを明かした。
★そもそも原発のごみの捨て場所はあるのか?
高浜町議会の定数は14。定例町議会最終日の同日、非公開で開かれた全員協議会の冒頭、的場輝夫議長が再稼働同意の判断を示し、各議員の意見を集約した結果、同意多数だった。
報告を受けた野瀬町長は「町として判断する中で、大きな要素としたい」と述べた。
再稼働の判断を巡り町議会は4日に陳情・請願を審議。「賛成」2件を採択、「反対」3件を不採択とし、同意判断を事実上まとめた。速やかな再稼働や原子力防災対策の充実などを求める8項目の意見書も議決し、政府へ提出している。
再稼働に必要な規制委の審査は、安全対策を踏まえた設備の詳細設計をまとめた工事計画と、運転管理方法に関する保安規定変更の2件が残っている。
参照:
毎日新聞3月20日
2015年03月26日
二倍未満に票格差是正で十分なのか
「一票の格差」が最大で2・13倍だった昨年12月の衆院選について、弁護士グループが選挙の無効(やり直し)を求めた訴訟の判決が19日、東京高裁であった。
大段亨裁判長は、選挙前に国会が小選挙区を「0増5減」して格差を縮小させた点などを評価し、「投票価値の平等に反する状態ではなかった」と判断した。選挙を合憲とし、原告の請求を退けた。
二つの弁護士グループが295の全小選挙区を対象に、全国の高裁・支部で計17件の訴訟を起こしている。判決の言い渡しは初めて。20日以降も各地の高裁・支部で判決が続く。最高裁が2015年度内にも統一判断を示すものとみられる。
昨年の衆院選は、「0増5減」の改定によって格差が12年衆院選の2・43倍から2・13倍に縮小した。判決は「改定の時点で格差は1・998倍で、2倍未満になった」と評価。選挙時には2・13倍となったが、「2倍を少し超える程度で、想定されたものだ」としたが、数字合わせだけでいいのか、司法の役ワイが果たせているのかとの批判も相次いでいる。
最高裁は過去の衆院選をめぐる判決で、各都道府県にまず1議席ずつを割り振る「1人別枠方式」が格差を生み出す要因とし、是正を求めている。昨年の衆院選はこの方式を実質的に残したまま実施された。
判決は、12年衆院選をめぐる最高裁判決が同方式の問題点を指摘しつつ、「順次見直しを重ねて改善することは許される」ともした点を引用。「0増5減や選挙後の国会の取り組みを総合的に考慮すれば(現状は)国会に与えられた裁量権行使の合理的な範囲内だ」と結論づけた。
出典:
朝日デジタル 3/20
大段亨裁判長は、選挙前に国会が小選挙区を「0増5減」して格差を縮小させた点などを評価し、「投票価値の平等に反する状態ではなかった」と判断した。選挙を合憲とし、原告の請求を退けた。
二つの弁護士グループが295の全小選挙区を対象に、全国の高裁・支部で計17件の訴訟を起こしている。判決の言い渡しは初めて。20日以降も各地の高裁・支部で判決が続く。最高裁が2015年度内にも統一判断を示すものとみられる。
昨年の衆院選は、「0増5減」の改定によって格差が12年衆院選の2・43倍から2・13倍に縮小した。判決は「改定の時点で格差は1・998倍で、2倍未満になった」と評価。選挙時には2・13倍となったが、「2倍を少し超える程度で、想定されたものだ」としたが、数字合わせだけでいいのか、司法の役ワイが果たせているのかとの批判も相次いでいる。
最高裁は過去の衆院選をめぐる判決で、各都道府県にまず1議席ずつを割り振る「1人別枠方式」が格差を生み出す要因とし、是正を求めている。昨年の衆院選はこの方式を実質的に残したまま実施された。
判決は、12年衆院選をめぐる最高裁判決が同方式の問題点を指摘しつつ、「順次見直しを重ねて改善することは許される」ともした点を引用。「0増5減や選挙後の国会の取り組みを総合的に考慮すれば(現状は)国会に与えられた裁量権行使の合理的な範囲内だ」と結論づけた。
出典:
朝日デジタル 3/20
2015年03月25日
選択的夫婦別姓の賛成者増加
2015年03月24日
ジャパニーズウイスキーが大人気
ニッカウヰスキーの「竹鶴」の生みの親である創業者・竹鶴政孝と妻リタの生涯を描いたストーリーの朝ドラ「マッサン」の効果もあって、ウイスキー市場が低迷を続ける中で売れているという。百貨店やスーパーなどでは「ドラマを見て『竹鶴』を買いに来た」と指名買いする人の姿も多く見られるという。
「竹鶴」の2014年の販売目標の前年比15.3%増の12万8000箱(1箱:8.4リットル換算)としていたが、ドラマの注目度が高まるにつれて売り上げは伸び、9月に40%増となる15万5000箱に上方修正した。しかし、海外に目を向けると、国内以上の盛り上がり!!を見せているのだ。
ニッカブランドのウイスキー輸出量をみると、2006年には1800箱に過ぎなかったが、2013年には7万6000箱に。この7年間に、輸出量は実に42倍ほど伸びているのだ。2014年の目標は前年比32%増の10万箱を掲げていて、それも超える見込みだ。
「日本のウイスキーの父」と呼ばれている竹鶴政孝が生まれて、今年で120年。ニッカウヰスキーが北海道・余市に創業して、今年で80年。なぜ海を越えて、ジャパニーズウイスキーが注目されるようになったのか。
2001年に英国のウイスキー専門誌によるウイスキーテイスティング大会(現在は「(ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」として開催)で、「シングルカスク余市 10年」が世界最高点を獲得した。国産のウイスキーが最高点を獲得したのは、初めてのことだった。
その後も「余市」のウイスキーは、毎年のように国際的な賞を受賞していた。2001年に英国のウイスキー専門誌によるウイスキーテイスティング大会(現在は「(ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」として開催)で、「シングルカスク余市 10年」が世界最高点を獲得しました。国産のウイスキーが最高点を獲得したのも、初めてのことだった。
その後も「余市」のウイスキーは、毎年のように国際的な賞を受賞してきた。「竹鶴」は、例えば「竹鶴17年ピュアモルト」で、国際的なコンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2014」において、世界最高のピュアモルトウイスキーとして認定された。 「WWA2015」の最終選考が19日、ロンドンで行われ、ニッカウヰスキーの「竹鶴17年」が、ブレンデッドモルト部門で、世界最高賞に輝いた。「竹鶴17年」での受賞は昨年に続き2年連続、3回目の最高賞受賞となる。このような国際的な賞をどのくらい受賞しているのか数えてみると、「余市」が24回、「竹鶴」が19回。このほかのブランドもさまざまな賞を受賞しているので、本場のイギリス、ヨーロッパ外の人たちに先にニッカウヰスキーが認知されてきたのではないかと、関係者の弁だ。
ニッカウヰスキー柏工場がちかいのも、我孫子としてはなんだか嬉しいので、このところハイボールを頼んでしまうが、竹鶴は手に入らない。
モノづくりに徹する紳士な姿勢が、本場の紳士・淑女をもうならせているということのようだ。いいものは、いいのだ!! 嬉しく、美味しいから!!!
「竹鶴」の2014年の販売目標の前年比15.3%増の12万8000箱(1箱:8.4リットル換算)としていたが、ドラマの注目度が高まるにつれて売り上げは伸び、9月に40%増となる15万5000箱に上方修正した。しかし、海外に目を向けると、国内以上の盛り上がり!!を見せているのだ。
ニッカブランドのウイスキー輸出量をみると、2006年には1800箱に過ぎなかったが、2013年には7万6000箱に。この7年間に、輸出量は実に42倍ほど伸びているのだ。2014年の目標は前年比32%増の10万箱を掲げていて、それも超える見込みだ。
「日本のウイスキーの父」と呼ばれている竹鶴政孝が生まれて、今年で120年。ニッカウヰスキーが北海道・余市に創業して、今年で80年。なぜ海を越えて、ジャパニーズウイスキーが注目されるようになったのか。
2001年に英国のウイスキー専門誌によるウイスキーテイスティング大会(現在は「(ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」として開催)で、「シングルカスク余市 10年」が世界最高点を獲得した。国産のウイスキーが最高点を獲得したのは、初めてのことだった。
その後も「余市」のウイスキーは、毎年のように国際的な賞を受賞していた。2001年に英国のウイスキー専門誌によるウイスキーテイスティング大会(現在は「(ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」として開催)で、「シングルカスク余市 10年」が世界最高点を獲得しました。国産のウイスキーが最高点を獲得したのも、初めてのことだった。
その後も「余市」のウイスキーは、毎年のように国際的な賞を受賞してきた。「竹鶴」は、例えば「竹鶴17年ピュアモルト」で、国際的なコンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2014」において、世界最高のピュアモルトウイスキーとして認定された。 「WWA2015」の最終選考が19日、ロンドンで行われ、ニッカウヰスキーの「竹鶴17年」が、ブレンデッドモルト部門で、世界最高賞に輝いた。「竹鶴17年」での受賞は昨年に続き2年連続、3回目の最高賞受賞となる。このような国際的な賞をどのくらい受賞しているのか数えてみると、「余市」が24回、「竹鶴」が19回。このほかのブランドもさまざまな賞を受賞しているので、本場のイギリス、ヨーロッパ外の人たちに先にニッカウヰスキーが認知されてきたのではないかと、関係者の弁だ。
ニッカウヰスキー柏工場がちかいのも、我孫子としてはなんだか嬉しいので、このところハイボールを頼んでしまうが、竹鶴は手に入らない。
モノづくりに徹する紳士な姿勢が、本場の紳士・淑女をもうならせているということのようだ。いいものは、いいのだ!! 嬉しく、美味しいから!!!
2015年03月23日
「マッサン」に、シベリア復員の甥が
先週、朝ドラ『マッサン』では、マッサンの甥の悟がシベリアより帰還して、工場の人々とのトラブルが発生する場面だった。早々に他の復員兵に「シベリア帰りは性根が腐っている」と軽蔑された挙句、時計泥棒呼ばわりされて、ひと騒動になりました。
戦時中、当時のソ連と日本は同盟を結んでいたましたが、終戦直前にこれを一方的に破棄され、満州の日本軍に向かってきたのです。さらに、満州の日本軍を中心に約65万人もの人々がソ連の捕虜になり、シベリアや酷寒の地へ強制労働で送られました。シベリアでは、鉄道や道路の建設や炭砿での採鉱などの重労働を強いられ、食事も不十分なもので、豆が数粒しか入っていないスープが食事だったこともあったというのでした。。
満州の日本軍がソ連の捕虜となったのが、終戦前後の1945年(昭和20年)の8月です。
満州も夏の季節だったことから、たいていの人は夏服しか着ておらず、そのまま極寒のシベリアに送られたのです。シベリアは、マイナス50℃にもなる極寒の地。そんなことから、シベリアの日本兵の間では盗みも横行したというのですが、悟が語るところによると、排泄した消化されていない大麦までも再度食したとの話を語ったとまでいうのです。盗みも始終起きたのに違いない、そのような極限状態において、人間らしく生きる事が出来ないでいた。悟はドラマではそうした事を声に出して言いますが、本当の当事者はあのように語ることも、忍ばれて出来なかったはず。
公式な見解ではシベリアに送られた約6万人が死亡したとされていますが、実数はそれよりはるかに多いようです。約34万人の日本人がシベリアで死亡したとの説もあり、実際のところ定かではありません。
帰ってきた悟が、美味いとおもったという「酒」には本物も偽物もなといったセリフも、地獄のようなシベリアの拘留生活を抜け出せて、生きて味わえる味だったからでしょう。その言葉が、マッサンを三級ウイスキーに販路を拡大していく、転機をつくります。
戦後、70周年という今年に、知らないままに過ごしてきた戦後世代も、そうした時代があって、今があるということに感謝しなくてはと思います。
戦時中、当時のソ連と日本は同盟を結んでいたましたが、終戦直前にこれを一方的に破棄され、満州の日本軍に向かってきたのです。さらに、満州の日本軍を中心に約65万人もの人々がソ連の捕虜になり、シベリアや酷寒の地へ強制労働で送られました。シベリアでは、鉄道や道路の建設や炭砿での採鉱などの重労働を強いられ、食事も不十分なもので、豆が数粒しか入っていないスープが食事だったこともあったというのでした。。
満州の日本軍がソ連の捕虜となったのが、終戦前後の1945年(昭和20年)の8月です。
満州も夏の季節だったことから、たいていの人は夏服しか着ておらず、そのまま極寒のシベリアに送られたのです。シベリアは、マイナス50℃にもなる極寒の地。そんなことから、シベリアの日本兵の間では盗みも横行したというのですが、悟が語るところによると、排泄した消化されていない大麦までも再度食したとの話を語ったとまでいうのです。盗みも始終起きたのに違いない、そのような極限状態において、人間らしく生きる事が出来ないでいた。悟はドラマではそうした事を声に出して言いますが、本当の当事者はあのように語ることも、忍ばれて出来なかったはず。
公式な見解ではシベリアに送られた約6万人が死亡したとされていますが、実数はそれよりはるかに多いようです。約34万人の日本人がシベリアで死亡したとの説もあり、実際のところ定かではありません。
帰ってきた悟が、美味いとおもったという「酒」には本物も偽物もなといったセリフも、地獄のようなシベリアの拘留生活を抜け出せて、生きて味わえる味だったからでしょう。その言葉が、マッサンを三級ウイスキーに販路を拡大していく、転機をつくります。
戦後、70周年という今年に、知らないままに過ごしてきた戦後世代も、そうした時代があって、今があるということに感謝しなくてはと思います。
2015年03月22日
ドイツ人家族、3.11東日本大震災
東日本大震災当時、来日していた海外の人も被災しています。どんどん、母国へ戻っていく外国人。
しかし、そうした中に、津波に呑まれながら、パスポートもお金もなくしてしまう。多くの良心的な日本人のリレーにより、無事本国に帰国できたドイツ人のお話です
こう言う行動に出る人達は世界中に必ず居る、だから人類は続いていくのでしょう。
逆に、ここぞとばかり、同胞の民家やら銀行に押し入って、色々盗んで捕まってる残念な日本人も居る。
素晴しい「人達」は世界中にいると信じられる話、それを知ることは大事なんではないでしょうか。
忘れないで・・・。
帰国したヨハンナさんは、結婚式を迎えられウエディングドレスを両親にも見せることが出来て、本当によかた。そうした素晴らしい人達のいる日本への復興支援の呼びかけをしようと帰国後に報道機関に伝えたところ、ドイツでは感動の輪となったという事でした。日本の中でも知られてない、素晴らし人達の連携プレー、それは、日本の安定した社会の基礎になっている、国際社会が頷く人としての信頼感だ。
しかし、そうした中に、津波に呑まれながら、パスポートもお金もなくしてしまう。多くの良心的な日本人のリレーにより、無事本国に帰国できたドイツ人のお話です
こう言う行動に出る人達は世界中に必ず居る、だから人類は続いていくのでしょう。
逆に、ここぞとばかり、同胞の民家やら銀行に押し入って、色々盗んで捕まってる残念な日本人も居る。
素晴しい「人達」は世界中にいると信じられる話、それを知ることは大事なんではないでしょうか。
忘れないで・・・。
帰国したヨハンナさんは、結婚式を迎えられウエディングドレスを両親にも見せることが出来て、本当によかた。そうした素晴らしい人達のいる日本への復興支援の呼びかけをしようと帰国後に報道機関に伝えたところ、ドイツでは感動の輪となったという事でした。日本の中でも知られてない、素晴らし人達の連携プレー、それは、日本の安定した社会の基礎になっている、国際社会が頷く人としての信頼感だ。
2015年03月21日
徒然に思い出して
お彼岸、日差しが明るくなってきた。
大井にあるお墓にお参りした。(実家のお墓は守谷なんですが、お盆で行くことが主に)
ふと、なぜか『宇宙家族ロビンソン』(原題:Lost in Space)は、アメリカ製SFドラマのことを思い出した。日本では1966年から1968年にかけて、民法で放送された。Wikipediaで調べると、米国では1965年から1968年までCBSネットワークで放送されていた、ということだ。あの頃、日米の関係は今ほどもイーブンではなかった(今も、後遺症があるけれど)。
なにしろ、月面着陸を目指すその時代の米国のSFドラマだから、日本とは雲泥の発想があり、内容は人類が宇宙移住計画を実行する、通称「アルファ計画」の第一号となった家族の物語ということになっていた。
ロビンソン一家は初の宇宙移民として、アルファ・ケンタウリのアルファ・セントリー星を目指して飛び立った。しかし、スパイのドクター・スミスが紛れ込んでいたため、宇宙船ジュピター2号は重量オーバーから軌道を外れ、目的外の惑星に着陸するはめになった。あくまでもアルファ・セントリー星を目指そうとするロビンソン一家に対し、ドクター・スミスは地球帰還工作を陰で進めるため、宇宙船の修理もままならず、未知の惑星上で毎回、未知の生物などと冒険が繰り返されることに・・・。
