2014年04月18日

隣国の事情

韓国南西部沖の珍島(ちんど)で転覆し、学生たちが多く乗っていたこともあって、親御さんたちの心痛をお察しするに余りあるものです。報道によれば、韓国の旅客船「セウォル号」は、かつて日本の国内定期船として運航され、韓国側に売却後、定員は100人以上増えていたうえに、航路変更による座礁や急転換での横転の可能性が事故原因として浮上している。一方、船長らの避難誘導も疑問視されている。事故発生当時、旅客船には船長など約30人の乗組員がいたが、事故発生直後に素早く脱出して救助されていたという。鄭首相が家族からミネラルウオーターを投げつけられる一幕もあったという。

 韓国も当然ながら子供に賭ける期待は高い。近年は、英語力をつけようとの考えも強い。 母子だけが英語圏に移り住み父親は韓国に残って仕送りするというスタイルも増えてきた。そうした父親は「キロギ・アッパ(雁の父)」と呼ばれ、欧米的な発想を身につけた子供とコミュニケーションが取りづらくなったり、経済的な負担が過大になったりして孤独死や自殺に追い込まれるケースが社会問題となっているのだという。私も、ニュージーランドに行った折に、10年前くらいだったが、二組の母子グループがいて、少し話をしたことがあったが英語を学ぶために来ているといっていたので、驚いたことがあった。

 国内が競争で住みにくいこと感じている人たちも多く、海外への脱出という考え方もが止まらないのだという。その背景には韓国人の伝統的な「中央志向」もある。ソウルはもともと「都」を意味する言葉で、李氏朝鮮時代(1393〜1910年)には特別な人間しか住むことが許されなかった場所なのだそう。科挙の試験に合格してソウルに住めるようになると、一族郎党を地方から呼び寄せることができたため多くの国民が立身出世を目指して、競争をしいられた。

戦後、誰でもソウルに住めるようになると人口集中が始まった。現在、総人口約5000万人のうち半数近い約2300万人がソウル都市圏に住む。そのため、韓国第二の都市・釜山は1990年代から人口が減り続け、400万人以上あった人口が今は約340万人(2010年)しかいないのだとうことだ。郷里への愛着よりも中央への執着が勝る。今、そんな韓国人にとって目指すべき新たな“都”が米国など英語圏の先進国なので、子供を海外で育てて英語を身に着けさせたいと考える韓国人親子は後を絶たない。

 日本は、TOEFLの得点ランキングなどの国際比較で英語の力は韓国に一歩譲ってきていたが、今後の英語教育の取り組みで、多少とも改善していくだろう。

参考:SAPIO2014年4月号

posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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