最近、成田の市議と話すことがあった。成田市の人口は我孫子市より若干少ない約13万1千人。我孫子市は、東日本大震災以降に2千人超の急激な人口減があって戻らないが、成田市より多い約13万3千人だが、年間財政規模は成田市の約半分という大きな違いがある。成田空港という巨大企業があるといえば事情が違うわけだが、さらに国家戦略特区の発表があって、東京圏や関西圏など計6か所が国から指定された東京圏枠に東京9区、神奈川県全域と共に成田市が含まれた。夏までに特区ごとに設置される「国家戦略特別区域会議」において、事業計画が取りまとめられる予定で、世界一ビジネスがしやすい環境作りにつなげていく。成田市は医療の先進市を目指してきたが、これからは外国人労働やカジノなどの規制が外されるなどが含まれてくる。成田空港−東京駅を36分で結ぶ都心直結線構想実現への議論もされており、既に観光政策についての取り組みには、ゼミの教授が座長として加わっていたことも聞いていた。
本日(7/26)は、成田空港と東京周辺を結ぶ「成田エクスプレス」が、富士急行線へ初の直通運転を始めた。成田空港から世界文化遺産・富士山への利便性を高め、外国人観光客にもアピールする。既に、河口湖町長は「観光の新しい歴史が始まる」と期待を述べているように、河口湖駅(山梨県富士河口湖町)は海外や首都圏からの乗客らでにぎわった。山梨県の各駅からも観光客にきてもらえるよう施設への直通バス運行も始めている。
成田エクスプレスの運行は、成田空港から東京、渋谷、新宿などを経て河口湖との間を3時間15〜30分で結ぶ。両駅を約3時間半で結ぶ。当面は9月28日までの土日・祝日で1日1往復。成田空港午前9時15分発−河口湖駅午後0時43分着、河口湖駅午後2時13分発−成田空港着午後5時29分着。全車指定席(富士急行線内は一部指定券なしで乗車可)。
我孫子市も、成田や、都内にも直結するのだから、市税収入を増やす策を街ぐるみで考えなくてはいけない。それには、観光策をみがくことが近道だが、市民の提案などにもう少し向き合ってほしい。嘉納治五郎邸の史跡公園を見てきたが、何がネックなのか提案が生かされる気配もない、からまわりなのが至極残念だ。