主人公のジョン・ロビンソンは、ステラー・ダイナミクス大学の天体物理学教授で、軍での階級は中佐。豊富な知識と優秀な体力を買われ、200万世帯の中から最初の宇宙移民の資格を得た人物。その結果ロビンソン一家も宇宙移民となる。ジョン・ロビンソン演ずるガイ・ウィリアムスは、テレビ映画『怪傑ゾロ』の主演で有名であり、本作でも度々サーベルでの戦いを演じている。娘役のペニーはアンジェラ・カートライトが演じた。映画『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)トラップファミリーの三女ブリギッタで実力派の名子役となってTV作品に出演していた。物語のなかでは動物学の知識を持つIQ147という天才少女で、活発であまり洒落っ気がなく、動物好きの12歳。日本人好みの可愛らしい美少女で、当然、日本での人気は高く、少女向け雑誌で数回にわたって特集記事が組まれたとう。こんなことまでも、日本語のWikipediaで自宅に居ながらにいとも簡単に振り返ることができるなんて、40年前は想像だにできなかった。
その他、名犬ラッシー、ミスターエド(しゃべる馬)、フリッパー、ミッキーマウスクラブ、パパは何でも知っている、保安官・ワアットアープ、ローンレンジャー、スーパーマン、透明人間などというのもあって、そういえば米国テレビ番組は健全な民主的な社会を表現して大好きだったし、チャンネルを回す時代のテレビっ子だった。今、日本のドラマ、アニメが中東諸国、アジアで好まれて見られているのだそう。中でも、「おしん」の大人気ぶりは「韓流ドラマ」に引けを取らないものだった。それにしても、韓国ドラマの宮廷の衣装があれほどに鮮やかに美しいとは、朝鮮美とは柳宗悦が魅せられただけはあると感心する。
とりとめなく・・・つれづれに。
大井にあるお墓にお参りした。(実家のお墓は守谷なんですが、お盆で行くことが主に)
ふと、なぜか『宇宙家族ロビンソン』(原題:Lost in Space)は、アメリカ製SFドラマのことを思い出した。日本では1966年から1968年にかけて、民法で放送された。Wikipediaで調べると、米国では1965年から1968年までCBSネットワークで放送されていた、ということだ。あの頃、日米の関係は今ほどもイーブンではなかった(今も、後遺症があるけれど)。
なにしろ、月面着陸を目指すその時代の米国のSFドラマだから、日本とは雲泥の発想があり、内容は人類が宇宙移住計画を実行する、通称「アルファ計画」の第一号となった家族の物語ということになっていた。
ロビンソン一家は初の宇宙移民として、アルファ・ケンタウリのアルファ・セントリー星を目指して飛び立った。しかし、スパイのドクター・スミスが紛れ込んでいたため、宇宙船ジュピター2号は重量オーバーから軌道を外れ、目的外の惑星に着陸するはめになった。あくまでもアルファ・セントリー星を目指そうとするロビンソン一家に対し、ドクター・スミスは地球帰還工作を陰で進めるため、宇宙船の修理もままならず、未知の惑星上で毎回、未知の生物などと冒険が繰り返されることに・・・。
主人公のジョン・ロビンソンは、ステラー・ダイナミクス大学の天体物理学教授で、軍での階級は中佐。豊富な知識と優秀な体力を買われ、200万世帯の中から最初の宇宙移民の資格を得た人物。その結果ロビンソン一家も宇宙移民となる。ジョン・ロビンソン演ずるガイ・ウィリアムスは、テレビ映画『怪傑ゾロ』の主演で有名であり、本作でも度々サーベルでの戦いを演じている。娘役のペニーはアンジェラ・カートライトが演じた。映画『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)トラップファミリーの三女ブリギッタで実力派の名子役となってTV作品に出演していた。物語のなかでは動物学の知識を持つIQ147という天才少女で、活発であまり洒落っ気がなく、動物好きの12歳。日本人好みの可愛らしい美少女で、当然、日本での人気は高く、少女向け雑誌で数回にわたって特集記事が組まれたとう。こんなことまでも、日本語のWikipediaで自宅に居ながらにいとも簡単に振り返ることができるなんて、40年前は想像だにできなかった。
その他、名犬ラッシー、ミスターエド(しゃべる馬)、フリッパー、ミッキーマウスクラブ、パパは何でも知っている、保安官・ワアットアープ、ローンレンジャー、スーパーマン、透明人間などというのもあって、そういえば米国テレビ番組は健全な民主的な社会を表現して大好きだったし、チャンネルを回す時代のテレビっ子だった。今、日本のドラマ、アニメが中東諸国、アジアで好まれて見られているのだそう。中でも、「おしん」の大人気ぶりは「韓流ドラマ」に引けを取らないものだった。それにしても、韓国ドラマの宮廷の衣装があれほどに鮮やかに美しいとは、朝鮮美とは柳宗悦が魅せられただけはあると感心する。
とりとめなく・・・つれづれに。
2015年03月20日
地方移住がトレンドに
地方自治体の移住支援策を利用するなどして移り住んだ人が2013年度に8169人に上り、4年間で2.9倍に増えたことが、毎日新聞と明治大学地域ガバナンス論研究室(小田切徳美教授)による共同調査で分かった。東京圏への一極集中や人口減少が懸念される中、若い世代の地方への移住意識の高まりや、自治体の支援策拡充が背景にあると考えられる。市町村を対象にしたこうした実態調査は初めてとみられる。
◇自治体支援を活用
移住者数は09年度が2822人、10年度が3819人、11年度が5143人、12年度が6043人、13年度が8169人。移住者数が最も多かったのは鳥取県で962人、続いて岡山県が714人だった。ただ、他県でも移住者数を集計していない自治体があることや、行政の支援策に頼らず移り住んでいる人もいるため、実際の移住者数はさらに多いとみられる。
市町村別で移住者が多かったのは、大分県豊後高田(ぶんごたかだ)市で、13年度は県外から114人が移り住んだ。市の人口は1950年の約4万9200人をピークに約2万3500人(昨年11月)まで減少したが、空き家バンク制度の導入や、新婚世帯を対象に割安で入居できる集合住宅を建設するなど若者を呼び込む施策を実施。昨年4〜11月で、市への転入が転出を86人上回った。市は2021年までに3万人を目指すとしている。
政府の昨年の調査では、若い世代が移住を検討する理由として、出身地へのUターンが多いものの、ゆとりある生き方を求める「スローライフ」の実現とした意見も目立つ。
小田切教授は「東日本大震災を機に移住が進んだとも言われていたが、実際は震災前からの息の長い動きになっている。移住者の受け皿作りに積極的な自治体が、人を集めている。最近は特に、都市部の若者が農村を目指しているのではないか」と指摘している。
◇解説 政府は全体像調査を 「奪い合い」は無意味
政府は昨年末に閣議決定した地方創生5カ年計画「総合戦略」で、地方への移住を柱の一つに掲げた。しかし政府には、今回調査のような移住者数の統計調査はない。これから本格化する移住推進の対策づくりを前に、各自治体の支援策の利用状況にとどまらない全体像を、政府が調査する必要がある。
人口減に悩む自治体の移住支援策は花盛りだ。大都市圏での移住説明会はもちろん、格安家賃、保育料無料、3人目の出産時の祝い金、新規就農への助成、特産品の提供などでアピールする。
内閣府の昨年の調査では、都市部の20〜40代で地方に移住してもよいと思う人が過半数を占めるなど、若者が都市部から地方へ回帰する傾向もみられる。政府が移住の全体状況を踏まえ、移住者の希望と移住先の状況を合わせる工夫を行うことでバランスのとれた移住政策になる。ひいては、東京への一極集中の是正や人口減少対策につながるはずだ。
出典:毎日新聞 1/3/2015
◇自治体支援を活用
移住者数は09年度が2822人、10年度が3819人、11年度が5143人、12年度が6043人、13年度が8169人。移住者数が最も多かったのは鳥取県で962人、続いて岡山県が714人だった。ただ、他県でも移住者数を集計していない自治体があることや、行政の支援策に頼らず移り住んでいる人もいるため、実際の移住者数はさらに多いとみられる。
市町村別で移住者が多かったのは、大分県豊後高田(ぶんごたかだ)市で、13年度は県外から114人が移り住んだ。市の人口は1950年の約4万9200人をピークに約2万3500人(昨年11月)まで減少したが、空き家バンク制度の導入や、新婚世帯を対象に割安で入居できる集合住宅を建設するなど若者を呼び込む施策を実施。昨年4〜11月で、市への転入が転出を86人上回った。市は2021年までに3万人を目指すとしている。
政府の昨年の調査では、若い世代が移住を検討する理由として、出身地へのUターンが多いものの、ゆとりある生き方を求める「スローライフ」の実現とした意見も目立つ。
小田切教授は「東日本大震災を機に移住が進んだとも言われていたが、実際は震災前からの息の長い動きになっている。移住者の受け皿作りに積極的な自治体が、人を集めている。最近は特に、都市部の若者が農村を目指しているのではないか」と指摘している。
◇解説 政府は全体像調査を 「奪い合い」は無意味
政府は昨年末に閣議決定した地方創生5カ年計画「総合戦略」で、地方への移住を柱の一つに掲げた。しかし政府には、今回調査のような移住者数の統計調査はない。これから本格化する移住推進の対策づくりを前に、各自治体の支援策の利用状況にとどまらない全体像を、政府が調査する必要がある。
人口減に悩む自治体の移住支援策は花盛りだ。大都市圏での移住説明会はもちろん、格安家賃、保育料無料、3人目の出産時の祝い金、新規就農への助成、特産品の提供などでアピールする。
内閣府の昨年の調査では、都市部の20〜40代で地方に移住してもよいと思う人が過半数を占めるなど、若者が都市部から地方へ回帰する傾向もみられる。政府が移住の全体状況を踏まえ、移住者の希望と移住先の状況を合わせる工夫を行うことでバランスのとれた移住政策になる。ひいては、東京への一極集中の是正や人口減少対策につながるはずだ。
出典:毎日新聞 1/3/2015
2015年03月19日
地価下落に歯止めがかからない我孫子市
■地価の下落で固定資産税が減少か
18日に公表された公示地価では、県内の住宅地がプラスに転じたとの朗報がもたらされた。ところが、東日本大震災による液状化や台風で被害を受けた我孫子市の地価は、下落していた事が分かった。被災地でありながら転入者が増えて、地価が上昇するいわき市のようなケースもあるのに、震災の後遺症とは言え、地価の変動が明暗を分けた格好だ。
http://mainichi.jp/select/news/20150319k0000m040104000c.html
しかも、我孫子市布佐酉町は、全国最悪の住宅地下落率(10.9%)となったとの大見出しで各紙が報じた。布佐の理容店主は「景気の良い頃はよく稼いだけど、今はほとんど客がない。震災や水害の後、新しく来る人は少ない」と嘆くコメントが載っていた。地元の不動産業者は「以前は土地も安くすれば売れたが、今は安くなっていても買い手が見つからない」と言う。市課税課は「固定資産税が減り、市財政に影響を及ぼすだろう」との見通しを語る。
震災による液状化の状況は浦安も深刻であったが、液状化対策が奏功し地価は上昇に転じたという話題の上に、女性の卵子凍結保存まで打ち出して、思い切った予算編成をしている。若い働く女性の定住策で、伴侶となる働き盛りの男性も転入、そして子供も増えるなら、少子化対策、ひいては高齢化対策にも繋がると考えているという事だろう。それに比べ、我孫子では、遅れた水害対策が長年の問題であったので、布佐ポンプ場築造事業費によって従来の7.6倍の処理能力をもつポンプ場を据えて、今月末に稼働させることになった。これは10億7051 万円という26年度予算で執行された。さらに、26年度予算では新木駅(成田戦)へのエスカレーター・エレベーター設置をするための駅舎新設工事がされている。JRは構内のみ整備、他は我孫子市が約14億9558万円を捻出、国から3億円補助する。経過をたどると、我孫子駅南北自由通路の予算化案が出された時期に、新木駅の自由通路の昇降にエスタレーター、エレベーターを設置してほしいとの地域住民の請願が出され、協議が始まったのだった。請願は議会採択されたが、よくよく調査をすると、既存の状態では設置が不可能と分かって用地取得が検討されての一大工事となったのだ。
■将来性、安全性を加味した施策を
橋上駅舎新設工事は相当な割高になったが、これから更に高齢化する真のニーズにつながるのか疑問だ。高齢化率47%の新木駅北口周辺の事情からすると、しばらくすれば、駅の自由通路の上り下りが楽になっても、高齢者が近くを出歩けなくなる。80歳過ぎても車の運転していた我が母の様子を見ても、今は家の中でも手押し車に頼っている。駅を通りぬけ、スーパーへ買い物をしたくても、そこまで歩くことが無理となれば、高齢者のライフスタイル自体が変化するだろう。通勤者の割合が減って、乗降客は少なく、実際は駅舎の自由通路を歩いて通り抜けるより、車利用で買い物に行くのが多いはずだ。15億円で駅舎新設だが、駅利用者増をどう考え、将来計画を描いたのだろうか。
複線化が遠のいた成田線は、日中に行きかう本数も少ないままだから、新木住民のように動きださなければ、危険がわかっていながら改善しない東我孫子駅のように、JRは延々と先延ばしだったろう。東我孫子駅では、駅通路が自転車通り抜け禁止などであるが、実際は通勤時に頻繁に通り抜けする形状で、たびたびニアミス事故が発生するが、駅員もいない無人駅だ。過去には小学生の踏切での死亡事故が起きて、小学生の家族には損害賠償を求められることもあって、住民から1万人余の陳情が出て駅の安全性の向上を願った。しかし、信号機の機種改善だけで、駅舎の見直しなどの動きはならずだった。昨年6月には、この駅では死亡事故が起きていた。最近は、認知症などでも踏切事故が起きて、高齢の遺族に高額賠償金を求められる裁判が起きている。新木の住民のように強い結束意識がないと、議会だけでなく、JR相手に話が進まない。他方で、我孫子駅の南北自由通路の件は、2度の予算化があったのだが、予算額、計画の内容などに膠着して進展がなく中止になった。こうした状況の中で、新木駅舎橋上化なのだから、設置して終わりではなく、15億円の効果を検証していかないとならないだろう。
■貧乏市ランキング2位、住みやすさランキング385位の実態
現在のジリ貧傾向から脱することが出来ずにいると、当市は既に週刊誌(週刊ダイヤモンド、2013/6/6)で指摘されるよう、貧乏市ランキング1位の河内長野市(大阪府)に次いで2位だったのが、こちらもワーストになってしまうのではないか。2年前は、貧乏度ランキングは30年後の予測だからなどと笑い飛ばせてたかもしれないが、今回のように地価の下落率が全国最悪を示した事、また、県内住宅地の下落率1〜5位までが我孫子となったのを、市議ばかりでなく、現市政の担当課も、どう考えているのだろう。
このところは若い議員も増えたとはいえ、彼ら彼女らは過去の累々の経緯を踏まえ、将来の我孫子をどう読み込んで判断し、ニーズを反映しようと考えたのだろうか。水害のポンプ、駅の昇降ももちろん重要だが、市への転入、市内への交流人口を呼び込むための計画には、目立った新年度予算はない。
4月は統一地方選、県政に目を向けることも重要だけれど、政権交代直後の四年前の2011年とは事情は違う。選挙への出馬には、本人の勇気も、知恵もいるし、できうればお金も、組織もあったほうが有利なのは分かった話だ。県議選出馬に挑戦するにもそれらが必須だが、今の市政を見て知ってきた市議であったら、千葉県政に物申す勇気を市政のリーダーシップを取るよう見せてほしかった。
市政の舵取りをする市長選には、市政始まって以来、市議からの立候補が定石となっていた。星野市政の頃から、市議からの出馬が出ない(4年前を除く)というような事に変わってきた。そして、今回のように7割近い市民が投票に行かなかった(白票を投じる事もない)とは、現市政のままでいいというということを意味したのか、それすらも関心がないという我孫子市に変わってきたのか。我孫子の場合、投票率が高くなる市議選すら、前回2011も最低投票率を更新した。それらが、じわじわと他のランキングに表れてきたようなら、非常に問題だ。
事前運動を全くせずに(選挙前に立候補のためのチラシを入れること、街頭、駅頭での活動は事前運動とみなされ違反だとされる)、組織も使わない無所属で出馬した、海津にいな へのご批判も当然ながら耳にした。幸い、それでも約8500人に、2020年に向けて観光立市の提案を受け止めてもらうことが出来て、「無投票にせず、良かった」との評価もあった。「再生!我孫子」をとの訴えを正規の選挙期間だけで目に耳にしてもらう、海津にいななりの覚悟をもっての挑戦だった。当選に至らない場合でも、ある程度の票が出たなら、いい提案なら生かされるはずと考えた。24人定数の市議会、13万人余の人口を有する街で、たった一人からの挑戦を、本気で見守ってくれた市民も多くいたということは有難かった。
■選挙をしないとコスト削減!?
