今日は節分だ。日本は四季の変化の多い国、変わることを余儀なくされる土地柄だ。つまりは、いつまでも同じではいられない状況にあるし、季節が変わっていくたびにそれを乗り越える技を身につけなくてはならない。とにかく、最初は下手でも、見よう見まねして始めることを求められる。
小説家のアン・ラモットは「どんなに優れた文章も、たいていはひどい出来から始まる」と言たのだそう。
つまり、まずは行動を起こす、する行動するエネルギーは高まる、その行動の質も上がる、とにかく始めることだという。人は、上手くできるという保証がなければ、怖くて実行することができないもので、その結果、何もしないで終わることになる。
G・Kチェスタトンは、この状況を憂慮して、「やる価値のあることなら、下手であってももやった価値もある。」といっている。
また、あるセルフモチベーションのセミナーでは、実は驚くほどたくさんの人が、次の目標を書くのにペンが動かない。それも、「来年の目標」というテーマだったが、書いた目標が一生を決めるかのように悩んでしまうのか、一文字も書くことはできなかった人も多かったという。そこで 「とにかく何か書いてください。嘘でもい、それが自分の目標でなくたってかまいません。とにかく何かやりたい目標を書けばいいのです」、どうしようもないくらい固まってしまう人が意外と多っかたのだという。
間違えるのを恐れ、上手く行かない事を思い描くから書けないのだ。 「上手くやれるだろうか」とか、「失敗したらどうしよう」というように、自意識が過剰になったり、不安になったりするものだ。しかし、何かを良くしたいと目標をもてば、何もしないでいる状態に陥ることはない。しなければならないとわかっているけれど、試みていないことがあるのなら、「あえて上手くいかなくてもやる」と決心してみたい。 笑ってしまうほど下手にでもいい「やる!」と決める。
もちろん、実際に行動に起こした後には反省も必要になってくる、出来なかった点も分かる、資金もいれば、周囲との兼ね合い、調整などなど悩みもつきなく起きるだろう。「やる!」ということは、とらなくてはならない責任が生じることだ。しかし、明確になった分ともかく前進する。最初からきちっとやろうとか、すべてをやり切ろうと思わずに、とにかく目の前の一部分でもいいから取組み始める。 「あえて下手にやる」でもいい、 一度行動を起こせば、どんなことも少しずつ前に動き始める。
明日は立春、1月の取組が下手だったかもしれないが、それでも行動を起こすことを選択できた。とりもなおさず一人では決してできない選挙という大事を支えてくれた仲間がいたことがありがたいし、やる価値はあったのだと総括している。
参照:
スティーヴ・チャンドラー『自分を変える89の方法』(ディスカヴァー)