エジソンは、失敗を成功への布石と考えて努力を重ねた。週に100時間以上も働き、世界史上もっとも多くの発明をし、生涯に1000を超える特許を取得したことで知られている。19世紀末に設立したエジソン電気照明会社は、ゼネラルエレクトリック(GE)という世界最大の総合電機メーカーにまで発展した。
自信を持ち続けるうえでもっとも重要なことは、失敗を前向きにとらえることだという。確かに「失敗」したからといって失敗者ではない。失敗の代償とは、成功の価値を理解するための「授業料」だ。
挑戦すれば「失敗」もあるのは当然だ。つまり、言い方を変えると「失敗」したことが一度もないとすれば、失敗するだけの価値があることに挑戦していないとも言える。
「本当の失敗」とは、挑戦するのをあきらめることだ。
しかし、「失敗」するとがっかりもする。そこで、絶望してはいけない。
失敗は一時的な回り道にすぎず、さらに前進するための起爆剤にすべきだ。
ふつう、失敗への回避が、行動を起こすうえで障害になる、怖くて前進できなくなるのだ。
しかし、後ろ向きで人生を終わるのはいけない。
目標を達成できなかったときは、エジソンと同じように「うまくいかない方法を発見するのに成功した」と考えるのも方策だ。
失敗を重ねるたびに、うまくいく方法の発見に近づきつづあると考えるのだ。勇気を出して失敗を重ねる人が、成功に近づく事ができる。そうすれば経験が増えて、障害を乗り越える知恵が得られる。
トーマス・エジソンはこんなことも言っている。「私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ」
成功した人をみていると、たいていの人が「しつこさ」を持っている。「あきらめない力」であり、「へこたれない」、「くじけない」、「めげない」というネバーギプアップの精神だ。
「うまくいかない方法を発見するのに成功した」、何度失敗してもめげずに挑戦し続ける人でありたい。
参照:
アレクサンダー・ロックハート
『自分を磨く方法』(ディスカヴァー出版)