ご存知のように、同時期に市長選に伴う市議補欠選も無投票であった。
選挙がない場合は、何ら新たな顔も分からず、市政への取り組みも提示はされないで、そのまま届をした人に決まるということだ。もちろん、告知の掲示板、印刷物の予算は使われるので、選挙が無投票となっても、まったくのタダでは済まない。これまでの我孫子は、選挙の年には市長、県議、市議と3度も選挙が行われる事情も手伝って、特に市議選の投票率は他市と比べて高いということになっていた。どうも、近年は、そうともいかなくなってきた。一気に新住民が一割増えても、我孫子から国政へ、候補者を出せないのは、ここから政治家を育てよう、送り出そうとの意識が生まれにくいということかもしれない。国政の候補者は柏で決まるという暗黙の了解が出来て、選挙期間に駅頭する代議士の街宣活動も数がへり、有力県議らもいなくなって久しく、県政への候補者も柏の政党に推薦を受ける格好で、市の独自性も失われてきた。
選挙の準備には、無所属や新党の候補者は、自前で選挙費用を捻出する。まずは、選挙の届け出のために供託金(市長選では百万円)の他、事前審査に提出するポスター、選挙広報も印刷屋に頼んで作らなくてはならない。もし、選挙カーや事務所も準備するとなるとそれにも費用がかかり、公選ハガキ(8000枚)も作成すれば、その宛名の印刷も大変だ。組織なく、準備期間なく(前回候補者の再出馬で選挙があるとされたので)、しかも、年金未満とはいえ女性は、往々にして資金不足であり 海津にいなにとて、企業、組織からの寄付はない。よくも、銀行が閉まる年末に、決意できたものだと思うが、それも、家族と数人の女性、男性のほっておけないとの気持ちが動いて、懸命に支えてくれてたお蔭げだ。年末年始の中を走り出し、事務所を貸そうか、選挙カーを貸そうかとの話にもなり、市内各地に出向いていって、朝から晩まで、10時間/日以上を街宣した。なんとか、若い層に訴えようと、マンション地区を選んで、我孫子の未来を考えてもらいたいとハガキを送った。しかし、「宛名に所在しません」との理由で大量に戻ってきたのは実のところショックだった。ホットスポットのまちになって若い世代の人口が流出したとの、高齢化地域は投票に行かなくなっていたことも、選挙結果から実態を目の当たりにした。
今、子育て世代や転入策のための予算を計上して将来的な市税の確保も考える市もあれば、人口減の対策を打てないままのまちもある。他市はともかく、住宅都市を目指してきた当市の地価の下落という結果につれて、今後の市の政策が停滞していくのであったら、特にローンを払う若い世代は面白くないだろう。海津にいな自身は、この4年間、大学での研究に没頭し、留学生たち、教授らとの議論を重ねて、我孫子の魅力を再確認するようになっていたから、他からの評価をもっと得られなくてはおかしいと思っている。このままでは、ますます地域格差の悲哀を見るようになるのではないかと心底気になって、いてもたってもいられなくなった。
■観光立市へのステップは市政への関心も
これまで数年の星野市政は、我孫子のまちの魅力づくりに大胆な計画も提示したが、予算を決定できないでいた。環境を破壊することや、張りぼて予算だという時には、いつも市民団体などの反対意見がでてきて、見直しされることが何度かあったから、開発型の予算は通りにくくなっていたこともある。そんな経緯がありながら、大型工事費の15億円、10億円の予算執行したからは、安心、安全の上に、交流人口増加にも繋げていただきたい。
これまで県や国からの助成も受けて自転車も通れる南北自由通路案、国道に接続してはとの道路延線案、ビジネスホテルの建設などは、街の魅力づくりになる可能性もある計画が反対されて頓挫してきた。また沿道の明かりになっていたコンビニも惜しまれつつ消え、農地利用の道も閉ざされ、来る人や舞い込む補助金も断ってきた。企業が大挙して参入するということはない街なのだから、残るは賢明なる我孫子市民の知力、資力だろう。議席削減や議員報酬低減にだけ目を向けるのではなく、これを機に、市民は未来指向でアイデア、お金(寄付)も出してはどうか。市議会、行政にだけお任せではなくて、市民自らが他にも訴え、まちを変えるようにも一人でも多くが動き出して、市民パワーシフトを強化していくことではなかろうか。
将来的な魅力づくりがされないままの後手、後手になる予算配分では、将来が上向きになる街づくりに繋がっていかない。今の年金世代がサラリーマンであった時期、我孫子は個人所得ランキングで全国に名を馳せる高給取りが多いと知られたことがあった。それから、時代は変化してその昔の余韻があるのかと言えば、住みやすさランキング(東洋経済)では、お隣の守谷市(3位)や印西市(2位)に大きく離されて我孫子市は385位だ。そして、今回、柏の商業地などは上昇率が県内上位、船橋工業用地は全国トップとなっている。千葉の地価が全体的に上向く中で、我孫子の数か所も地価最低に名を連ねたままでいいはずがない。
議員報酬の低減も続く(市職給与はラスパイレス指数が、H.25 年度県内1位であったことが示すように高い)ことへの反動が、中堅若手市議らが辞職して県政、国政に出て行く傾向になっているのかもしれない。一方で、裁判になっている手賀沼終末処理場には、周辺市の高濃度放射能廃棄物は各市に戻されるが、流域下水道道からの放射能汚泥はそのまま積み置かれたままで、最終処分場が決まらず行き場がない。
我孫子周辺の外部事情、内部事情から見てみて、液状化対策後も地盤沈下(地価低下)のごとくで、他が春なのに皮肉だ。
参考:
千葉日報にも、報道記事あり
http://www.chibanippo.co.jp/news/local/196113
18日に公表された公示地価では、県内の住宅地がプラスに転じたとの朗報がもたらされた。ところが、東日本大震災による液状化や台風で被害を受けた我孫子市の地価は、下落していた事が分かった。被災地でありながら転入者が増えて、地価が上昇するいわき市のようなケースもあるのに、震災の後遺症とは言え、地価の変動が明暗を分けた格好だ。
http://mainichi.jp/select/news/20150319k0000m040104000c.html
しかも、我孫子市布佐酉町は、全国最悪の住宅地下落率(10.9%)となったとの大見出しで各紙が報じた。布佐の理容店主は「景気の良い頃はよく稼いだけど、今はほとんど客がない。震災や水害の後、新しく来る人は少ない」と嘆くコメントが載っていた。地元の不動産業者は「以前は土地も安くすれば売れたが、今は安くなっていても買い手が見つからない」と言う。市課税課は「固定資産税が減り、市財政に影響を及ぼすだろう」との見通しを語る。
震災による液状化の状況は浦安も深刻であったが、液状化対策が奏功し地価は上昇に転じたという話題の上に、女性の卵子凍結保存まで打ち出して、思い切った予算編成をしている。若い働く女性の定住策で、伴侶となる働き盛りの男性も転入、そして子供も増えるなら、少子化対策、ひいては高齢化対策にも繋がると考えているという事だろう。それに比べ、我孫子では、遅れた水害対策が長年の問題であったので、布佐ポンプ場築造事業費によって従来の7.6倍の処理能力をもつポンプ場を据えて、今月末に稼働させることになった。これは10億7051 万円という26年度予算で執行された。さらに、26年度予算では新木駅(成田戦)へのエスカレーター・エレベーター設置をするための駅舎新設工事がされている。JRは構内のみ整備、他は我孫子市が約14億9558万円を捻出、国から3億円補助する。経過をたどると、我孫子駅南北自由通路の予算化案が出された時期に、新木駅の自由通路の昇降にエスタレーター、エレベーターを設置してほしいとの地域住民の請願が出され、協議が始まったのだった。請願は議会採択されたが、よくよく調査をすると、既存の状態では設置が不可能と分かって用地取得が検討されての一大工事となったのだ。
■将来性、安全性を加味した施策を
橋上駅舎新設工事は相当な割高になったが、これから更に高齢化する真のニーズにつながるのか疑問だ。高齢化率47%の新木駅北口周辺の事情からすると、しばらくすれば、駅の自由通路の上り下りが楽になっても、高齢者が近くを出歩けなくなる。80歳過ぎても車の運転していた我が母の様子を見ても、今は家の中でも手押し車に頼っている。駅を通りぬけ、スーパーへ買い物をしたくても、そこまで歩くことが無理となれば、高齢者のライフスタイル自体が変化するだろう。通勤者の割合が減って、乗降客は少なく、実際は駅舎の自由通路を歩いて通り抜けるより、車利用で買い物に行くのが多いはずだ。15億円で駅舎新設だが、駅利用者増をどう考え、将来計画を描いたのだろうか。
複線化が遠のいた成田線は、日中に行きかう本数も少ないままだから、新木住民のように動きださなければ、危険がわかっていながら改善しない東我孫子駅のように、JRは延々と先延ばしだったろう。東我孫子駅では、駅通路が自転車通り抜け禁止などであるが、実際は通勤時に頻繁に通り抜けする形状で、たびたびニアミス事故が発生するが、駅員もいない無人駅だ。過去には小学生の踏切での死亡事故が起きて、小学生の家族には損害賠償を求められることもあって、住民から1万人余の陳情が出て駅の安全性の向上を願った。しかし、信号機の機種改善だけで、駅舎の見直しなどの動きはならずだった。昨年6月には、この駅では死亡事故が起きていた。最近は、認知症などでも踏切事故が起きて、高齢の遺族に高額賠償金を求められる裁判が起きている。新木の住民のように強い結束意識がないと、議会だけでなく、JR相手に話が進まない。他方で、我孫子駅の南北自由通路の件は、2度の予算化があったのだが、予算額、計画の内容などに膠着して進展がなく中止になった。こうした状況の中で、新木駅舎橋上化なのだから、設置して終わりではなく、15億円の効果を検証していかないとならないだろう。
■貧乏市ランキング2位、住みやすさランキング385位の実態
現在のジリ貧傾向から脱することが出来ずにいると、当市は既に週刊誌(週刊ダイヤモンド、2013/6/6)で指摘されるよう、貧乏市ランキング1位の河内長野市(大阪府)に次いで2位だったのが、こちらもワーストになってしまうのではないか。2年前は、貧乏度ランキングは30年後の予測だからなどと笑い飛ばせてたかもしれないが、今回のように地価の下落率が全国最悪を示した事、また、県内住宅地の下落率1〜5位までが我孫子となったのを、市議ばかりでなく、現市政の担当課も、どう考えているのだろう。
このところは若い議員も増えたとはいえ、彼ら彼女らは過去の累々の経緯を踏まえ、将来の我孫子をどう読み込んで判断し、ニーズを反映しようと考えたのだろうか。水害のポンプ、駅の昇降ももちろん重要だが、市への転入、市内への交流人口を呼び込むための計画には、目立った新年度予算はない。
4月は統一地方選、県政に目を向けることも重要だけれど、政権交代直後の四年前の2011年とは事情は違う。選挙への出馬には、本人の勇気も、知恵もいるし、できうればお金も、組織もあったほうが有利なのは分かった話だ。県議選出馬に挑戦するにもそれらが必須だが、今の市政を見て知ってきた市議であったら、千葉県政に物申す勇気を市政のリーダーシップを取るよう見せてほしかった。
市政の舵取りをする市長選には、市政始まって以来、市議からの立候補が定石となっていた。星野市政の頃から、市議からの出馬が出ない(4年前を除く)というような事に変わってきた。そして、今回のように7割近い市民が投票に行かなかった(白票を投じる事もない)とは、現市政のままでいいというということを意味したのか、それすらも関心がないという我孫子市に変わってきたのか。我孫子の場合、投票率が高くなる市議選すら、前回2011も最低投票率を更新した。それらが、じわじわと他のランキングに表れてきたようなら、非常に問題だ。
事前運動を全くせずに(選挙前に立候補のためのチラシを入れること、街頭、駅頭での活動は事前運動とみなされ違反だとされる)、組織も使わない無所属で出馬した、海津にいな へのご批判も当然ながら耳にした。幸い、それでも約8500人に、2020年に向けて観光立市の提案を受け止めてもらうことが出来て、「無投票にせず、良かった」との評価もあった。「再生!我孫子」をとの訴えを正規の選挙期間だけで目に耳にしてもらう、海津にいななりの覚悟をもっての挑戦だった。当選に至らない場合でも、ある程度の票が出たなら、いい提案なら生かされるはずと考えた。24人定数の市議会、13万人余の人口を有する街で、たった一人からの挑戦を、本気で見守ってくれた市民も多くいたということは有難かった。
■選挙をしないとコスト削減!?
ご存知のように、同時期に市長選に伴う市議補欠選も無投票であった。
選挙がない場合は、何ら新たな顔も分からず、市政への取り組みも提示はされないで、そのまま届をした人に決まるということだ。もちろん、告知の掲示板、印刷物の予算は使われるので、選挙が無投票となっても、まったくのタダでは済まない。これまでの我孫子は、選挙の年には市長、県議、市議と3度も選挙が行われる事情も手伝って、特に市議選の投票率は他市と比べて高いということになっていた。どうも、近年は、そうともいかなくなってきた。一気に新住民が一割増えても、我孫子から国政へ、候補者を出せないのは、ここから政治家を育てよう、送り出そうとの意識が生まれにくいということかもしれない。国政の候補者は柏で決まるという暗黙の了解が出来て、選挙期間に駅頭する代議士の街宣活動も数がへり、有力県議らもいなくなって久しく、県政への候補者も柏の政党に推薦を受ける格好で、市の独自性も失われてきた。
選挙の準備には、無所属や新党の候補者は、自前で選挙費用を捻出する。まずは、選挙の届け出のために供託金(市長選では百万円)の他、事前審査に提出するポスター、選挙広報も印刷屋に頼んで作らなくてはならない。もし、選挙カーや事務所も準備するとなるとそれにも費用がかかり、公選ハガキ(8000枚)も作成すれば、その宛名の印刷も大変だ。組織なく、準備期間なく(前回候補者の再出馬で選挙があるとされたので)、しかも、年金未満とはいえ女性は、往々にして資金不足であり 海津にいなにとて、企業、組織からの寄付はない。よくも、銀行が閉まる年末に、決意できたものだと思うが、それも、家族と数人の女性、男性のほっておけないとの気持ちが動いて、懸命に支えてくれてたお蔭げだ。年末年始の中を走り出し、事務所を貸そうか、選挙カーを貸そうかとの話にもなり、市内各地に出向いていって、朝から晩まで、10時間/日以上を街宣した。なんとか、若い層に訴えようと、マンション地区を選んで、我孫子の未来を考えてもらいたいとハガキを送った。しかし、「宛名に所在しません」との理由で大量に戻ってきたのは実のところショックだった。ホットスポットのまちになって若い世代の人口が流出したとの、高齢化地域は投票に行かなくなっていたことも、選挙結果から実態を目の当たりにした。
今、子育て世代や転入策のための予算を計上して将来的な市税の確保も考える市もあれば、人口減の対策を打てないままのまちもある。他市はともかく、住宅都市を目指してきた当市の地価の下落という結果につれて、今後の市の政策が停滞していくのであったら、特にローンを払う若い世代は面白くないだろう。海津にいな自身は、この4年間、大学での研究に没頭し、留学生たち、教授らとの議論を重ねて、我孫子の魅力を再確認するようになっていたから、他からの評価をもっと得られなくてはおかしいと思っている。このままでは、ますます地域格差の悲哀を見るようになるのではないかと心底気になって、いてもたってもいられなくなった。
■観光立市へのステップは市政への関心も
これまで数年の星野市政は、我孫子のまちの魅力づくりに大胆な計画も提示したが、予算を決定できないでいた。環境を破壊することや、張りぼて予算だという時には、いつも市民団体などの反対意見がでてきて、見直しされることが何度かあったから、開発型の予算は通りにくくなっていたこともある。そんな経緯がありながら、大型工事費の15億円、10億円の予算執行したからは、安心、安全の上に、交流人口増加にも繋げていただきたい。
これまで県や国からの助成も受けて自転車も通れる南北自由通路案、国道に接続してはとの道路延線案、ビジネスホテルの建設などは、街の魅力づくりになる可能性もある計画が反対されて頓挫してきた。また沿道の明かりになっていたコンビニも惜しまれつつ消え、農地利用の道も閉ざされ、来る人や舞い込む補助金も断ってきた。企業が大挙して参入するということはない街なのだから、残るは賢明なる我孫子市民の知力、資力だろう。議席削減や議員報酬低減にだけ目を向けるのではなく、これを機に、市民は未来指向でアイデア、お金(寄付)も出してはどうか。市議会、行政にだけお任せではなくて、市民自らが他にも訴え、まちを変えるようにも一人でも多くが動き出して、市民パワーシフトを強化していくことではなかろうか。
将来的な魅力づくりがされないままの後手、後手になる予算配分では、将来が上向きになる街づくりに繋がっていかない。今の年金世代がサラリーマンであった時期、我孫子は個人所得ランキングで全国に名を馳せる高給取りが多いと知られたことがあった。それから、時代は変化してその昔の余韻があるのかと言えば、住みやすさランキング(東洋経済)では、お隣の守谷市(3位)や印西市(2位)に大きく離されて我孫子市は385位だ。そして、今回、柏の商業地などは上昇率が県内上位、船橋工業用地は全国トップとなっている。千葉の地価が全体的に上向く中で、我孫子の数か所も地価最低に名を連ねたままでいいはずがない。
議員報酬の低減も続く(市職給与はラスパイレス指数が、H.25 年度県内1位であったことが示すように高い)ことへの反動が、中堅若手市議らが辞職して県政、国政に出て行く傾向になっているのかもしれない。一方で、裁判になっている手賀沼終末処理場には、周辺市の高濃度放射能廃棄物は各市に戻されるが、流域下水道道からの放射能汚泥はそのまま積み置かれたままで、最終処分場が決まらず行き場がない。
我孫子周辺の外部事情、内部事情から見てみて、液状化対策後も地盤沈下(地価低下)のごとくで、他が春なのに皮肉だ。
参考:
千葉日報にも、報道記事あり
http://www.chibanippo.co.jp/news/local/196113
2015年03月18日
日韓関係、韓国の本音!?
