再稼働を前に、衆院選はその是非を民意に問う重要な機会だ。各地で街頭演説がされて、選挙戦最終日の夕刻、首相は今回も秋葉原で演説がされるが、下記は2年前の演壇で熱気こもる様子が分かるが・・・・。
2012年総選挙での秋葉原駅前の動画は壇上の演説者のみしか映っていないが、街頭に集まった群衆は日の丸を持った人たちが大量に終結した様子で、最後には「君が代」を大熱唱したという。演説が終わると、次々と思いを語り出すと、出てくる声は「NHKを解体しろ!」、「朝日は潰せ!」、「朝鮮人・中国人の日本侵略を許すな!」、「朝鮮人は全員、日本から出て行けー!」そして、最終的に「私は愛国者だ!」という女性が出てきて・・・、さらには
「天皇陛下、万歳!」、「大日本帝国憲法、万歳!」と叫んでいたことが、検索したブログの記事でわかった。自民党を応援する人がこのような事ばかりを言っている人ではないとは思うけれど、2年前に動員をかけて集まった集団にはそれなりの雰囲気のある人たちが多かったということのようだ。今回は、首相はツイッターで秋葉原集合を呼び掛けていた、更に熱弁をふるって群衆の期待に応えることだろう。
ところで、朝日新聞が11月29、30日に実施した世論調査では原発再稼働に賛成が28%、反対が56%で、反対が大きく上回っている。今のところ、自民、民主ともに再稼働の是非を積極的に語っていない。そのためか同じ世論調査では、投票時に「重視する政策は何か」との問いに対して「原発再稼働」は15%にとどまっている。
一方の維新の党は、放射性廃棄物の「最終処分場の解決なくして再稼働なし」、共産、生活、社民、改革の各党は「再稼働反対」を訴えるが、論戦は深まっていないまま最終日を迎えている。
自民党は前回の衆院選公約で「原子力に依存しない経済・社会構造の確立を目指す」と掲げたが、今回は原発を「活用する」と明記。来夏にも、将来にわたって原発を活用する方針を打ち出すことを検討しており、衆院選で議論が深まらないまま、こうした政策が進む可能性がある。
やはり自民党内での調整がされているのか、市民からのこの手のアンケートにも答えを返さない。そんな中で11日、自民党の小泉進次郎復興政務官が、福島県いわき市のJRいわき駅前。「福島県内の原発を全基廃炉にしていく」と訴えた。
安倍政権は来年2月にも九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に踏み切る。その後も、原子力規制委員会の審査を通った原発は再稼働させていく方針だ。
安倍政権は、再稼働に必要な「地元同意」に関して、川内原発のケースでは立地自治体の薩摩川内市と鹿児島県の首長、議会からの同意に限った。政権はこの「川内モデル」を今後の再稼働にも適用する考えだ。
出典;朝日新聞デジタル 12/12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141212-00000006-asahi-pol