2014年08月28日

振り返って、25年

水ギョウザを初めてご馳走してもらったのは、青山台に住んでいたころだった。
中国人のご夫婦が作ってくれた水ギョウザはほんとに美味しかった。
粉をボールで寝かして、こねて、棒状にまとめてトントンと切るって、小さくのして皮をから手作りする。小さな棒でくるくると廻して薄い手作りの側を百枚くらいつくる。そこに大きなボールでこねたギョウザの具を上手にひだを寄せながら包んでしまう。
えも言われないくらいに美味しい何種類かのたれがあって、それにつけて食べると何個でも欲しくなってしまう。そして、ご飯は食べないのが決まりだ。料理上手の奥さんが何種類かの手料理をつくってくれて、どれも美味しかった。あの中国家庭料理が私の中で一番おいしかった思い出だ。お土産に冷凍したのを持たせてくれて、家に帰っては翌日かに湯でて食べた。
それから、小さな娘さんエイちゃんを呼び寄せて、小学校、中学校と地元の日本の学校に通わせた。この地域の風習(?)で中学校はジャージを一日を過ごすので、ほとんど着ないで過ごす制服は誰かにあげることになるので、ウチのはエイちゃんに渡すことになった。
当時はまだ、博士論文が途中だったと言うけれど、頑張って書き上げて、実業に力をいれて、会社をたちあげて、社長になったのを聞いていた。そして、事業のかたわらで、遂には日本語学校を開設したのだという。http://www.tria.jp/message.html#staff01

このところ、日本と中国の関係は悪化の一途だけれど、現代に至る日中韓露の関係史を振り返りながら、ネット検索していたところ、中国残留孤児を扱ったドキュメンタリー小説をTVドラマ化した「大地の子」が映像がyoutubeで連続視聴できると知った。しかも、中国語の字幕までがつけられているものもあるのだった。多分、日本に留学している中国人学生などが手掛けていたのではなか、日中の言葉を勉強中の人にはなかなかいい教材だと言えそうだ。

この数日、連続シリーズを立て続けにみながら、親子関係の国境を越えた深い愛情に感動し、時に感極まって涙していた。このシリーズには新日鉄がモデルになった木更津工場が出てくるのも、最近に工場の前を通りながらドライブに行ったところなので感慨深かった。(画像をワイドにクリックすると、よく見えます)



あのドラマは、日中国交正常化によって開かれた、文革も最中の時期に、中国での戦乱をくぐりぬけて日本に戻った日本人が、どれほど待ちわびた中国との友好関係だったのか、そして亡くした多くの命や、悔やんでも悔やみきれない数々の思いがあるのかと知らせるものだった。戦争はけしてしてはいけない、それを文字にして、刻んだ山崎豊子の『大地の子』の原作は力強かったし、それに入れ込んだNHKも今とは違って、報道姿勢は硬派で純粋なところがあったとのだと思う。

今から20年前に、夏は敗戦の日本の戦争への反省を促す数々のドラマが各民放局から流れていたし、中国残留孤児の親探しの写真が新聞に何十人と掲載されて、親が見つからないままに帰国する孤児たち、再会できる人は限られており、名乗り出てこられない親の事情が匿名の手紙などから分かるのだったが、親がみつからずに日本に帰国することを決めた孤児たちも、日本の言葉や生活になじめずに、苦難がつきまとうということが繰り返されていることも報道があったものだった。

当時、シリーズの11回のドラマをほぼ見る機会がなかった。あまりに切なくて、見られなかったのであったが、今回見てみて、原作者が女性であったこと、そうした女性ならではの目線がこの作品を丁寧に仕上げることに影響したのではないかと思えた。母親の想いは作品の中で亡くなった存在になって、父親を演じる仲代達也によって親の思いが静かに語られるし、中国人の養父も慈愛に満ちた姿勢を貫いている所がウマく描かれている。母親の愛を強く前面に出さないことによって、ドラマの映像に深みが出たのではないか。製鉄所という国家プロジェクトを推進する中国共産党の背景なども絡ませて、当時を生き抜く中国人の辛辣さもそこはかとなく表現されて凄いと感じさせる。

あれから、日中韓露の関係は、大きく振幅しながら、複雑化している。
戦争、国境、そうしたものを超えて、人の気持ちの暖かに流れる親愛の情を信じて繋がっていきたいと願う。
今年で「ちきゅうTALK」の活動が25周年、四半世紀なのだ。
戦争で引き裂かれるような思いをしないで、生きてこられたことに感謝しつつ、少しでもこうした友好親善につながる国際理解の活動を続けていかなくてはと、劉さんと偶然にギョウザつくりのイベントで再会して旧交を温めることが出来て、交流の大切さを改めて思った。留学生だった彼は、今は立派な学校経営者になって、交流の礎を作っていこうとしているのはとても嬉しい。












posted by Nina at 04:01| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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