メルケル首相が希望的見解を述べたことが、外交筋では言ったの言わないのと多少とも問題になっていたが、それでも依然と韓流ドラマは放映されて人気が高いし、韓国からの観光客も震災後の落ち着きを見せてきたようだ。 韓国観光公社が「2014年の訪日韓国人数は2013年と比べて28%も増加した」と発表したことを紹介、「大人はみんな日本旅行に行き、子どもは韓国の漫画よりも日本の漫画の方が面白いと言う。日本製品不買運動の呼び掛けなんて無視して日本製品を買い漁り、価格が高いにもかかわらず日本料理屋は大人気。屋台で売っているたこ焼きもよく売れている。誰が韓国を反日国家だなんて言ったんだ?」とネットユーザーのコメントも、反日ばかりでなくいろいろあるものだ。
一方、韓国日報によると、米国務省領事局は昨年10月31日、ホームページを更新し、「韓国旅行情報」に添付された地図に「リアンクール岩礁(竹島の国際的な呼称)」が削除されていた。また、韓国政府が「東海」併記を主張している日本海については「日本海」とだけ表記した。一方、「日本旅行情報」には、日本海の真ん中に小さい点を描き、「リアンクール岩礁」と表記。色も、ほかの日本の都市と同じく、黒で塗られているということが分かった。また、今年初めには米中央情報局(CIA) が「ワールドファクトブック(The World Factbook)」の韓国地図から「リアンクール岩礁」を削除していた。
しかし、指摘を受けて「韓国編旅行地図」に独島(日本名:竹島)の問題で、韓国・聯合ニュースは17日、「地図にリアンクール岩礁(=竹島/独島の米国表記)が再び登場した」と報じた。
これについて、ワシントン駐在中の関係者は「領事局はビザやパスポートを発行しているため、米国の一般市民がこの地図を見る機会は多い。竹島が日本の領土と認識されてしまう可能性が高い」と指摘した。韓国国内からは5カ月もこのような状況を放置してきた韓国政府の対応を疑問視する声が上がっている。韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。
「米国は韓国の友邦であるかのように振る舞っているが、本当は日本の友邦なのだということがわかった」
「韓国政府は、『日本はもうすぐ国際社会から孤立する』と指摘しているが、実際に孤立しているのは誰なのか、もう一度考えてみることだ」
「リッパート大使、韓国を助けて!!」
「やっとわかった…。米国は、日本や北朝鮮よりもはるかにずる賢くて悪い国だということ」
「無能な政府を持つことがこんなにもつらいなんて…」
「客観的に見て、独島は韓国の土地で、東海は日本海が正しい。そう決めてしまった方がお互い楽じゃない?」
出典:
Record China 3月16日(月)11時38分配信 (翻訳・編集/堂本)
一方、韓国日報によると、米国務省領事局は昨年10月31日、ホームページを更新し、「韓国旅行情報」に添付された地図に「リアンクール岩礁(竹島の国際的な呼称)」が削除されていた。また、韓国政府が「東海」併記を主張している日本海については「日本海」とだけ表記した。一方、「日本旅行情報」には、日本海の真ん中に小さい点を描き、「リアンクール岩礁」と表記。色も、ほかの日本の都市と同じく、黒で塗られているということが分かった。また、今年初めには米中央情報局(CIA) が「ワールドファクトブック(The World Factbook)」の韓国地図から「リアンクール岩礁」を削除していた。
しかし、指摘を受けて「韓国編旅行地図」に独島(日本名:竹島)の問題で、韓国・聯合ニュースは17日、「地図にリアンクール岩礁(=竹島/独島の米国表記)が再び登場した」と報じた。
これについて、ワシントン駐在中の関係者は「領事局はビザやパスポートを発行しているため、米国の一般市民がこの地図を見る機会は多い。竹島が日本の領土と認識されてしまう可能性が高い」と指摘した。韓国国内からは5カ月もこのような状況を放置してきた韓国政府の対応を疑問視する声が上がっている。韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。
「米国は韓国の友邦であるかのように振る舞っているが、本当は日本の友邦なのだということがわかった」
「韓国政府は、『日本はもうすぐ国際社会から孤立する』と指摘しているが、実際に孤立しているのは誰なのか、もう一度考えてみることだ」
「リッパート大使、韓国を助けて!!」
「やっとわかった…。米国は、日本や北朝鮮よりもはるかにずる賢くて悪い国だということ」
「無能な政府を持つことがこんなにもつらいなんて…」
「客観的に見て、独島は韓国の土地で、東海は日本海が正しい。そう決めてしまった方がお互い楽じゃない?」
出典:
Record China 3月16日(月)11時38分配信 (翻訳・編集/堂本)
2015年03月17日
流山市の空間放射線量への対応 手賀沼沿いに空間放射線量に注意を呼びかける看板
一昨日、バヌアツのサイクロン直撃した。ロンズデール大統領が国連防災世界会議に出席するために仙台を訪れていた最中の被害となった。首都の9割の家屋が破壊されているが、一人でも多くの方が救われることを祈ります。
思わぬ災害に見舞われたと言えば、手賀沼に流れ込む大堀川の防災調節池で高濃度の放射能汚染が新聞社調査により判明した。これを受け、流山市は地域住民に注意を促す看板を掲示した。
流山市は、新聞社の調査を受けて最も上流にある調整池の遊歩道で空間放射線量を測定。中央部付近で国の長期的な除染目標値である毎時〇・二三マイクロシーベルトを上回っていることを確認し、遊歩道沿いの二カ所に看板を設置した。看板は「この先、空間放射線量が〇・二三マイクロシーベルト(最大値〇・四三四)を超える場所がありますので、長時間の滞留はご遠慮ください」などと注意を呼びかけている。
近くに住む女性は「野草を摘む人やベビーカーの親子も多い。汚染された土は除去したほうがいいと思う」と指摘。別の女性は「四年たっても汚染の数値が高いなんて、福島県だけの問題ではないですね」と話した。
この調査でこの調整池の中央部では、空間線量が除染目標値の二、三倍にまで上がっていることなどが確認された。我孫子市でも、流山市よりは低いとはいえ手賀沼沿いに線量が高い場所も散見される。
参照: 東京新聞 3/17
思わぬ災害に見舞われたと言えば、手賀沼に流れ込む大堀川の防災調節池で高濃度の放射能汚染が新聞社調査により判明した。これを受け、流山市は地域住民に注意を促す看板を掲示した。
流山市は、新聞社の調査を受けて最も上流にある調整池の遊歩道で空間放射線量を測定。中央部付近で国の長期的な除染目標値である毎時〇・二三マイクロシーベルトを上回っていることを確認し、遊歩道沿いの二カ所に看板を設置した。看板は「この先、空間放射線量が〇・二三マイクロシーベルト(最大値〇・四三四)を超える場所がありますので、長時間の滞留はご遠慮ください」などと注意を呼びかけている。
近くに住む女性は「野草を摘む人やベビーカーの親子も多い。汚染された土は除去したほうがいいと思う」と指摘。別の女性は「四年たっても汚染の数値が高いなんて、福島県だけの問題ではないですね」と話した。
この調査でこの調整池の中央部では、空間線量が除染目標値の二、三倍にまで上がっていることなどが確認された。我孫子市でも、流山市よりは低いとはいえ手賀沼沿いに線量が高い場所も散見される。
参照: 東京新聞 3/17
2015年03月16日
白井市のバス運行は、対北総線値上げ対策
千葉ニュータウンを結ぶ鉄道路線として建設された北総線は、周辺の鉄道路線に比べ運賃が高く、沿線住民の不満になって長年にわたり住民運動が続いています。
新知事として就任したばかりの森田知事のツルのひと声で、長年の懸案だった北総鉄道値下げが成ったことがありました。2010年7月の京成電鉄成田空港線(成田スカイアクセス)開業にあわせ、運賃の値下げが実施されことも含め、値下げへのアプローチが現実のものになってきました。ところが、北総鉄道と沿線自治体などは2009年11月、値下げによる減収の一部を穴埋めする補助金(年間3億円)を自治体が拠出することで合意しても、県主導の値下げ率は、住民団体は20-30%値下げを期待していたのをよそに5%運賃値下げが提案されて、やむなく沿線各市も合意したのでした。
ところが、白井市議会が、値下げ幅が少ないことを不服として予算支出に猛反対。北総線に毎年3000万円も補助金を出すのには下げ幅が低いと、NOを突きつけたのです。3月議会、6月議会と2度にわたって議会が補助金予算を認めないため、県からは他市同様に予算執行を求めて矢の催促。鉄道の運行に響けば、多く損害賠償請求が起こるだろう。例えば、北総鉄道パスモ等のシステム改修費は大などと、様々な外部圧力もあり、三たび補助金支出の補正予算が、9月議会に上程されました。賛成・反対がまさに拮抗していた議会では、議長が討論をしたいと議長席を離れ、代わりの議長が選出(仮議長を引き受けが側が負けるため)されないまま流会となり、10月13日に「専決」に至り、身を切っての支出でした。
これは、鉄道は沿線自治体との連携予算であるため、前市長は国、県などとも確認、協議して専決処分の対処をとったと釈明でした。ところが、翌年最初となる議会は2011年3月、大震災直後の議会でした。そこで前市長への不信任案が出されて多数可決。これに対して、市長に解散権があったが4月が市議改選であったため、自らの自動失職によって出直し市長選を選択したのでした。議会を解散した場合、首長はそのままであるが、議員選挙が行われ新しい議会で再び不信任案が可決されれば今度は失職することになる。2つ目の選択で橋下大阪市長のように辞任をして出直し選挙で信を問う場合は、辞任をして再度立候補して当選しても残存期間のみが任期となり、辞任した者以外の者が当選すれば4年間の任期となる。3つ目の選択は田中康夫(元知事)の例で不信任に対して何らの対応もせずに10日間が経過すれば自動的に失職する。この場合失職し再度立候補することは可能で、当選すれば任期は4年となる。ところが、反対派の女性市議が立候補となり票を分けたために、3月まで部長職であった男性候補の当選となりました。
沿線自治体などからの補助金3億円、県から3億円で北総線の運賃は大人片道普通運賃の場合、京成高砂〜小室間19.8kmが650円。これに対し、途中の新鎌ヶ谷駅で北総線と交差している東武鉄道野田線は柏〜船橋間19.8kmが300円、新京成電鉄新京成線は松戸〜高根木戸間20.1kmが230円で、2010年の値下げ実施後も2倍以上の開きがある。今回、補助金が供出で決裂したため4.6%の値下げから今度は2.3%値上げになったのです。これでは交渉の難しい鉄道会社を相手に、今後の値下げは望めないとの予測がされます。
近隣の新旧の鉄道会社の資本金を比較して、北総鉄道約250億円、東葉高速鉄道約305億円、つくばEX約1850億円です。そもそも、白井市と北総線の関係とは比較にならないほど、自治体が投資しているのです。資本金に占める県や沿線市町村などの自治体の出資分は、北総25%に対して、東葉73%、つくば90%です。さらに、自治体からの無利子融資の額が東葉約63億円に対して、つくばEXは3,220億円を自治体から無利子で融資を受けているということです。北総はといえば、つい数年前まで市中よりはるかに高い財政投融資の金利負担となっていました。北総の決算が、平成12年度から黒字に転換した最大の理由は、財投の金利が下がり、また借り換えも可能になったからだといわれたのもそこだと言われました。今も879億円(12年度末)の有利子負債を抱えており、据え置き運賃のために補助の継続を打診していたのです。
こうした北総線とその後に開通した路線などとの違いは、実は「北総の轍を踏まないためにどうするか」という問題意識から生まれたものです。1972年設立の北総鉄道が終始経営的に苦戦し、利用者に度重なる運賃値上げを押しつけながらも、それでも 「焼け石に水」状態が反面教師≠ニなり、東葉高速(会社設立1981年)、つくばEX(同1991年)と、後に行くほど経営体力的にも公的な支援枠組みの点で手厚くなっていったので、各議会の中では鉄道開発に投資することに多くの反対議員の声も出たのでした。結果的には、鉄道運賃が決して安くはないにしても、確実に人口増加に繋がっているとは言えます。
1972年設立の北総鉄道から1991年設立のつくばEXに至るダイナミックな社会実験≠通じて、正解≠ヘ次第に誰の目にも明らかでした。公的な助成を考えてこそ運賃が低く抑えられ、3000万の助成金などは微々たるもので、EXなどの鉄道の沿線自治体が求められた補助金は月とすっぽんの差だったのです。
補助金を打ち切ったための運賃値上げに対処して、2015年から白井市ではバス便・生活バスちばにうの運行がされ、回数券の売上がうなぎのぼりに増加しています。すると中小企業庁の「がんばる中小企業・小規模事業者・商店街」の表彰を受け、評価されたのです。高い鉄道を使わない事にしても、実際は駅舎耐震化としょうして改修の高額予算を求められ、運賃値上げは実行され、高額運賃の払えない人も考慮してバスを運行、そのためいも補助もしたのであれば、その後も北総線には3000万円の予算以上を累計で支出していることになりそうだが、それはどの程度の論戦が議場で繰り広げられたのだろうか。
場外とも言える司法の場で、その後は前市長および現市長に対して、住民団体は裁判を起こし、最高裁までも争われ、元市長は損害賠償を求めることになりました。結果的には、北総線に対して他沿線自治体もその後に予算が組めない事情となりましたから、値上げ断行がされると、市民の懐が痛みます。白井市でのバス便利用急増とは言え、市民にとってと財布と便利と兼ねあったのか、は問題です。住民団体・北実会は、通学定期の値上げがないように、10 年間固定の金額にするために、北総鉄道に対して千葉県は53 億円の貸し付けをして、その返済開始を5 年間猶予し、さらにその間の利子も免除するとまで申し入れたことに、税金の無駄遣いだと更なる抗議をしています。この貸し付けがなければ、通学定期が値上げされるのも必至でしょう、むしろ抗議するのは、沿線六市以外の県民であるべきですが、訴訟と抗議の手段は地元だから手を緩めないというようです。
現・井沢市長は印西市の市長や議長、議会代表者などから成る北総線運賃問題対策協議会(北対協)によって、昨年4月に弁護士や公認会計士、税理士などの専門家に北総鉄道の財務状況の検証を委託、値上げの判断をしました。現市長は「値下げなど課題は多く、まだ北総線問題は道半ばだ」と2期目への意欲を示して、間もなくの市長選に再選を目指しています。
我孫子市も、原発由来の放射能問題にからんで終末処理場の件で裁判となり、そこここの自治体で裁判がおきています。県や国を相手取り、住民が声を上げ主張し、正否を問う裁判となります。民主的ではありますが、裁判は手段ではあっても、できる限りその手におよばずに解決できるほうがいいというのが、戦後生昭和世代の私の気持ち、なんですが。
参考:
http://www.chiba-newtown.jp/HokusoKenkyu.htm#Doc16
新知事として就任したばかりの森田知事のツルのひと声で、長年の懸案だった北総鉄道値下げが成ったことがありました。2010年7月の京成電鉄成田空港線(成田スカイアクセス)開業にあわせ、運賃の値下げが実施されことも含め、値下げへのアプローチが現実のものになってきました。ところが、北総鉄道と沿線自治体などは2009年11月、値下げによる減収の一部を穴埋めする補助金(年間3億円)を自治体が拠出することで合意しても、県主導の値下げ率は、住民団体は20-30%値下げを期待していたのをよそに5%運賃値下げが提案されて、やむなく沿線各市も合意したのでした。
ところが、白井市議会が、値下げ幅が少ないことを不服として予算支出に猛反対。北総線に毎年3000万円も補助金を出すのには下げ幅が低いと、NOを突きつけたのです。3月議会、6月議会と2度にわたって議会が補助金予算を認めないため、県からは他市同様に予算執行を求めて矢の催促。鉄道の運行に響けば、多く損害賠償請求が起こるだろう。例えば、北総鉄道パスモ等のシステム改修費は大などと、様々な外部圧力もあり、三たび補助金支出の補正予算が、9月議会に上程されました。賛成・反対がまさに拮抗していた議会では、議長が討論をしたいと議長席を離れ、代わりの議長が選出(仮議長を引き受けが側が負けるため)されないまま流会となり、10月13日に「専決」に至り、身を切っての支出でした。
これは、鉄道は沿線自治体との連携予算であるため、前市長は国、県などとも確認、協議して専決処分の対処をとったと釈明でした。ところが、翌年最初となる議会は2011年3月、大震災直後の議会でした。そこで前市長への不信任案が出されて多数可決。これに対して、市長に解散権があったが4月が市議改選であったため、自らの自動失職によって出直し市長選を選択したのでした。議会を解散した場合、首長はそのままであるが、議員選挙が行われ新しい議会で再び不信任案が可決されれば今度は失職することになる。2つ目の選択で橋下大阪市長のように辞任をして出直し選挙で信を問う場合は、辞任をして再度立候補して当選しても残存期間のみが任期となり、辞任した者以外の者が当選すれば4年間の任期となる。3つ目の選択は田中康夫(元知事)の例で不信任に対して何らの対応もせずに10日間が経過すれば自動的に失職する。この場合失職し再度立候補することは可能で、当選すれば任期は4年となる。ところが、反対派の女性市議が立候補となり票を分けたために、3月まで部長職であった男性候補の当選となりました。
沿線自治体などからの補助金3億円、県から3億円で北総線の運賃は大人片道普通運賃の場合、京成高砂〜小室間19.8kmが650円。これに対し、途中の新鎌ヶ谷駅で北総線と交差している東武鉄道野田線は柏〜船橋間19.8kmが300円、新京成電鉄新京成線は松戸〜高根木戸間20.1kmが230円で、2010年の値下げ実施後も2倍以上の開きがある。今回、補助金が供出で決裂したため4.6%の値下げから今度は2.3%値上げになったのです。これでは交渉の難しい鉄道会社を相手に、今後の値下げは望めないとの予測がされます。
近隣の新旧の鉄道会社の資本金を比較して、北総鉄道約250億円、東葉高速鉄道約305億円、つくばEX約1850億円です。そもそも、白井市と北総線の関係とは比較にならないほど、自治体が投資しているのです。資本金に占める県や沿線市町村などの自治体の出資分は、北総25%に対して、東葉73%、つくば90%です。さらに、自治体からの無利子融資の額が東葉約63億円に対して、つくばEXは3,220億円を自治体から無利子で融資を受けているということです。北総はといえば、つい数年前まで市中よりはるかに高い財政投融資の金利負担となっていました。北総の決算が、平成12年度から黒字に転換した最大の理由は、財投の金利が下がり、また借り換えも可能になったからだといわれたのもそこだと言われました。今も879億円(12年度末)の有利子負債を抱えており、据え置き運賃のために補助の継続を打診していたのです。
こうした北総線とその後に開通した路線などとの違いは、実は「北総の轍を踏まないためにどうするか」という問題意識から生まれたものです。1972年設立の北総鉄道が終始経営的に苦戦し、利用者に度重なる運賃値上げを押しつけながらも、それでも 「焼け石に水」状態が反面教師≠ニなり、東葉高速(会社設立1981年)、つくばEX(同1991年)と、後に行くほど経営体力的にも公的な支援枠組みの点で手厚くなっていったので、各議会の中では鉄道開発に投資することに多くの反対議員の声も出たのでした。結果的には、鉄道運賃が決して安くはないにしても、確実に人口増加に繋がっているとは言えます。
1972年設立の北総鉄道から1991年設立のつくばEXに至るダイナミックな社会実験≠通じて、正解≠ヘ次第に誰の目にも明らかでした。公的な助成を考えてこそ運賃が低く抑えられ、3000万の助成金などは微々たるもので、EXなどの鉄道の沿線自治体が求められた補助金は月とすっぽんの差だったのです。
補助金を打ち切ったための運賃値上げに対処して、2015年から白井市ではバス便・生活バスちばにうの運行がされ、回数券の売上がうなぎのぼりに増加しています。すると中小企業庁の「がんばる中小企業・小規模事業者・商店街」の表彰を受け、評価されたのです。高い鉄道を使わない事にしても、実際は駅舎耐震化としょうして改修の高額予算を求められ、運賃値上げは実行され、高額運賃の払えない人も考慮してバスを運行、そのためいも補助もしたのであれば、その後も北総線には3000万円の予算以上を累計で支出していることになりそうだが、それはどの程度の論戦が議場で繰り広げられたのだろうか。
場外とも言える司法の場で、その後は前市長および現市長に対して、住民団体は裁判を起こし、最高裁までも争われ、元市長は損害賠償を求めることになりました。結果的には、北総線に対して他沿線自治体もその後に予算が組めない事情となりましたから、値上げ断行がされると、市民の懐が痛みます。白井市でのバス便利用急増とは言え、市民にとってと財布と便利と兼ねあったのか、は問題です。住民団体・北実会は、通学定期の値上げがないように、10 年間固定の金額にするために、北総鉄道に対して千葉県は53 億円の貸し付けをして、その返済開始を5 年間猶予し、さらにその間の利子も免除するとまで申し入れたことに、税金の無駄遣いだと更なる抗議をしています。この貸し付けがなければ、通学定期が値上げされるのも必至でしょう、むしろ抗議するのは、沿線六市以外の県民であるべきですが、訴訟と抗議の手段は地元だから手を緩めないというようです。
現・井沢市長は印西市の市長や議長、議会代表者などから成る北総線運賃問題対策協議会(北対協)によって、昨年4月に弁護士や公認会計士、税理士などの専門家に北総鉄道の財務状況の検証を委託、値上げの判断をしました。現市長は「値下げなど課題は多く、まだ北総線問題は道半ばだ」と2期目への意欲を示して、間もなくの市長選に再選を目指しています。
我孫子市も、原発由来の放射能問題にからんで終末処理場の件で裁判となり、そこここの自治体で裁判がおきています。県や国を相手取り、住民が声を上げ主張し、正否を問う裁判となります。民主的ではありますが、裁判は手段ではあっても、できる限りその手におよばずに解決できるほうがいいというのが、戦後生昭和世代の私の気持ち、なんですが。
参考:
http://www.chiba-newtown.jp/HokusoKenkyu.htm#Doc16
2015年03月15日
心機一転!
