春らしい陽光の朝です
ある時、「ワイルド・スワン」という幹部家族の娘がみた党の実態と自分の家族のことをノンフィクションで書いたベストセラーを読んだことがあり、そのことを思い出しました。これがきっかけで、中国への意識を新たにしました。激動の中国近代史を背景に、清朝末期の錦州で祖母の誕生からユン・チアンの1978年のイギリス留学までの一族の苦難の歴史を冷静な目でとらえています。文化大革命の混乱と狂気なかに青春を過ごし一族への迫害に耐え毛沢東の真実の姿に目覚めていく自分自身を描いた本です。
多少とも、中国で人権などと言えるのは、現代になってからで、文化大革命、それ以前の中国で何が起きていたか、どうやって人民への罪を断罪するのか と思います。多くの人民を貶めたことも党の体勢にもあったのを 誰も裁けないできている。日本軍(徴兵された兵隊の実態は農家の若者、侵略するなど及びもつかないが、無事に帰省したい気持ちの人たちが実態だとしても)のやったことはドイツのやったことと同類の感で欧米諸国は見ているのですが、文化大革命へいたる国民党と共産党の闘争のすさまじさ、それ以前に西欧列強の帝国主義、植民地という政策がされていた時代についても、斟酌すべきではなどと思うのです。日本よりも先に、英国では産業革命、フランス革命がおきて、欧米諸国は国際政治にしたたかで、欧米諸国の諜報活動も世界戦略も上回っていたでしょう。
悪いことをしたら謝るのは人間の道ですが、蛇の道はへびなどというドグマの国際政治の中で、純真に頭を下げる人に、悪びれずにすべての罪を着せて終わりにされることはないのでしょうか。お人よしで、悪者にだけされたりしないでしょうか。
かといって、現地の中国の人も、日本人(私のようなNGO)に中国への国家批判めいた気持ちを吐露する人もいますから、自国でなにが起きてきたかも、分かっているが、中国国内でうっかり言うはタブーもまだまだあるでしょう。
こうしたことを考えながら、世界の政治の流れを見据えて、日本人として賢く判断できないものかと日夜考えています。
その解決のキーワードには日本の庶民の普通の想いというものが、解決の糸口になるのではと思うのです。
その普通の日本の見識ある庶民の代表が我孫子市民、もちろん女性を含めて、少年少女たちも真摯な考え、傾聴すべき考えを持っているのではなかろうかと、私は思うのです。