今、注目のSTAP細胞の小保方さんが流暢な英語でネイチャー誌のインタビューに答えている声がWeb公開されていた。その中で次の箇所が印象に残った。
Nature Interview; "I was so naive. I didn't understand why no one believed me. In addition, I didn't know what kind of data to convince the people. Therefore, I just tried to collect the data which can never be created by other cells."
it took for 5 years after this. i guess she (or someone who was controlling her) could not wait for it anymore, resulting in the "fabricated data" which can be never created scientifically.
原発の頃から、絶え間なく発信する武田邦彦教授はある種の層に支持をされている論客だが、今回は、論文の撤回≠STAP細胞は存在しない とも発言している。
時事ニュース 3月15日
すべての著者が撤回に同意しない場合でも、(STAP細胞ができたという)結論を支える証拠が提出されなければ(編集部として)取り消しを決定する可能性がある」とした。その場合には、撤回に同意しない著者がいることを明示するという。
STAP細胞論文2本のうち主要な1本は、マウスの細胞に外部から刺激を与えるだけで万能細胞(STAP細胞)に変わるというアイデアを考案したチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授が責任者。しかし、同教授は14日の声明で「(論文の)データが間違いであるという有力な証拠がない以上、撤回されるべきだとは考えない」として、当面は理研調査委の最終報告を待つ考えを示している。 論文が撤回されると、学術的成果としては白紙に戻り、STAP細胞が存在するとは認められなくなる。
日本テレビ系(NNN) 3月15日(土)1時48分配信
理化学研究所の小保方晴子さんらの研究チームが発表した新しい万能細胞・STAP細胞の論文に様々な疑問点が指摘されている問題をめぐり、論文の共同執筆者であるハーバード大学のバカンティ教授がコメントを発表した。
「私はこの論文を取り下げるべきだとは思わないが、重要な決定になるので、どんな判断をするにせよ、他の執筆者と話し合いをしようと思う」と述べている。
読売新聞 3月15日(土)14時50分配信
理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダー(30)らが発表した新たな万能細胞「STAP※細胞」の論文に画像の流用や加工などがあった問題を巡り、論文のチェック態勢の不備があらわになっている。
科学研究は専門化が進み、関係する研究者や研究機関の数も増える傾向にある。主な論文著者は小保方リーダーのほかに5人おり、いずれも先端医学研究の第一人者ながら、分業体制により、STAP細胞の作製を含めた論文の検証がなおざりになった。
論文の作成は主に小保方リーダーと笹井芳樹・副センター長が進めた。理研は「小保方リーダーの経験では力不足なので、論文をどのような流れにするのかは笹井副センター長が指導したと思う」と説明している。
笹井副センター長は全体を見渡す立場にあったが、そのほかの研究者は細部まで目が行き届かなかったとみられる。
STAP細胞作製の着想は、小保方リーダーのほか、留学先の米ハーバード大医学部のチャールズ・バカンティ教授、大学院生時代に指導した大和雅之・東京女子医大教授が関わったとされる。バカンティ教授は論文に責任著者として名を連ねているが、執筆にはほとんど関わっていなかった。大和教授とともに、論文全体のチェックは難しかったとみられる。
14日朝、NNNの取材に対し、論文の共著者の一人、丹羽仁史・理化学研究所プロジェクトリーダーは、「STAP細胞の存在を信じて揺るがない」と答えた。
丹羽氏「(Q:STAP細胞の存在を信じているんですよね?)科学的に否定する根拠がない。自分で見たことを(信じる)土台にしている。ちらちら(細胞の分化を)見ながら、途中経過を見ながら実験している」「(Q:そもそもSTAP細胞はあると考えられているんですか?)それも含めて、全てきょうの発表を聞いてから質問してください」
丹羽氏は論文の不備を認めたものの、撤回するかどうかについて「自分の意見は伝えてあるが、どういう会見になるかはわからない」と語った。
☆日本とアメリカの論文の違い・・・細胞論文の考え方について
URL http://takedanet.com/2014/03/post_d7ab.html
引用:
論文が査読(審査)を通るのはアメリカの方がはるかに通りやすい。
アメリカでは論文が不出来でも、そこに新しいことや価値のあることがあれば通る。
日本の論文審査はどんなに良いデータがあっても欠点があると罵倒される。
日本では時には、「これが何の役に立つのか」という拒絶が来たりする。
不出来だからといって記載されている事実の価値がないわけではない。
あまりに形式に厳密な学者が日本では多い。
特に若い人の論文に過度の正確性、厳密性を求めると進歩につながらない。
学問はもともとわからないことをしているので、本人に悪意がなくても間違いの論文も審査を通る。
「査読付きの論文」というのが金科玉条のように言うのは学問の本質を知らない人で、新しい研究をやったことがない人が言うことだ。
中には間違いの論文、故意のいい加減な論文があるが、それは学会の中で淘汰されていく。
マスコミが騒ぐと奇妙な結果になることが多い(環境ホルモンがその例)。