みなさま、お知らせなどでお呼びかけしたように、2月、3月にミニ集会(カフェ)も先週末に終了したところです。様々なお問い合わせ、ご提案もいただくことが出来、大変に参考になりました。変わらぬ穏やかで温かいご支援をたまわりました。また、海津新菜の今後の活動については、市長選に出馬しただけにはとどまらずに、これまでにも増して我孫子に焦点を絞り、たゆまぬ努力を続けてまいるつもりでおります。千葉県へも、国に対しても、我孫子市民の暮らしが安全で安心であってこそ、納得して税金を納め、ボランティア活動にまい進する人、日々の精進に様々な地域の活動に取り組む人が続くわけです。そうした地域をしっかりとサポートし、本来あるべき自他ともに評価がなされるようしてまいりたいと考えます。
4年前は、4月に統一地方選挙と重なり、被災地・千葉では、選挙をしている場合かとの状況にありました。
(結果的に、液状化被害のあった浦安市は選挙を延期)本年は、すでに県議選へ向けての動きもあり、海津新菜にも出馬についての意向を尋ねられたりもご心配(出場するなら、早く教えて!?)と言われたりもいたします。県議会、都議会での問題には、報道関係の徹底調査が入ったことが、かえって抜本的な見直しに改善されてまいりました。こうした、状況を鑑みれば、むしろ、大好きな我孫子市民の活躍する場で足を踏ん張っていきたい、市長、市政に対して、地場の政治を睨む、みんながウオッチし続けて、意見が生きるように、本当の民主主義にするべきなのだと思うようになっています。
この4年間、海津新菜は久々の受験生ともなって大学に戻り、しっかりと充電、大学院で観光学(修士号)を修めました。現在は博士課程後期においてさらに我孫子の発展をさぐる研究を続けています。大学、研究機関のプロジェクトメンバーとして、相馬市(松川浦)の観光復興プロジェクトに関わり、被災地での復興に観光の取組がどのようにできるかの調査に加わり、被災地での観光の現状をつぶさに見てまいりました。一方、我孫子市内では、これまで同様にセミナー、講演会も広報などを通じて開催して、皆様との意見交換も続けて行っておりました。(皆様は、どちらかというと美味し料理や、楽しい歴史のテーマがお好きなようです、が)
今後も、国政、県政、市政、頭のいたくなる問題は満載でにすが、目をそらすわけにはいかず、地球サイズに我孫子中心にウオッチしながら、政党に関わらずとも無所属での政治活動にも具体策をもって取り組んでまいりたいと考えます。我孫子だから出来る、海津新菜だから出来る、地球サイズの行動を発信続けていきたいと考えて、いますのでご期待ください。そして
実践には皆様のご理解とご協力があったればこそです。
この春は、まずもって、千葉県の最終処分場をきめるとの話がどうなるか、タイムリミット間近です。
各市からの高濃度汚染灰については、各市に保管施設が拡充されて、持ち込み分は戻されております。いよいよは、手賀沼下水処理に流れ込んで来る流域汚染廃棄物がどうなるのかです。今年度3月までに決着するとの話で、我孫子でも説明を聞いていたはずです。県知事は、我孫子に一度も来ることもなく、他人任せでここまできています。県HPでは、流域下水道を経て終末処理場に入る 7市人口約50万人の汚水を1日当たり、平均約20万㎥で処理していると、公示しているので、県職員に確認したところ、当時に処理場に流れ込んで溜った高濃度汚染償却灰は550トンを今も保管中とのことです。
そこで、海津新菜は、県担当課に畳み込んで次の点を聞いてみました。「今年度末にまでに、最終処分場を決めるのはどうなったのか」と問えば、「環境省の決定がきまらないまま、一時保管されています」、と縦割り行政でシラをきっている状況です。その中で、せめても幸いなのは、最近の汚泥焼却灰は高濃度汚染灰には指定されないレベルになっているということだけです。悪いことには目をつむるのはあってはなりません。我孫子市民のストレスをはねのけるよう、県も国もウオッチして、魅力ある、市民の知恵を活力が生かせる、千葉でも早くからおきた自由民権運動、本当の民本主義、白樺教育に続くよう、我孫子らしくならないといけない。
集会に来てくださった方、お声かけくださったり、お電話くださった方々に対して、感謝とともに感じ入り、(中には、採れたてだよとルッコラを持ってきてくださった方まで)お蔭で自らもさらに元気をいただいたところです。みなさまと共に、これからも、いいなァと言われる街づくり、観光もしてみたい街と言われるように、頑張ってまいります!!
海津新菜(にいな) 拝
4年前は、4月に統一地方選挙と重なり、被災地・千葉では、選挙をしている場合かとの状況にありました。
(結果的に、液状化被害のあった浦安市は選挙を延期)本年は、すでに県議選へ向けての動きもあり、海津新菜にも出馬についての意向を尋ねられたりもご心配(出場するなら、早く教えて!?)と言われたりもいたします。県議会、都議会での問題には、報道関係の徹底調査が入ったことが、かえって抜本的な見直しに改善されてまいりました。こうした、状況を鑑みれば、むしろ、大好きな我孫子市民の活躍する場で足を踏ん張っていきたい、市長、市政に対して、地場の政治を睨む、みんながウオッチし続けて、意見が生きるように、本当の民主主義にするべきなのだと思うようになっています。
この4年間、海津新菜は久々の受験生ともなって大学に戻り、しっかりと充電、大学院で観光学(修士号)を修めました。現在は博士課程後期においてさらに我孫子の発展をさぐる研究を続けています。大学、研究機関のプロジェクトメンバーとして、相馬市(松川浦)の観光復興プロジェクトに関わり、被災地での復興に観光の取組がどのようにできるかの調査に加わり、被災地での観光の現状をつぶさに見てまいりました。一方、我孫子市内では、これまで同様にセミナー、講演会も広報などを通じて開催して、皆様との意見交換も続けて行っておりました。(皆様は、どちらかというと美味し料理や、楽しい歴史のテーマがお好きなようです、が)
今後も、国政、県政、市政、頭のいたくなる問題は満載でにすが、目をそらすわけにはいかず、地球サイズに我孫子中心にウオッチしながら、政党に関わらずとも無所属での政治活動にも具体策をもって取り組んでまいりたいと考えます。我孫子だから出来る、海津新菜だから出来る、地球サイズの行動を発信続けていきたいと考えて、いますのでご期待ください。そして
実践には皆様のご理解とご協力があったればこそです。
この春は、まずもって、千葉県の最終処分場をきめるとの話がどうなるか、タイムリミット間近です。
各市からの高濃度汚染灰については、各市に保管施設が拡充されて、持ち込み分は戻されております。いよいよは、手賀沼下水処理に流れ込んで来る流域汚染廃棄物がどうなるのかです。今年度3月までに決着するとの話で、我孫子でも説明を聞いていたはずです。県知事は、我孫子に一度も来ることもなく、他人任せでここまできています。県HPでは、流域下水道を経て終末処理場に入る 7市人口約50万人の汚水を1日当たり、平均約20万㎥で処理していると、公示しているので、県職員に確認したところ、当時に処理場に流れ込んで溜った高濃度汚染償却灰は550トンを今も保管中とのことです。
そこで、海津新菜は、県担当課に畳み込んで次の点を聞いてみました。「今年度末にまでに、最終処分場を決めるのはどうなったのか」と問えば、「環境省の決定がきまらないまま、一時保管されています」、と縦割り行政でシラをきっている状況です。その中で、せめても幸いなのは、最近の汚泥焼却灰は高濃度汚染灰には指定されないレベルになっているということだけです。悪いことには目をつむるのはあってはなりません。我孫子市民のストレスをはねのけるよう、県も国もウオッチして、魅力ある、市民の知恵を活力が生かせる、千葉でも早くからおきた自由民権運動、本当の民本主義、白樺教育に続くよう、我孫子らしくならないといけない。
集会に来てくださった方、お声かけくださったり、お電話くださった方々に対して、感謝とともに感じ入り、(中には、採れたてだよとルッコラを持ってきてくださった方まで)お蔭で自らもさらに元気をいただいたところです。みなさまと共に、これからも、いいなァと言われる街づくり、観光もしてみたい街と言われるように、頑張ってまいります!!
海津新菜(にいな) 拝
2015年03月14日
福島県内の除染で出た汚染土の中間貯蔵施設
東京電力福島第一原発事故に伴う中間貯蔵施設の計画で、環境省は13日、福島県内の除染で出た汚染土などを、初めて同県内の建設予定地内に運び込んだ。最長30年にわたる保管が始まったが、めどの立たない用地交渉など、本格稼働にはなお難題が待ち受ける。
福島県大熊町の仮置き場で汚染土の入った袋を積んだ10トントラックは午後、14・5キロの道のりを40分かけて同町の建設予定地に到着。クレーンでひとつずつ袋を下ろした。この日は、後に続いたもう1台の運搬分と合わせ計12袋になった。双葉町内での作業も予定していたが、環境省によると、町側からの要請で25日に延期した。
中間貯蔵施設は、原発の周囲16平方キロを予定地として2月に着工。最大で2200万立方メートルを保管する。ただ、2365人に上る地権者との用地交渉は難航。本格稼働や将来の県外最終処分については、見通せない状況だ。
出典:
朝日デジタル 3月14日
福島県大熊町の仮置き場で汚染土の入った袋を積んだ10トントラックは午後、14・5キロの道のりを40分かけて同町の建設予定地に到着。クレーンでひとつずつ袋を下ろした。この日は、後に続いたもう1台の運搬分と合わせ計12袋になった。双葉町内での作業も予定していたが、環境省によると、町側からの要請で25日に延期した。
中間貯蔵施設は、原発の周囲16平方キロを予定地として2月に着工。最大で2200万立方メートルを保管する。ただ、2365人に上る地権者との用地交渉は難航。本格稼働や将来の県外最終処分については、見通せない状況だ。
出典:
朝日デジタル 3月14日
2015年03月13日
県議らの政務活動費の調査
全国47都道府県議会で平成25年度に政務活動費を支給した約2700人の議員全員の使途を調べた。
その結果、政治資金の支出との二重計上や政治資金パーティーへの支出など、不適切な処理や、税金で賄う政務活動費の支出としては疑問が生じる事例が多数見つかった。関連の収支報告を修正する総額は5千万円に上るとみられる。
これまで、政務活動費をめぐり、具体的な支出を全国一斉に調査した例はなく、寄付を主な原資に後援会活動などに充てる「政治資金」と、本来の議員活動などで政策立案のために県議の公費から支給された「政務活動費」とが、ずさんな会計処理になっている実態が朝日新聞の調査で初めて明らかになった。
野々村竜太郎・元兵庫県議(48)による不適切な支出が発覚したことを受け、昨年9月以降、議員全員の収支報告書と領収書類の写し計63万枚などを分析し、疑問が生じた支出について今年1月下旬から議員や支出先に取材した。
議員や会派が関連の支出に問題があると認めた主なものは、政治資金との二重計上=19都府県の30人▽政治資金パーティーへの参加費=6都県の11人・1会派▽本人や配偶者、親族が関係する企業への支出=3県の3人▽領収書類の重複または不足=1人・3会派――だった。
政治資金との二重計上は、いずれかの支出が架空だった疑いがある。
判明した事例では、視察費や広報誌の印刷代などで、議員の後援会などが政治資金から支出したと報告しながら、政務活動費でも同じ支出を計上している例が多く、総額は1013万円に上った。大半の議員は理由について「事務員のミス」と説明した。30人全員が関連する収支を修正する意向を示している。政治団体の収支を修正するのは29人にのぼる見通しで、1人は政務活動費の支出を修正した。11日までに修正済みの総額は940万円となった。
政治団体が資金集め目的で開く政治資金パーティーへの支出は公費を特定の政治家への支援に使うことになりかねない。すべての議会で支出は原則認められていないが、7都県の38人と1会派で支出が判明した。しかし、本紙の指摘で修正を決めたのは11人と1会派にとどまっている。修正する議員は「マニュアル違反とは知らなかった」「政治資金パーティーとは思っていなかった」などと説明。一方、問題はないとした議員の多くは「意見交換は議員にとって貴重な機会」などと語った。
自身や配偶者、2親等内の親族が役員を務める会社に100万円以上を支出した議員を調べると、19都道府県の34人に上り、計6223万円を充てていた。愛知の議員は自身が社長を務める企業に対し、事務所家賃の全額を支出。本紙の指摘を受け、「誤解を招きかねない」として、家賃分も含めた過去3年分の政務活動費の全額1690万円を返還した。さらに2人が今後見直すとしたが、29人は「自分の利益につながっていない」「身内の方が仕事が頼みやすい」などとして、問題ないとの考えを示した。
領収書類の問題では、神奈川の民主会派が87組の領収書類が重複していたことを認め、自民、公明の両会派は領収書類の不足を認めた。民主会派については、本紙の指摘を機に県議会事務局が調べたところ、108万円分の支出の裏付けがないことが判明した。自民、公明の会派も「数十万円分の不足」(両会派)があるという。さらに、公明会派に飲酒を伴う会合への支出についてただしたところ、会派は数十万円分の支出を取り消すことにした。
調査では、事務所の賃料などを政務活動費と後援会で分担した際の収支報告の食い違いも多数見つかり、福岡の議員は後援会の収入を過去3年分で計1482万円増額する修正を行った。
本紙の指摘で問題を認めた議員・会派が関連の収支報告を修正するのは、平成25年度分だけで2100万円に上るとみられ、過去分も含めた修正総額は5千万円になる見込みだ。このうち、議員・会派が政務活動費の収支報告を修正する額は1900万円にとどまり、残りは政治団体の収支を修正する意向だ。政治団体分を修正すれば、政務活動費の返還は迫られない。
◇
朝日新聞は引き続き、政務活動費の公開度やチェック態勢など制度の現状と課題を検証するとともに、公私混同などの疑いがある不透明な支出についても随時掲載します。
◇
〈政務活動費〉 議員報酬とは別に、地方議員の政策立案を支援する経費として、都道府県議と市区町村議を対象に自治体が支給する公費。
平成25年3月の改正地方自治法施行で「政務調査費」から改称され、調査研究目的以外にも使途が広がったが、選挙活動や後援会活動には充当できない。支給額は自治体が条例で定める。
都道府県と市区町村の全1788議会のうち53%の939議会(1月1日時点)で支給している。都道府県議の場合、平成25年度度の支給総額は121億3千万円。議員1人あたりの年間支給額は720万(東京)〜240万円(徳島)。市議の場合はその10分の1程度という場合が多い。支給方法には議員個人や会派別、選択制などがある。当然そのための領収書類を提出すべきであるが、これまで各自治体では議会事務局への提出は求められてい時期が長くあった。岡山を除く46都道府県議会では、1円以上の領収書類の提出が義務づけられ、支給された翌年度から公開対象になる。岡山も、本年度分から1円以上での提出を義務づける。昨年7月、野々村竜太郎・元兵庫県議(48)による不適切な支出が発覚して以降、各地で議員の支出が問題視されている。
参照:
朝日新聞 2015年3月13(金)
その結果、政治資金の支出との二重計上や政治資金パーティーへの支出など、不適切な処理や、税金で賄う政務活動費の支出としては疑問が生じる事例が多数見つかった。関連の収支報告を修正する総額は5千万円に上るとみられる。
これまで、政務活動費をめぐり、具体的な支出を全国一斉に調査した例はなく、寄付を主な原資に後援会活動などに充てる「政治資金」と、本来の議員活動などで政策立案のために県議の公費から支給された「政務活動費」とが、ずさんな会計処理になっている実態が朝日新聞の調査で初めて明らかになった。
野々村竜太郎・元兵庫県議(48)による不適切な支出が発覚したことを受け、昨年9月以降、議員全員の収支報告書と領収書類の写し計63万枚などを分析し、疑問が生じた支出について今年1月下旬から議員や支出先に取材した。
議員や会派が関連の支出に問題があると認めた主なものは、政治資金との二重計上=19都府県の30人▽政治資金パーティーへの参加費=6都県の11人・1会派▽本人や配偶者、親族が関係する企業への支出=3県の3人▽領収書類の重複または不足=1人・3会派――だった。
政治資金との二重計上は、いずれかの支出が架空だった疑いがある。
判明した事例では、視察費や広報誌の印刷代などで、議員の後援会などが政治資金から支出したと報告しながら、政務活動費でも同じ支出を計上している例が多く、総額は1013万円に上った。大半の議員は理由について「事務員のミス」と説明した。30人全員が関連する収支を修正する意向を示している。政治団体の収支を修正するのは29人にのぼる見通しで、1人は政務活動費の支出を修正した。11日までに修正済みの総額は940万円となった。
政治団体が資金集め目的で開く政治資金パーティーへの支出は公費を特定の政治家への支援に使うことになりかねない。すべての議会で支出は原則認められていないが、7都県の38人と1会派で支出が判明した。しかし、本紙の指摘で修正を決めたのは11人と1会派にとどまっている。修正する議員は「マニュアル違反とは知らなかった」「政治資金パーティーとは思っていなかった」などと説明。一方、問題はないとした議員の多くは「意見交換は議員にとって貴重な機会」などと語った。
自身や配偶者、2親等内の親族が役員を務める会社に100万円以上を支出した議員を調べると、19都道府県の34人に上り、計6223万円を充てていた。愛知の議員は自身が社長を務める企業に対し、事務所家賃の全額を支出。本紙の指摘を受け、「誤解を招きかねない」として、家賃分も含めた過去3年分の政務活動費の全額1690万円を返還した。さらに2人が今後見直すとしたが、29人は「自分の利益につながっていない」「身内の方が仕事が頼みやすい」などとして、問題ないとの考えを示した。
