七草粥で、お腹がすっきり、新たに始動の時期です。
『脳に悪い7つの習慣』がベストセラーになり、著者の林成之氏は、競泳、体操のオリンピック日本代表チームに「勝つための脳=勝負脳」の指導をしていましいたが、『何歳になっても脳は進化する!』(林成之・著 三笠書房)が出版されました。
年を取っても脳は衰えないと主張する、その理由と脳を活性化する行動、生活習慣を伝授しているので、興味深い一冊です。
仕事や勉強、それこそ受験などに役立つのはもちろん、「年を取るほど頭がよくなる」方法を指南した本なので、全天候型ターゲットにしたところが、頭をフル回転させている著者ならではです。
知っておくと良いのは、脳はネガティブな情報を嫌い、ポジティブな情報を好むということです。
なかでも脳が一番喜ぶのは、<自分がやろうとしたことを達成すること>なのだそうです。
そういう意味で、仕事には老化防止の効果がある。
また、同じ仕事をするのでも、目標を立てるのと立てないのとでは、大きな差が生まれるようです。
また、かのマキャベリが、「報酬は小出しに」と言ったことは、まさに脳の働きを熟知したかのようにやはり正しいようです。
<自己報酬神経群がよく働くのは、「ごほうびが得られた」ときではなく、「ごほうびがもらえそうだ!」という期待があるとき>
更に興味深かったのは、損得を考えることがマイナスに働くことと、片づけが集中力を高める、という点。
人間は、損得を考えると、得なときだけやるようになるのでマイナス。
何かに集中したいときは、新しい情報をシャットダウンするのが一番なので、机は片づけた方がいい、ということだそうです。
読むと、いかに脳を活性出来るか、ちょっとした工夫で効果が出て、それをどれだけ継続するかでさが出てくるとならば、ご長寿社会には必読の書であるわけです。アスリートも、受験生も、そうでないない人も、お年始を過ごしたこの時期に、ご自分の習慣、ぜひ、チェックしてみてはいかがでしょう。脳をウマく使って、人生の波を乗りこなす秘訣が見つかりそうです。まずは、片づけの習慣ということは、やってみましょう!