一方、韓国への日本産の農・水産物や加工食品を輸入は、福島で発生した原子力発電所の事故以来、二つの段階を経なければならないことになっていた。まずは、日本政府による放射能検査を受けなければならず、次いで韓国の食薬処の全輸入品の検査をパスしなければならない。ここでいう全輸入品の検査というのは、同じ製品でも毎回輸入されるたびにサンプルを抽出して検査するという意味合いのもので、すべての輸入品を検査するというわけではない。
福島県とその近隣の13県で生産される農・水産物は、今では輸入禁止となっている。農産物は福島産のコメ、キノコ、カブなど16品目、水産物は福島産の明太、タラなど49品目だ。これらの品目は、日本政府が直々に出荷禁止対象としたものだ。福島の食品は、今では加工食品だけが輸入可能となっている。
食薬処は2011年3月から毎日、あるいは毎週、日本の輸入食品に対する放射能検査結果をホームページで公開している。品目や重量、放射性ヨードとセシウムの検出結果、当該食品が生産された時期と県単位の生産地までが一目で確認できる。弊誌の取材チームがデータを分析した結果、今年8月まで30カ月間にわたって計15品目、188トンの加工食品が福島から韓国に輸入されていた。
最も多く輸入された福島の食品は水産物加工品で、これまでに93トン以上が輸入されている。水産物加工品とは、水産物に調味料などを加味して加工したもので、主にタコワサビ(わさびで味付けしたタコ)のような酒のつまみ類が代表的、というのが食薬処の説明だ。次に味と香を出す食品添加物が46トン輸入されており、食品添加物は今年に入って輸入が激減した。
コメと地下水が原料となる日本酒も、毎年輸入されてきた。これまで輸入された福島の日本酒は約23トン。福島の日本酒は、特に秋夕(チュソク/旧盆)とソルラル(旧正月)を前に輸入が激増した。
ソースやドレッシング類が7トン近く輸入され、トンカツなどに使用されるパン粉のような穀類加工品が2.3トン、おつまみやおやつとして親しまれる調味乾魚脯(味付けされた魚の日干し)が2.2トン、味付け塩辛が2トン前後、輸入された。このほかに、うどんのスープ類を含む複合調味食品、スナック菓子、ラーメン、インスタント食品、キャラメルなども少量ではあるが輸入されていた。
福島で生産された食品が敬遠されるのは日本も同じだ。東京都心に位置した「カタログ・ハウス」は、福島の原発事故以来、「福島の農民を助けよう」とのスローガンの下、福島産の農産物をいち早く販売した所として有名だ。ここで販売される農産物は、出荷前に放射能検査をすべて終えている。
しかしこの店には、消費者たちが自ら放射性物質を検査できるように検出機が置かれている。政府の基準値よりも厳格な数値を定め、放射能の数値がそれ以下のものだけを取り扱っている。この店の従業員は「従業員の中には自分の家で育てた野菜を食べる人が多いが、時々店の検出機を持って行って検査することもある」と話す。
福島の食品はいまだに輸入されているものの、多くの消費者が訪れる大型マートや量販店などでは一切見られない。たとえば日本人の顧客が占める割合が比較的に高いロッテマート・ソウル駅店の場合、日本酒は青森県、あめと菓子は大阪府、干魚は愛媛県など、すべて福島県から遠く離れた地域で生産されたものばかりだ。
なかなか、一筋縄ではいかない複雑な背景にも理解しなくてはならない。
月にウサギがいると言うのは仏教説話に、ウサギが仏に他の動物のように捧げものが出来ないので焚き火に我が身を投じて、それを食べて貰おうとしたのを哀れんだ仏さまが月にウサギを送った(敦煌の壁画にその説話が描かれていた)という話からだそう。他国ではカニだったり、女性の姿だったり、各国での解釈の違いをURLを挙げておきます。ちなみに、韓国は漢字を使わなくなってしまったこともあって、韓国の友人とのやり取りは英語というのも、今!という時代だ。
http://www.geocities.jp/planetnekonta2/hanasi/moon/moon.html