領収書類の問題では、神奈川の民主会派が87組の領収書類が重複していたことを認め、自民、公明の両会派は領収書類の不足を認めた。民主会派については、本紙の指摘を機に県議会事務局が調べたところ、108万円分の支出の裏付けがないことが判明した。自民、公明の会派も「数十万円分の不足」(両会派)があるという。さらに、公明会派に飲酒を伴う会合への支出についてただしたところ、会派は数十万円分の支出を取り消すことにした。
調査では、事務所の賃料などを政務活動費と後援会で分担した際の収支報告の食い違いも多数見つかり、福岡の議員は後援会の収入を過去3年分で計1482万円増額する修正を行った。
本紙の指摘で問題を認めた議員・会派が関連の収支報告を修正するのは、平成25年度分だけで2100万円に上るとみられ、過去分も含めた修正総額は5千万円になる見込みだ。このうち、議員・会派が政務活動費の収支報告を修正する額は1900万円にとどまり、残りは政治団体の収支を修正する意向だ。政治団体分を修正すれば、政務活動費の返還は迫られない。
◇
朝日新聞は引き続き、政務活動費の公開度やチェック態勢など制度の現状と課題を検証するとともに、公私混同などの疑いがある不透明な支出についても随時掲載します。
◇
〈政務活動費〉 議員報酬とは別に、地方議員の政策立案を支援する経費として、都道府県議と市区町村議を対象に自治体が支給する公費。
平成25年3月の改正地方自治法施行で「政務調査費」から改称され、調査研究目的以外にも使途が広がったが、選挙活動や後援会活動には充当できない。支給額は自治体が条例で定める。
都道府県と市区町村の全1788議会のうち53%の939議会(1月1日時点)で支給している。都道府県議の場合、平成25年度度の支給総額は121億3千万円。議員1人あたりの年間支給額は720万(東京)〜240万円(徳島)。市議の場合はその10分の1程度という場合が多い。支給方法には議員個人や会派別、選択制などがある。当然そのための領収書類を提出すべきであるが、これまで各自治体では議会事務局への提出は求められてい時期が長くあった。岡山を除く46都道府県議会では、1円以上の領収書類の提出が義務づけられ、支給された翌年度から公開対象になる。岡山も、本年度分から1円以上での提出を義務づける。昨年7月、野々村竜太郎・元兵庫県議(48)による不適切な支出が発覚して以降、各地で議員の支出が問題視されている。
参照:
朝日新聞 2015年3月13(金)
2015年03月12日
手賀沼の汚染の進捗に注意
MLで流れてきたのですが、手賀沼に流れ込んでいる大堀川の上流の底土の超汚染の状況を東京新聞が独自に調査したようです。
http://www.tokyo-np.co.jp/feature/tohokujisin/archive/fouryears/150311_2.html
記事では、分かりやすい図解もありますので、「上流部で高濃度汚染」と横に大きく、「基準超二カ所 手賀沼に注ぐ大堀川」「本紙が追加調査」となっていますが、見てみてください。
《池の(略)柵の内部も調べると、線量は国の長期的な除染目標(0.23マイクロシーベルト)の2、3倍にまで上がり、土を三点で採取したところ、うち二点で廃棄物の基準を上回る高濃度のセシウムが検出された。》
《上流の流山市の調整池は、新しく造成された住宅街の中にあり、普段は遊歩道のある親水公園として近隣住民の憩いの場になっている。本紙は全ての測定データを、管理者の千葉県と流山市に提供した。》
・・・・・・原文より・・・・・・・
一月に実施した水郷地帯(千葉、茨城県)の放射能汚染調査で、手賀沼(千葉県)の汚染度が特に高かったことから、本紙はこの沼に流れ込む大堀川の上流部を追加的に調べた。その結果、通常の廃棄物とは異なる特別な管理が求められる基準(一キログラム当たり八〇〇〇ベクレル)を超える高濃度汚染も確認された。 (山川剛史、小倉貞俊)
調査は二月十六、二十七の両日、柏、流山両市の住宅街を水源地とする大堀川を対象に実施。川の底土や周辺の土を採取し、乾燥させた後、それぞれ三〜八時間かけ放射性セシウム濃度を測定した。
結果は左図の通り。手賀沼の底土は一〇〇〇ベクレル前後だったのに対し、大堀川は上流に行くほど濃度が高くなる傾向にあり、底土の最高値は二七〇五ベクレルあった。
この川には、大雨などの際に洪水を防ぐための調節池がいくつもある。その最も上流の池(流山市)の濃度が高かった。空間の放射線量も一段高かったことから、採取ポイントを大幅に増やして再々調査した。
池の左右の岸で各三点を選び、住宅地の高さ、池に下りる途中ののり面、底部と高さを変え、線量やセシウム濃度を調べた。
高さによって数値は明らかに違った。住宅地と池の境目の線量は毎時〇・一二〜〇・一八マイクロシーベルトだったが、底部に下りていくにつれて上昇。セシウム濃度は、のり面の一二二〜一三六四ベクレルから、底部は二四四〇〜五七五四ベクレルと急上昇した。
池のほぼ中央部にパイプで立ち入り禁止の柵が設けられていた。柵の内部も調べると、線量は国の長期的な除染目標(〇・二三マイクロシーベルト)の二、三倍にまで上がり、土を三点で採取したところ、うち二点で廃棄物の基準を上回る高濃度のセシウムが検出された。
底付近は、通常は陸地だが、雨が降ると水没することが多い。汚れた土砂が運ばれ、水没と乾燥を繰り返すうち、濃度が上がっていった可能性が高い。
◇
特に汚染度が高かった調節池は、新しく造成された住宅街の中にあり、普段は遊歩道のある親水公園として近隣住民の憩いの場になっている。本紙は全ての測定データを、管理者の千葉県と流山市に提供した。
県と市は十日までに現地の状況を再確認し、協議した結果、「当面の対応として注意喚起を呼び掛ける看板を複数箇所に立て、ホームページでも周知する」ことになった。土砂をたまりにくくするため、遊歩道を高く舗装し直すなどの対策も検討するという。
ただ、本紙が調査した日も、問題の地点のすぐ脇をお年寄りが散歩したり、父親に連れられて幼児が三輪車をこいだりしていた。カワセミやキジなども飛来し、写真愛好家の撮影スポットにもなっている。
表土の除去(除染)について、県や市は「増水ですぐ底に汚染がたまる」と消極的だったが、注意喚起だけで十分か疑問も残る。
出典:毎日新聞3月11日
http://www.tokyo-np.co.jp/feature/tohokujisin/archive/fouryears/150311_2.html
記事では、分かりやすい図解もありますので、「上流部で高濃度汚染」と横に大きく、「基準超二カ所 手賀沼に注ぐ大堀川」「本紙が追加調査」となっていますが、見てみてください。
《池の(略)柵の内部も調べると、線量は国の長期的な除染目標(0.23マイクロシーベルト)の2、3倍にまで上がり、土を三点で採取したところ、うち二点で廃棄物の基準を上回る高濃度のセシウムが検出された。》
《上流の流山市の調整池は、新しく造成された住宅街の中にあり、普段は遊歩道のある親水公園として近隣住民の憩いの場になっている。本紙は全ての測定データを、管理者の千葉県と流山市に提供した。》
・・・・・・原文より・・・・・・・
一月に実施した水郷地帯(千葉、茨城県)の放射能汚染調査で、手賀沼(千葉県)の汚染度が特に高かったことから、本紙はこの沼に流れ込む大堀川の上流部を追加的に調べた。その結果、通常の廃棄物とは異なる特別な管理が求められる基準(一キログラム当たり八〇〇〇ベクレル)を超える高濃度汚染も確認された。 (山川剛史、小倉貞俊)
調査は二月十六、二十七の両日、柏、流山両市の住宅街を水源地とする大堀川を対象に実施。川の底土や周辺の土を採取し、乾燥させた後、それぞれ三〜八時間かけ放射性セシウム濃度を測定した。
結果は左図の通り。手賀沼の底土は一〇〇〇ベクレル前後だったのに対し、大堀川は上流に行くほど濃度が高くなる傾向にあり、底土の最高値は二七〇五ベクレルあった。
この川には、大雨などの際に洪水を防ぐための調節池がいくつもある。その最も上流の池(流山市)の濃度が高かった。空間の放射線量も一段高かったことから、採取ポイントを大幅に増やして再々調査した。
池の左右の岸で各三点を選び、住宅地の高さ、池に下りる途中ののり面、底部と高さを変え、線量やセシウム濃度を調べた。
高さによって数値は明らかに違った。住宅地と池の境目の線量は毎時〇・一二〜〇・一八マイクロシーベルトだったが、底部に下りていくにつれて上昇。セシウム濃度は、のり面の一二二〜一三六四ベクレルから、底部は二四四〇〜五七五四ベクレルと急上昇した。
池のほぼ中央部にパイプで立ち入り禁止の柵が設けられていた。柵の内部も調べると、線量は国の長期的な除染目標(〇・二三マイクロシーベルト)の二、三倍にまで上がり、土を三点で採取したところ、うち二点で廃棄物の基準を上回る高濃度のセシウムが検出された。
底付近は、通常は陸地だが、雨が降ると水没することが多い。汚れた土砂が運ばれ、水没と乾燥を繰り返すうち、濃度が上がっていった可能性が高い。
◇
特に汚染度が高かった調節池は、新しく造成された住宅街の中にあり、普段は遊歩道のある親水公園として近隣住民の憩いの場になっている。本紙は全ての測定データを、管理者の千葉県と流山市に提供した。
県と市は十日までに現地の状況を再確認し、協議した結果、「当面の対応として注意喚起を呼び掛ける看板を複数箇所に立て、ホームページでも周知する」ことになった。土砂をたまりにくくするため、遊歩道を高く舗装し直すなどの対策も検討するという。
ただ、本紙が調査した日も、問題の地点のすぐ脇をお年寄りが散歩したり、父親に連れられて幼児が三輪車をこいだりしていた。カワセミやキジなども飛来し、写真愛好家の撮影スポットにもなっている。
表土の除去(除染)について、県や市は「増水ですぐ底に汚染がたまる」と消極的だったが、注意喚起だけで十分か疑問も残る。
出典:毎日新聞3月11日
2015年03月11日
東日本大震災、 3.11からの4年
今日は東日本大震災から4 年。
午後2時46分には犠牲者のために黙祷をしましょう。
政府も、そして我孫子でも、いろいろな形で呼び掛けがされています。
今でも、あの揺れの大きさ、その後の余震、ガソリンスタンドに出来た長蛇の列、
非常に難しかった選挙戦など、3.11を思い出します。
多くの犠牲になった方々のご冥福を祈り、
当時、そして現在も復興に ご努力されている皆様に心より手を合わせて黙とうします。
海津にいな
午後2時46分には犠牲者のために黙祷をしましょう。
政府も、そして我孫子でも、いろいろな形で呼び掛けがされています。
今でも、あの揺れの大きさ、その後の余震、ガソリンスタンドに出来た長蛇の列、
非常に難しかった選挙戦など、3.11を思い出します。
多くの犠牲になった方々のご冥福を祈り、
当時、そして現在も復興に ご努力されている皆様に心より手を合わせて黙とうします。
海津にいな
2015年03月10日
戦後の日独周辺諸国の違い
ドイツ首相・メルケル氏が来日、9日の来日講演会氏の主な発言は、「第2次世界大戦後の独仏の和解は、隣国フランスの寛容な振る舞いがなかったら可能ではなかった。ドイツもありのままを見ようという用意があった」、また 「アジア地域に存在する国境問題も、あらゆる試みを重ねて平和的な解決策を模索しなければならない」、「(ナチスドイツの)過去の総括は和解の前提になっている。和解の仕事があったからこそ、EU(欧州連合)をつくることができた」などと話した
今回の訪日は戦後70年という節目の年に実現し、首脳会談は東京電力福島第一原発事故から4年の2日前に設定された。今回の訪日に、メルケル氏が「歴史認識」「脱原発」の二つの問題提起を秘めていたと分析。
英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)はメルケル氏の発言を「日本が第2次世界大戦をどう記憶するかの議論に介入した」と報じた。戦後和平は旧敵国フランスの「寛容な振る舞い」で可能だったとの発言にも触れ、「日本の近隣諸国にもメッセージを発した」とした。
仏紙ルモンド(同)も「過去と向き合う。それがメルケル氏のアドバイスだ」と書いた。
この日の外務省の定例会見では、メルケル氏の発言を引用し「(戦勝国の)フランスは(敗戦国の)ドイツに一定の善意を示した。中国も日本に同様の対応はしないのか」との質問が出た。洪磊・副報道局長は「このような重要な年に、日本の政治家が正しい選択をすることを希望する」と述べるにとどめた。国際情報紙「環球時報」は10日、「隣国の寛容さがなければ(和解は)成り立たなかったが、最も重要なのはドイツが歴史に向き合ったことだ」と強調した。
韓国の主要紙は10日付の朝刊で、メルケル氏の発言を1面で扱った。いずれも「過去の総括は和解の前提」といった部分を取りあげ、メルケル氏が日本に、過去の歴史の直視や反省を求めたと伝えた。
東亜日報は「ドイツの経験を聞かせる方式で、安倍首相に過去の歴史を直視するよう忠告したものだ」と論評。朝鮮日報は「ドイツと日本は同じ第2次大戦の戦犯国家でありながら、それを清算する努力の面では相反する道を歩んできた」と主張した。
韓国外交省報道官は10日の定例会見で、メルケル氏の発言について見解を問われ、「ドイツが歴史を直視する中で一貫して見せてきた反省が欧州の和解、協力、統合の土台になったことが歴史的教訓だ」と指摘。「日本が歴史を直視する勇気と過去の歴史の傷を癒やす努力を通じ、周辺国と国際社会に信頼を積み上げていくことを期待する」と述べた。
今回の訪日は戦後70年という節目の年に実現し、首脳会談は東京電力福島第一原発事故から4年の2日前に設定された。今回の訪日に、メルケル氏が「歴史認識」「脱原発」の二つの問題提起を秘めていたと分析。
英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)はメルケル氏の発言を「日本が第2次世界大戦をどう記憶するかの議論に介入した」と報じた。戦後和平は旧敵国フランスの「寛容な振る舞い」で可能だったとの発言にも触れ、「日本の近隣諸国にもメッセージを発した」とした。
仏紙ルモンド(同)も「過去と向き合う。それがメルケル氏のアドバイスだ」と書いた。
この日の外務省の定例会見では、メルケル氏の発言を引用し「(戦勝国の)フランスは(敗戦国の)ドイツに一定の善意を示した。中国も日本に同様の対応はしないのか」との質問が出た。洪磊・副報道局長は「このような重要な年に、日本の政治家が正しい選択をすることを希望する」と述べるにとどめた。国際情報紙「環球時報」は10日、「隣国の寛容さがなければ(和解は)成り立たなかったが、最も重要なのはドイツが歴史に向き合ったことだ」と強調した。
韓国の主要紙は10日付の朝刊で、メルケル氏の発言を1面で扱った。いずれも「過去の総括は和解の前提」といった部分を取りあげ、メルケル氏が日本に、過去の歴史の直視や反省を求めたと伝えた。
東亜日報は「ドイツの経験を聞かせる方式で、安倍首相に過去の歴史を直視するよう忠告したものだ」と論評。朝鮮日報は「ドイツと日本は同じ第2次大戦の戦犯国家でありながら、それを清算する努力の面では相反する道を歩んできた」と主張した。
韓国外交省報道官は10日の定例会見で、メルケル氏の発言について見解を問われ、「ドイツが歴史を直視する中で一貫して見せてきた反省が欧州の和解、協力、統合の土台になったことが歴史的教訓だ」と指摘。「日本が歴史を直視する勇気と過去の歴史の傷を癒やす努力を通じ、周辺国と国際社会に信頼を積み上げていくことを期待する」と述べた。
2015年03月09日
だめもと
江戸っ子は「気が滅入ると、体にさわる」と言って、一に眠り、二に眠り、三四がなくて、五に目刺しに赤ナス(トマト)、を心がけていたそうです。 睡眠をたっぷりとって、しっかり栄養を摂る。これが意気に暮らすもと。
なるほど粋(意気)とは、そういうことでもあったのです。
「だめでもともと」と滅入らない、反省もそこそこで、いいとの教えでもあったそうです。
『思いやりの心 江戸しぐさ』越川禮子監修 マガジンハウス
なるほど粋(意気)とは、そういうことでもあったのです。
「だめでもともと」と滅入らない、反省もそこそこで、いいとの教えでもあったそうです。
『思いやりの心 江戸しぐさ』越川禮子監修 マガジンハウス
2015年03月08日
人間は考えるアシだった
歩くと大脳が活性化することは、脳科学でも証明されている。ウォーキング、もちろんジョギングも含め、ほどよく足を使うことは効果が絶大。なぜなら体力的にも余裕を残しているため、脳は盛んにものを覚えたり、考えたりするとができる。ウォーキングやジョギングは酸素消費量を多くする運動だが、これも結果的に、脳内に酸素をたくさん送り込み、脳をほどよく活性化する。足を動かせば、結果的に大脳が刺激され、働きは活発になるのだ。人間は考えるアシである・・・・なるほど!?
ある大脳学者は
「行動プランをたてる、行動を選択する、物事を記憶するのは、前頭連合野の働きによって起こる。
歩いたり、走ったりするときも、この部分が活発に動いている。このため、ウォーキングやジョギングなどをしている時は、思考力、記憶力がいっそう高まる」
お安い御用だと思いがちだが、万歩計をつけて歩いてみると、なかなかたいへんなことがわかる。まず、万歩計を失くさないようにしなくてはならない。
ところで、あるアルツハイマーを疑われた男性が、雑誌の記事で、歩くことが脳を鍛えられることを知り、都心の乗り継ぎ駅で電車を降りると、それまで地下鉄を利用していた6キロの道のりを歩いて通勤したのだそう。自分のセクションはビルの11階にあるが、エレベーターは使用しない。1階ロビーでの来客の応対、仕事の外出の出入りなどのときも、階段を歩いて昇り降りすることを習慣づけたのである。せっせと足を使うようになって約1年、彼の頭脳はみるみる若返り、アルツハイマーの疑いは100パーセント解消してしまった。
それほど、効果があるのだとわかったとして、中々続かないのが人の常。
万歩計もいくつも買ったけれど続かなかった、という人はも多いとおもうけれど、スマホのアプリにもあるし、腕時計型のウェアラブルデバイスもある。ライフログにトライしてみる価値があるかもしれない。ブログやSNSでもいい、携帯などのアプリがなくても、手帳でも大丈夫、いずれにせよ、習慣化するには何らかの続ける仕掛けを考えようにすればいいのだ。そして、それをアウトプットをすることだ。
春は眠たくなるものの、ちょっと脳を活性化する工夫をして、活き活きと暮らせるように考えるアシになろう!
