2013年12月27日

中国の近現代 歴史考8

激動の中国近代史を背景に、清朝末期の錦州で祖母の誕生からユン・チアン「ワイルド・スワン」を夜っぴいて読んだ事がある。1978年のイギリス留学までの一族の苦難の歴史を冷静な目でとらえたベストセラーだ。

文化大革命の混乱と狂気なかに青春を過ごし一族への迫害に耐え毛沢東の真実の姿に目覚めていく自分自身を描いている。
イギリスから中国へ里帰りし母と家族のことを話し合って泣き明かしたことが執筆のきっかけとなった。

イギリスでは1991年、出版されて以来三十週にわたってベストセラーの三位以内にとどまり権威あるNCR文学賞のノンフィクション部門賞を獲得した。またイギリス作家協会からも、ノンフィクション部門の年間最優秀賞を受賞を与えられ、BBCによってこの作品を基にしたドキュメンタリー番組が製作され1993年に放送された。

祖母は纏足(てんそく)を強いられた最後の世代で15歳で軍閥将軍の妾になった。母親は日本の占領政策を体験した世代で、夫とともに共産党で昇進したが、文化大革命のさいには拷問されても、迫害されても、意志を貫き、最後には、精神もおかされ目にもも合う。結局は下放させられ、不遇な環境に陥る。そんな環境で
最終的に留学を果たした著者が家族ともどもイギリスへ渡るという三代にわたる数奇な実話。

この時代の科挙の制度で官吏になると「三跪九叩頭の礼」という挨拶の仕方に従って、世界で最も偉いと考えられていた清朝の皇帝に対して、その臣下たちが作法に従ってお辞儀をする。

跪は文字通り「ひざまづく」の意で、「叩頭」は額を地面に打ち付けるという意味だ。つまり、「三跪九叩頭の礼」では、跪き、3回額を地面に打ち付け、起立するというのを1セットとし、3セット行う。だから、合計で3回跪いて、9回頭を打ち付けるので、「三跪九叩頭の礼」と呼ばれる。これが、1000年以上の長きにわたり中国の属国であった朝鮮でも、清の勅使に対して「三跪九叩頭の礼」で出迎えをしていた。

纏足や叩頭の礼など、いかに悪習によって近代化を阻んだ中国が問題を抱えていたかも分かる。いよいよ中国共産党が勢力をもって、近代的な社会を目指すが、ここでも大きな過ちが繰り返されていた実態などがつづられている



posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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