ある大脳学者は
「行動プランをたてる、行動を選択する、物事を記憶するのは、前頭連合野の働きによって起こる。
歩いたり、走ったりするときも、この部分が活発に動いている。このため、ウォーキングやジョギングなどをしている時は、思考力、記憶力がいっそう高まる」
お安い御用だと思いがちだが、万歩計をつけて歩いてみると、なかなかたいへんなことがわかる。まず、万歩計を失くさないようにしなくてはならない。
ところで、あるアルツハイマーを疑われた男性が、雑誌の記事で、歩くことが脳を鍛えられることを知り、都心の乗り継ぎ駅で電車を降りると、それまで地下鉄を利用していた6キロの道のりを歩いて通勤したのだそう。自分のセクションはビルの11階にあるが、エレベーターは使用しない。1階ロビーでの来客の応対、仕事の外出の出入りなどのときも、階段を歩いて昇り降りすることを習慣づけたのである。せっせと足を使うようになって約1年、彼の頭脳はみるみる若返り、アルツハイマーの疑いは100パーセント解消してしまった。
それほど、効果があるのだとわかったとして、中々続かないのが人の常。
万歩計もいくつも買ったけれど続かなかった、という人はも多いとおもうけれど、スマホのアプリにもあるし、腕時計型のウェアラブルデバイスもある。ライフログにトライしてみる価値があるかもしれない。ブログやSNSでもいい、携帯などのアプリがなくても、手帳でも大丈夫、いずれにせよ、習慣化するには何らかの続ける仕掛けを考えようにすればいいのだ。そして、それをアウトプットをすることだ。
春は眠たくなるものの、ちょっと脳を活性化する工夫をして、活き活きと暮らせるように考えるアシになろう!
2015年03月07日
東日本大震災被災地の復興を願って、我孫子NPOの活動
あの震災の日から、4年です。市民の手で作るチャリティーイベント「3・11鎮魂竹宵の集い2015」があるのでと声をかけられて行ってきました。東日本大震災被災地と陸前高田の復興を願って、NPO住み良いまちづくり研究所3・11鎮魂竹宵の集い実行委員会が主催するおのです。7日の他に、翌日8日、そして11日、あびこショッピングプラザガーデンコートです。7、8日12時〜16時は、陸前高田の名産や海産物、銘酒「酔仙」を取り揃えた『陸前高田応援物産展』も登場。収益金は全額、陸前高田市小中学校復興基金に寄付することになっていますので、ご協力ください。
なお、「共にあゆもう 復興への夢」をテーマに、7日11時〜17時、デキシ―ジャズバンドや子どもアンサンブルなどが出演。8日11時〜、川村学園女子大学のハンドベル、地元小中高大学校の合唱やブラスバンド演奏。東京藝大師弟共演「アミカル・トランペッ・アンサンブル」演奏など17時まで。11日は、14時30分〜、めばえ幼稚園母の会コーラス後、14時46分黙祷を挟んで「点鐘」。
竹宵の点灯は、夕方ですので7日〜15日17時〜21時を狙って皆様も行ってみてください。
なお、「共にあゆもう 復興への夢」をテーマに、7日11時〜17時、デキシ―ジャズバンドや子どもアンサンブルなどが出演。8日11時〜、川村学園女子大学のハンドベル、地元小中高大学校の合唱やブラスバンド演奏。東京藝大師弟共演「アミカル・トランペッ・アンサンブル」演奏など17時まで。11日は、14時30分〜、めばえ幼稚園母の会コーラス後、14時46分黙祷を挟んで「点鐘」。
竹宵の点灯は、夕方ですので7日〜15日17時〜21時を狙って皆様も行ってみてください。
2015年03月06日
汚染水処理が間に合わず、 汚染水の定義の改変は許されるのか??
東京電力福島第一原発の汚染水処理が今年の3月末には終わらず、5月末まで延びることになったという報道がありました。
そこで、以前に講演会で名刺交換した、河野太郎氏よりのメールを参考にして、状況を整理してみます
(この汚染水の問題は、自民党内では秋本真利代議士が非常に熱心に取り組んでいる、との但し書でした)
・・・・・・・
■変えられた汚染水処理の定義
自民党の行革推進本部で内閣府・経産省からヒアリングをしてみると、どうも話が違うのです。現在、原子炉に毎日320トンの冷却水が投入されています。それに加えて地下水が毎日300トン流入してきます。そしてさらに、海岸のそばで高濃度の汚染水が毎日100トンくみ上げられていて、合計して毎日720トンの汚染水が発生しています。この720トンはキュリオン、サリーと呼ばれるセシウム吸着装置を通り、そこでまず、セシウムが取り除かれます。その後、淡水化装置で塩分が抜かれ、真水320トンが再注水に回され、塩分が残ったままの400トンが貯水タンクに貯められます。今年2月5日の時点で241,900トンが貯められていました。そしてこの汚染水は、ALPSと呼ばれる多核種除去設備を通されて、トリチウム以外の核種がほとんど取り除かれた状態で別の貯水タンク群に貯められます。
一口にALPSといっても3台あります。
ALPSは1日の処理能力が750トン、平均稼働率が50.5%で毎日平均379トンを処理します。
増設ALPSは処理能力が750トン/日、平均稼働率73.6%で毎日552トンを処理します。
国費150億円を補助金として投入した高性能ALPSは1日の処理能力が500トン、平均稼働率56.8%で毎日284トンを処理します。
この3系統のALPSを動かせば毎日1,215トンを処理することができるわけです。
241,900トン貯まった汚染水を毎日1,215トンずつ処理すれば、全部の処理に199日かかります。しかし、その199日間、毎日400トンの汚染水が出てくるので、その79,600トンを1,215トンずつ処理すれば66日。
つまり、汚染水処理には300日位は かかる計算になるます。
とても5月末には終わりません!
どうも東京電力は、「汚染水処理」の定義を変えたようです。
■ 当初の定義はトリチウムのみが残存の汚染水処理、今後は多数各種が除去できなくても「汚染水処理」?!
当初、「汚染水処理」とは、ALPSで多核種を除去し、トリチウムのみが残った水にすることを指していました。内閣府も経産省も、汚染水処理とはALPSを通した水にすることだという認識であったことを認めています。
ALPSを通しても水に含まれるトリチウムは告示限界が6万Bq/Lに対して、当初は420万Bq/L、最近でも40万Bq/Lが残っています。
ということは、「汚染水処理」とは言っても、厳密には「トリチウム汚染水とでもいうべきものにすること」なのです。 2月5日時点でALPSを通りトリチウム汚染のみになった水は297,000トン貯まっていました。
ところが東京電力が5月末までに終わらせると言っているのは、この当初の定義にすることではないのです。
汚染水のうちサリー、キュリオンだけを通すか、サリー、キュリオンを通ってからモバイル型ストロンチウム除去設備またはRO濃縮水処理設備と呼ばれるものを通した汚染水についても「処理した」と扱うことに定義を変えて、その処理が5月末までに終わるというだけなのです。
ALPSは62核種を除去するが、サリー、キュリオン、モバイル型ストロンチウム除去設備、RO濃縮水処理設備はストロンチウム等の限られた核種しか除去しません。
つまり当初の定義通りトリチウムのみに汚染された水にすることを「汚染水処理」と呼ぶのではなく、ストロンチウム等だけを除去することも「汚染水処理」と呼ぶことにしたようです。
経産省に、いつ「汚染水処理」の定義を変更したのかとたずねると、「『東京電力は』それも汚染水処理とよんでいる」と答えるのが精いっぱい。
本来、3月末までに汚染水処理を終えるためにはALPSを増設する必要がありました。しかし、東京電力はその投資をケチって処理の時期を遅らせ、さらに「汚染水処理」の定義を変えたわけです。
内閣府・経産省の説明を聞く限り、そういうことになります。
■汚染水処理は、いつ完了するのかわからないという状況でのアンダーコントロール
当初の定義どおりの「汚染水処理」が終わるのはいつになるのか内閣府・経産省に報告を求めましたが、東京電力は、すべての汚染水がALPSで処理されるのは、いつになるか今の時点では言えないと経産省に回答してきました。ですから正確なところはわかりませんが、最大で一年近く遅れるようです。
さらに、異なる定義で「汚染水処理」という言葉が使われるのは国民の間に混乱と誤解を生むので、「汚染水処理」とは当初の定義通りトリチウムのみの汚染水にすることに統一するように求めました。
政府は東京電力をきちんとアンダーコントロールの状況にしておかなければなりません。
■福島第一原発の汚染水に関しての誤解
なかには「『汚染水』の有害物質濃度は水質基準をはるかに下回る。『処理しないで流せ』という田中俊一委員長が正しい」というように誤解している人もいます。これは大間違いです。ALPSを通った汚染水は、きれいなのかと言えば、依然としてここまで除去されないトリチウムに汚染されています。 「『汚染水』の有害物質濃度は水質基準をはるかに下回る。『処理しないで流せ』という田中俊一委員長が正しい」というのはまったくの誤解であり、田中委員長もそんなことを言っていません
毎日720トン出てくる汚染水は、まず、キュリオンかサリーを通ります。
そこでセシウム134は3000Bq/L程度に、セシウム137は6300Bq/L程度まで除去されますが、それでも告示濃度限度を上回っているレベルです。(今年の1月19日以降、ストロンチウムもある程度除去できるようになりましたが、もともと10の7乗ベクレル/Lだったものが10の5乗ベクレル/Lまで低下するだけで、告示濃度限度の30Bq/Lとは文字通りけた違いです。)
上記の段階のものをALPSを通すとセシウム134と137が0.3Bq/L未満に、ストロンチウムが0.12Bq/Lにまで下がってきます。ALPSを通らない前のRO濃縮水処理設備とモバイル型ストロンチウム除去設備だけを通った汚染水はいわば「中ストロンチウム汚染水」とでも呼ぶような程度にしか汚染レベルは下がりません。ですから、最終的には汚染水は全てALPSを通さなければなりません。
■しかし、トリチウムを除去するのは困難、処理も決まっていない
当初は、ALPSを通した汚染水には4,000,000Bq/Lぐらいのトリチウムが含まれていましたが、最近でも400,000Bq/Lぐらいのトリチウムが含まれています。トリチウムの告示濃度限界は60,000Bq/Lなので、ALPSを通した汚染水もそれを上回っています。トリチウムを除去することは難しいので、このトリチウム汚染水を告示濃度限界以下まで薄めて海に流したらどうかということは、規制委員会も言っています。
現在、福島第一原発の地下水バイパスに含まれるトリチウムは400−500Bq/Lなので、漁業関係者の了解をもらって海に排出しています。 サブドレンに関しては、海中への排出に関する意見集約が行われているところですが、トリチウムの濃度は1500Bq/L程度です。
経産省は、トリチウム汚染水からトリチウムを分離するための技術開発に補助金を出しています。今、国内外の企業が数社、技術テストをしているところです。しかし、最終的にトリチウム汚染水をどうするかは決まっていません。
最終段階の『トリチウム汚染水』を薄めて海洋に排出するという選択肢はないわけではありません。
ALPSと増設ALPSは汚染物質を沈殿させるのでフィルターに加えてスラリーと呼ばれる沈殿物が出ます。高性能ALPSはフィルターだけで物質を除去しています。 こうしたスラリーやフィルターは敷地内のスチールとコンクリートの入れ物に入れられて保管されています。
・・・・・・・・・
福一原発の瓦解は汚染水だけでなく、廃棄物の問題、ホットスポットの問題も解決してはいない。
そうした時に、意見聴衆のパブコメがされてきたが、週末に締め切って週明けからルール変更をやるなどといういい加減なことが起きないように、提出意見数に応じた最低意見考慮期間をとるとの新たな制定がされます。
パブコメは数で決めるわけにもいきません。パブコメで寄せられた意見が正しいとも限りません。
しかし、寄せられた意見をきちんと検討し、必要な回答を返し、その際に貴重な意見が出てくれば、必要ならばルール変更をやらなければなりません。
パブコメに寄せられた貴重な意見がきちんと反映されたかをどうやって確認するかも問題です。ルール変更に及ぶことになれば、今回は、大臣、副大臣、政務官の政務がそれを判断するべきとなりました。一番大切なのは、進捗状況を遅滞なく公表し、国民の中にもある貴重な意見を徴集し、こうしたルール変更のようなことにも反映されなくてはならないということです。
そこで、以前に講演会で名刺交換した、河野太郎氏よりのメールを参考にして、状況を整理してみます
(この汚染水の問題は、自民党内では秋本真利代議士が非常に熱心に取り組んでいる、との但し書でした)
・・・・・・・
■変えられた汚染水処理の定義
自民党の行革推進本部で内閣府・経産省からヒアリングをしてみると、どうも話が違うのです。現在、原子炉に毎日320トンの冷却水が投入されています。それに加えて地下水が毎日300トン流入してきます。そしてさらに、海岸のそばで高濃度の汚染水が毎日100トンくみ上げられていて、合計して毎日720トンの汚染水が発生しています。この720トンはキュリオン、サリーと呼ばれるセシウム吸着装置を通り、そこでまず、セシウムが取り除かれます。その後、淡水化装置で塩分が抜かれ、真水320トンが再注水に回され、塩分が残ったままの400トンが貯水タンクに貯められます。今年2月5日の時点で241,900トンが貯められていました。そしてこの汚染水は、ALPSと呼ばれる多核種除去設備を通されて、トリチウム以外の核種がほとんど取り除かれた状態で別の貯水タンク群に貯められます。
一口にALPSといっても3台あります。
ALPSは1日の処理能力が750トン、平均稼働率が50.5%で毎日平均379トンを処理します。
増設ALPSは処理能力が750トン/日、平均稼働率73.6%で毎日552トンを処理します。
国費150億円を補助金として投入した高性能ALPSは1日の処理能力が500トン、平均稼働率56.8%で毎日284トンを処理します。
この3系統のALPSを動かせば毎日1,215トンを処理することができるわけです。
241,900トン貯まった汚染水を毎日1,215トンずつ処理すれば、全部の処理に199日かかります。しかし、その199日間、毎日400トンの汚染水が出てくるので、その79,600トンを1,215トンずつ処理すれば66日。
つまり、汚染水処理には300日位は かかる計算になるます。
とても5月末には終わりません!
どうも東京電力は、「汚染水処理」の定義を変えたようです。
■ 当初の定義はトリチウムのみが残存の汚染水処理、今後は多数各種が除去できなくても「汚染水処理」?!
当初、「汚染水処理」とは、ALPSで多核種を除去し、トリチウムのみが残った水にすることを指していました。内閣府も経産省も、汚染水処理とはALPSを通した水にすることだという認識であったことを認めています。
ALPSを通しても水に含まれるトリチウムは告示限界が6万Bq/Lに対して、当初は420万Bq/L、最近でも40万Bq/Lが残っています。
ということは、「汚染水処理」とは言っても、厳密には「トリチウム汚染水とでもいうべきものにすること」なのです。 2月5日時点でALPSを通りトリチウム汚染のみになった水は297,000トン貯まっていました。
ところが東京電力が5月末までに終わらせると言っているのは、この当初の定義にすることではないのです。
汚染水のうちサリー、キュリオンだけを通すか、サリー、キュリオンを通ってからモバイル型ストロンチウム除去設備またはRO濃縮水処理設備と呼ばれるものを通した汚染水についても「処理した」と扱うことに定義を変えて、その処理が5月末までに終わるというだけなのです。
ALPSは62核種を除去するが、サリー、キュリオン、モバイル型ストロンチウム除去設備、RO濃縮水処理設備はストロンチウム等の限られた核種しか除去しません。
つまり当初の定義通りトリチウムのみに汚染された水にすることを「汚染水処理」と呼ぶのではなく、ストロンチウム等だけを除去することも「汚染水処理」と呼ぶことにしたようです。
経産省に、いつ「汚染水処理」の定義を変更したのかとたずねると、「『東京電力は』それも汚染水処理とよんでいる」と答えるのが精いっぱい。
本来、3月末までに汚染水処理を終えるためにはALPSを増設する必要がありました。しかし、東京電力はその投資をケチって処理の時期を遅らせ、さらに「汚染水処理」の定義を変えたわけです。
内閣府・経産省の説明を聞く限り、そういうことになります。
■汚染水処理は、いつ完了するのかわからないという状況でのアンダーコントロール
当初の定義どおりの「汚染水処理」が終わるのはいつになるのか内閣府・経産省に報告を求めましたが、東京電力は、すべての汚染水がALPSで処理されるのは、いつになるか今の時点では言えないと経産省に回答してきました。ですから正確なところはわかりませんが、最大で一年近く遅れるようです。
さらに、異なる定義で「汚染水処理」という言葉が使われるのは国民の間に混乱と誤解を生むので、「汚染水処理」とは当初の定義通りトリチウムのみの汚染水にすることに統一するように求めました。
政府は東京電力をきちんとアンダーコントロールの状況にしておかなければなりません。
■福島第一原発の汚染水に関しての誤解
なかには「『汚染水』の有害物質濃度は水質基準をはるかに下回る。『処理しないで流せ』という田中俊一委員長が正しい」というように誤解している人もいます。これは大間違いです。ALPSを通った汚染水は、きれいなのかと言えば、依然としてここまで除去されないトリチウムに汚染されています。 「『汚染水』の有害物質濃度は水質基準をはるかに下回る。『処理しないで流せ』という田中俊一委員長が正しい」というのはまったくの誤解であり、田中委員長もそんなことを言っていません
毎日720トン出てくる汚染水は、まず、キュリオンかサリーを通ります。
そこでセシウム134は3000Bq/L程度に、セシウム137は6300Bq/L程度まで除去されますが、それでも告示濃度限度を上回っているレベルです。(今年の1月19日以降、ストロンチウムもある程度除去できるようになりましたが、もともと10の7乗ベクレル/Lだったものが10の5乗ベクレル/Lまで低下するだけで、告示濃度限度の30Bq/Lとは文字通りけた違いです。)
上記の段階のものをALPSを通すとセシウム134と137が0.3Bq/L未満に、ストロンチウムが0.12Bq/Lにまで下がってきます。ALPSを通らない前のRO濃縮水処理設備とモバイル型ストロンチウム除去設備だけを通った汚染水はいわば「中ストロンチウム汚染水」とでも呼ぶような程度にしか汚染レベルは下がりません。ですから、最終的には汚染水は全てALPSを通さなければなりません。
■しかし、トリチウムを除去するのは困難、処理も決まっていない
当初は、ALPSを通した汚染水には4,000,000Bq/Lぐらいのトリチウムが含まれていましたが、最近でも400,000Bq/Lぐらいのトリチウムが含まれています。トリチウムの告示濃度限界は60,000Bq/Lなので、ALPSを通した汚染水もそれを上回っています。トリチウムを除去することは難しいので、このトリチウム汚染水を告示濃度限界以下まで薄めて海に流したらどうかということは、規制委員会も言っています。
現在、福島第一原発の地下水バイパスに含まれるトリチウムは400−500Bq/Lなので、漁業関係者の了解をもらって海に排出しています。 サブドレンに関しては、海中への排出に関する意見集約が行われているところですが、トリチウムの濃度は1500Bq/L程度です。
経産省は、トリチウム汚染水からトリチウムを分離するための技術開発に補助金を出しています。今、国内外の企業が数社、技術テストをしているところです。しかし、最終的にトリチウム汚染水をどうするかは決まっていません。
最終段階の『トリチウム汚染水』を薄めて海洋に排出するという選択肢はないわけではありません。
ALPSと増設ALPSは汚染物質を沈殿させるのでフィルターに加えてスラリーと呼ばれる沈殿物が出ます。高性能ALPSはフィルターだけで物質を除去しています。 こうしたスラリーやフィルターは敷地内のスチールとコンクリートの入れ物に入れられて保管されています。
・・・・・・・・・
福一原発の瓦解は汚染水だけでなく、廃棄物の問題、ホットスポットの問題も解決してはいない。
そうした時に、意見聴衆のパブコメがされてきたが、週末に締め切って週明けからルール変更をやるなどといういい加減なことが起きないように、提出意見数に応じた最低意見考慮期間をとるとの新たな制定がされます。
パブコメは数で決めるわけにもいきません。パブコメで寄せられた意見が正しいとも限りません。
しかし、寄せられた意見をきちんと検討し、必要な回答を返し、その際に貴重な意見が出てくれば、必要ならばルール変更をやらなければなりません。
パブコメに寄せられた貴重な意見がきちんと反映されたかをどうやって確認するかも問題です。ルール変更に及ぶことになれば、今回は、大臣、副大臣、政務官の政務がそれを判断するべきとなりました。一番大切なのは、進捗状況を遅滞なく公表し、国民の中にもある貴重な意見を徴集し、こうしたルール変更のようなことにも反映されなくてはならないということです。
2015年03月05日
放射線を遮る特殊素材
みなさま、転送めーるです
インテリアデザイナーの友人の仕事現場で、放射線遮蔽シートをパネルに貼ったものが余っているそうです。
大きさはたぶん90p×180pぐらいのものです。5枚です。
なかなかない珍しい貴重な材料ですが、誰か要りませんか?
使い方は下記の通りです。
写真で黒いパネルが入っているものがそれです。
3月上旬で引き取り手がなければ処分することになるそうです。
急ですみませんが、お要り用の方は、3月6日金曜日までに
ninakaizu●gmail.com
不明な点はお問い合わせください。
外壁が汚染されてる場合、外壁の内側に張ると効果的かもしれませんね。
赤ちゃんのベッドのそばに立てかけるだけでもいいかも︎(^_-)
よかったらどうぞ!
<放射線遮蔽シート+パネル>
材料の明細ですが
9ミリプラパール+1ミリシート3枚張り
※パネル一枚重さ 約8〜9キロ
重量があるので 配送するにも けっこう料金がかかると思います。
現在 練馬の業者の倉庫に入っております。
とても効果のあるものなので 使ってもらえたらメーカーも喜びます。 パネルは重いですね。 既存の施設の今の内壁にパネルを上から張り その後に 9.5ミリの石膏ボードを貼ってクロスで仕上げるような使い方になるかと思います。 小さな子どもの施設などに使えたらいいのでが 数量も中途半端でもありますね。
でも、モッタイナイ。
インテリアデザイナーの友人の仕事現場で、放射線遮蔽シートをパネルに貼ったものが余っているそうです。
大きさはたぶん90p×180pぐらいのものです。5枚です。
なかなかない珍しい貴重な材料ですが、誰か要りませんか?
使い方は下記の通りです。
写真で黒いパネルが入っているものがそれです。
3月上旬で引き取り手がなければ処分することになるそうです。
急ですみませんが、お要り用の方は、3月6日金曜日までに
ninakaizu●gmail.com
不明な点はお問い合わせください。
外壁が汚染されてる場合、外壁の内側に張ると効果的かもしれませんね。
赤ちゃんのベッドのそばに立てかけるだけでもいいかも︎(^_-)
よかったらどうぞ!
<放射線遮蔽シート+パネル>
材料の明細ですが
9ミリプラパール+1ミリシート3枚張り
※パネル一枚重さ 約8〜9キロ
重量があるので 配送するにも けっこう料金がかかると思います。
現在 練馬の業者の倉庫に入っております。
とても効果のあるものなので 使ってもらえたらメーカーも喜びます。 パネルは重いですね。 既存の施設の今の内壁にパネルを上から張り その後に 9.5ミリの石膏ボードを貼ってクロスで仕上げるような使い方になるかと思います。 小さな子どもの施設などに使えたらいいのでが 数量も中途半端でもありますね。
でも、モッタイナイ。
2015年03月04日
我孫子の小学生が手作り観光パンフ
我孫子駅前の観光案内所「アビシルベ」に、市立我孫子第一小学校の6年生が、我孫子を紹介するパンフレットを作って、展示している。
歴史、手賀沼、祭り……。「我孫子の魅力を伝えたい」と自分たちが調べた成果をグループごとに編集し、個性豊かな27冊にまとまった。3月7日から31日まで、展示される。
我孫子一小の学区内は、手賀沼をはじめ、白樺(しらかば)文学館や志賀直哉邸の書斎、杉村楚人冠記念館など教材としても魅力的な自然や施設が多い。だが、意外に地元を知らない子どもたちが多いことから、「自分たちが住む街を調べて興味を持ってもらおう」と昨年9月からパンフ作りを計画した。
3クラスの計104人が参加。まず市教委文化・スポーツ課職員の案内で、学校前を通る旧水戸街道や文学館、記念館、柳宗悦夫妻が住んだ三樹荘などを見学した。「面白いところがたくさんあるんだな」。地域の再発見につながった。
4人ずつのグループで「我孫子の一日旅」「我孫子のイベント」などのテーマを設定。1人が1ページを担当し、店や公園を取材したり、写真を撮ったりした。鉛筆で記事を書いて色鉛筆で色づけ。最後にメンバーで誤字や脱字もチェックし合った。
完成したパンフはA4判の6ページが基本形。もくじのほか編集後記も付けた。「我孫子の祭りと偉人」では、楚人冠記念館の写真と、嘉納治五郎や志賀直哉らの顔のイラストが組み合わされている。「我孫子めぐり」は水の館や鳥の博物館などの写真がふんだんに使われた。
石黒彩音さん(12)はカッパまつりやジャパンバードフェスティバルなどの祭りを取り上げた。「パンフを見て我孫子に来た人に楽しんで帰ってもらえれば」。盛りだくさんの写真で手賀沼公園を紹介した杉本紫陽(しょう)君(12)は「他の学校でも取り組んでほしい」と呼びかける。
太田悟校長(57)は「ぜひ手にとって子どもたちの思いを感じてほしい」と話す
出典:朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASH2F5V3GH2FUDCB01C.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH2F5V3GH2FUDCB01C
歴史、手賀沼、祭り……。「我孫子の魅力を伝えたい」と自分たちが調べた成果をグループごとに編集し、個性豊かな27冊にまとまった。3月7日から31日まで、展示される。
我孫子一小の学区内は、手賀沼をはじめ、白樺(しらかば)文学館や志賀直哉邸の書斎、杉村楚人冠記念館など教材としても魅力的な自然や施設が多い。だが、意外に地元を知らない子どもたちが多いことから、「自分たちが住む街を調べて興味を持ってもらおう」と昨年9月からパンフ作りを計画した。
3クラスの計104人が参加。まず市教委文化・スポーツ課職員の案内で、学校前を通る旧水戸街道や文学館、記念館、柳宗悦夫妻が住んだ三樹荘などを見学した。「面白いところがたくさんあるんだな」。地域の再発見につながった。
4人ずつのグループで「我孫子の一日旅」「我孫子のイベント」などのテーマを設定。1人が1ページを担当し、店や公園を取材したり、写真を撮ったりした。鉛筆で記事を書いて色鉛筆で色づけ。最後にメンバーで誤字や脱字もチェックし合った。
完成したパンフはA4判の6ページが基本形。もくじのほか編集後記も付けた。「我孫子の祭りと偉人」では、楚人冠記念館の写真と、嘉納治五郎や志賀直哉らの顔のイラストが組み合わされている。「我孫子めぐり」は水の館や鳥の博物館などの写真がふんだんに使われた。
石黒彩音さん(12)はカッパまつりやジャパンバードフェスティバルなどの祭りを取り上げた。「パンフを見て我孫子に来た人に楽しんで帰ってもらえれば」。盛りだくさんの写真で手賀沼公園を紹介した杉本紫陽(しょう)君(12)は「他の学校でも取り組んでほしい」と呼びかける。
太田悟校長(57)は「ぜひ手にとって子どもたちの思いを感じてほしい」と話す
出典:朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASH2F5V3GH2FUDCB01C.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH2F5V3GH2FUDCB01C
2015年03月03日
まちづくりのためのコンペ(賞金あり)!
どの街が、地方創生の呼びかけで生き残っていけるか、そんなことも考えなくてはいけない時代にはいってきているようだ。村じまい、過疎地対策などは離島やへき地だけだったが、人口が減少してくれば、今までのような「あるがまま」の対応だけではすまないかもしれない。そして、あるところはそれ以上に知恵を出して、さらに魅力を発揮できるように努力している。TDLが好かれるのは、常に新たな企画を加えて刷新しているからだと言われるようにだ。下記は、年間400万人の国内外の方が訪れる世界遺産・宮島の玄関口である宮島口地区にふさわしいまちづくりについての提案を広く国内外から求め、英語でも受け付けるとの事です。
当市も、次々に手を打つ必要があるし、大企業のない街だから、未来に向けて、どのような投資をしていくべきか、未来にむけて我孫子市民は考えなくてはいけない!!
「宮島口まちづくり国際コンペ」
コンペは、今後のまちづくりのモデルとなるような提案を期待し、 多様な分野に参加を呼びかけています。
現在、ホームページ上 (http://miyajimaguchi.jp) で募集要項等を公開しています。
主 催 廿日市市
共 催 広島県
応募資格 特に国籍、資格は問いません。個人または個人のグループ
使用言語 日本語または英語
提案対象区域
廿日市市宮島口地区
テーマ
・メインテーマ:
「世界遺産・宮島(嚴島神社)」の玄関口
〜宮島口を魅力ある未来と世界へつなぐ〜
・サブテーマ:
「景観形成」「賑わい創出」「アメニティ向上」など
提案内容
・まちづくりのコンセプト及び全体デザイン
・アーバンデザイン及び導入を図るべき施設・機能の具体的アイデア
・事業推進の工夫
応募作品
冊子(論文)
パネル(A1サイズ2枚以内)
要約冊子
賞金総額 850万円
優秀賞3点(賞金各200万円)、佳作5点(賞金各50万円)を予定
審査委員
岸井隆幸、安藤忠雄、石川幹子、上田宗冏、
橋爪紳也、堀繁、本保芳明、眞野勝弘 ほか
スケジュール
登録受付期間:平成27年2月6日〜3月27日
作品受付期間:平成27年5月11日〜6月30日
最終審査・表彰式:平成27年10月17日
当市も、次々に手を打つ必要があるし、大企業のない街だから、未来に向けて、どのような投資をしていくべきか、未来にむけて我孫子市民は考えなくてはいけない!!
「宮島口まちづくり国際コンペ」
コンペは、今後のまちづくりのモデルとなるような提案を期待し、 多様な分野に参加を呼びかけています。
現在、ホームページ上 (http://miyajimaguchi.jp) で募集要項等を公開しています。
主 催 廿日市市
共 催 広島県
応募資格 特に国籍、資格は問いません。個人または個人のグループ
使用言語 日本語または英語
提案対象区域
廿日市市宮島口地区
テーマ
・メインテーマ:
「世界遺産・宮島(嚴島神社)」の玄関口
〜宮島口を魅力ある未来と世界へつなぐ〜
・サブテーマ:
「景観形成」「賑わい創出」「アメニティ向上」など
提案内容
・まちづくりのコンセプト及び全体デザイン
・アーバンデザイン及び導入を図るべき施設・機能の具体的アイデア
・事業推進の工夫
応募作品
冊子(論文)
パネル(A1サイズ2枚以内)
要約冊子
賞金総額 850万円
優秀賞3点(賞金各200万円)、佳作5点(賞金各50万円)を予定
審査委員
岸井隆幸、安藤忠雄、石川幹子、上田宗冏、
橋爪紳也、堀繁、本保芳明、眞野勝弘 ほか
スケジュール
登録受付期間:平成27年2月6日〜3月27日
作品受付期間:平成27年5月11日〜6月30日
最終審査・表彰式:平成27年10月17日
2015年03月02日
花は咲く
明日は桃の節句、ひな祭りだ。
男女も、年齢も、関係なく、魅力のある人には「花」があるといわれる。
舞台では、特にそれがものをいう。「花」がある人は、その人が入ってくるだけで明るくなり、なぜか華やいだ雰囲気になる。「花」のある人には、また会いたくなるようなオーラがある。
スケートの選手などはその典型のスポーツだ。
歌舞伎、バレエ、などの身体表現で舞台に立つ人も一瞬で注目を浴びられるかどうかが、一流になれるかどうかの分かれ道だ。
彼女、彼らは、心にいつまでも残るような、笑顔、明るさ、輝きを持っている。
そして、ポジティブな言葉、包み込むやさしさ、感謝が自然と出てくる、
頭がいいとかモノを知っているという理性や知性ではなく、人の心にうったえる感性が自然に出てくる。
結局、人は、物事を選ぶとき、つきつめてみれば「好き」とか「嫌い」という情の部分で選んでいる。
「正しい」とか「正しくない」という理屈で選ぶことではなさそうだ。
これは、政治でも、経済でも、経営でも、芸術でも、商品でも、なんでも同じだ。
「好きだから好き」、であり、「嫌いだから嫌い」であって、そこに理屈はない。
皆が皆、華があるという資質を持って生まれるわけにはいかないが
「人の行く裏に道あり花の山」ともいいます、人のやらないこと、やりたがらないことをやり抜く気持です。
世の中の8割の人は楽な道を選びます。 苦労する道を選ぶ人は2割足らずです。
人の行かないところでも「花」が咲く、それもいいものだ。
男女も、年齢も、関係なく、魅力のある人には「花」があるといわれる。
舞台では、特にそれがものをいう。「花」がある人は、その人が入ってくるだけで明るくなり、なぜか華やいだ雰囲気になる。「花」のある人には、また会いたくなるようなオーラがある。
スケートの選手などはその典型のスポーツだ。
歌舞伎、バレエ、などの身体表現で舞台に立つ人も一瞬で注目を浴びられるかどうかが、一流になれるかどうかの分かれ道だ。
彼女、彼らは、心にいつまでも残るような、笑顔、明るさ、輝きを持っている。
そして、ポジティブな言葉、包み込むやさしさ、感謝が自然と出てくる、
頭がいいとかモノを知っているという理性や知性ではなく、人の心にうったえる感性が自然に出てくる。
結局、人は、物事を選ぶとき、つきつめてみれば「好き」とか「嫌い」という情の部分で選んでいる。
「正しい」とか「正しくない」という理屈で選ぶことではなさそうだ。
これは、政治でも、経済でも、経営でも、芸術でも、商品でも、なんでも同じだ。
「好きだから好き」、であり、「嫌いだから嫌い」であって、そこに理屈はない。
皆が皆、華があるという資質を持って生まれるわけにはいかないが
「人の行く裏に道あり花の山」ともいいます、人のやらないこと、やりたがらないことをやり抜く気持です。
世の中の8割の人は楽な道を選びます。 苦労する道を選ぶ人は2割足らずです。
人の行かないところでも「花」が咲く、それもいいものだ。
2015年03月01日
3.11で分断の常磐線の全通
東京電力福島第一原発事故の影響で整備が遅れていた常磐自動車道が1日、全線開通したとのニュースが報道された。常磐富岡(福島県富岡町)―浪江(同県浪江町)の両インターチェンジ(IC)間が開通し、東北の被災地と首都圏とが太平洋沿岸部で一本に再び結ばれたということは、嬉しい。
4年もかかったことはいかに被害が大きかったかを物語る。常磐道は原発事故の影響で工事が中断し、全線開通がいったん延期された。新たに開通した14・3キロは政府の避難指示区域内にあり、うち約8キロは放射線量が高く住民が当面帰れない帰還困難区域を通る。内閣府が昨年10月に調べたところ、1時間あたりの空間放射線量は最高5・4マイクロシーベルト。この区間を制限速度の時速70キロで通り抜けた場合、外部被曝(ひばく)線量は自動車で0・2マイクロシーベルトだったという。
一方、常磐線に関しても帰還困難区域設定のため、竜田駅 - 原ノ町駅間および相馬駅 - 浜吉田駅間が運行休止となっている。
かたや、報道の在り方は問題を多く抱えて改善はされていかない感がある。

4年もかかったことはいかに被害が大きかったかを物語る。常磐道は原発事故の影響で工事が中断し、全線開通がいったん延期された。新たに開通した14・3キロは政府の避難指示区域内にあり、うち約8キロは放射線量が高く住民が当面帰れない帰還困難区域を通る。内閣府が昨年10月に調べたところ、1時間あたりの空間放射線量は最高5・4マイクロシーベルト。この区間を制限速度の時速70キロで通り抜けた場合、外部被曝(ひばく)線量は自動車で0・2マイクロシーベルトだったという。
一方、常磐線に関しても帰還困難区域設定のため、竜田駅 - 原ノ町駅間および相馬駅 - 浜吉田駅間が運行休止となっている。
かたや、報道の在り方は問題を多く抱えて改善はされていかない感がある。
