知人から、メール(画像)がきて、3.11後の水素爆発の判断経緯への疑問、今後の政府対応への指摘があった。指摘された点を考慮して、画像を見直し、その報道がされるまでの東電のやりとりの公開(部分)画像で気になる点を見てみて、疑問も湧いてきた。
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福島3号機・“水素爆発”とされた水煙のあがる映像の報道
東電はどういう判断で“水素爆発”といえば、ドサクサまぎれで「保安院や官邸の発言に沿って、“水素爆発”で行こう」と報告書を作っている。文書作成担当との会話のやり取りからすると、それ以上のことが起きた可能性も否定できません。
燃料プールに冷却していたはずの燃料棒が、溶解し始めた可能性、又、そのことから大気中に飛散した(膨大な量のプルトニウムが大気中に飛散した)可能性も考えられるのではないか? との危惧も依然として残っています。
今、瓦礫が覆いかぶさったまま手を付けないでいるが、燃料棒が本当に3号機の566体が完全な形で残っているのか、後回しにせず、「コントロール」出来てると明言する安倍首相は、燃料棒の状態は一日も早くはっきりさせたほうがいい。大地震・津波を想定しないで「絶対安全」を主張してきたのは現・自民党政権のもとであって、福島原発事故対策をしたは前政権・民主党だったが、それら二年半以上を国民は見てきました。
瓦礫除去を先行して片づけ、燃料棒が本当にどういう状態か確認させないといけない。作業を初めてみれば、も燃料棒の溶解などものあるなしが判明する。先週末には、東京でのオリンピック開催も決まった以上は、こうした基本的なこと、燃料棒の状態を見極める作業に入るべきではないか。本当の「おもてなし」は、安心に日本に滞在して頂けるところまで確信できなくては、困ります。建屋が吹き飛んだ4号機の原子炉建屋では、鉄骨カバーの建設が進んでいる。秋には約1500体ある燃料の取り出し作業が始まる。1〜3号機では炉心溶融を起こしており、核燃料の大半が圧力容器から格納容器の床に溶け落ちた。溶け出した燃料はほかの物質と混じった「デブリ」と呼ばれ、強い放射線を放つ。このデブリを取り出さなければ、原子炉や建屋の解体に入ることができない。放射線量は、2号機の格納容器内は最大毎時約70シーベルトで、人が数分で死に至る水準。これまでも遠隔操作ロボットを使ったり、内視鏡を入れて格納容器内を観察したりしてきたが、高い放射線量やがれきなどに阻まれている。
格納容器を水で満たした上でデブリの取り出し作業をするが、容器そのものが破損しているため、その補修作業を先にする必要がある。だが、破損場所の特定すら難航しているのが現状だ。特定できたとしても、高濃度の汚染水が流出し続けている場所の補修はさらなる困難が予想される。
「ならぬことは、なりませぬ」と言って、結果、貧乏くじを引くことになっても、会津の人達は誇りをうしなわなく、人として見事であり、それだから忘却されることはない、そうした東北人の粘り強く正していく姿勢を見習うべきですが、命がけの作業員が大量被ばくしないようにも配慮がいる。
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3月11日の地震により、福島第一原発は冷却機能を失い、水素爆発に至ったが、その中でプルトニウムを燃料として使用している3号機が水素爆発の直後、即発臨界という現象が起こり、使用済み燃料プールにあった核燃料が核爆発を起こしたのではないかと、アニーガンダーセン博士(米スリーマイル島の原発事故の原因調査の最高責任者)が事故直後から指摘していたが、日本の研究者はふれていません。政府や東電も確認できていません。
専門家の説明によると、爆発のビデオ解析から爆発のスピードが音速を超えることが明らかであることから、「3号機の核爆発は100%間違いない」ともいわれます。水素爆発の温度は約600℃であるのに対し、核爆発は何千℃、何万℃に至ります。プルトニウムの沸点は、約3200℃であり、核爆発では一瞬で気体となり、空高く舞い上がります。水素爆発ではプルトニウムは気体にはなりませんが、水素爆発のショックで核爆発まで進んだと考えると、プルトニウムがハワイやアメリカ本土まで飛んで検出されたと考えれば理屈が合うそうです。放出核種の分析と、この現象はよく一致していることに注目しなくてはなりません。
もう一つは、溶けた核燃料が水に接触して水蒸気爆発したと考えても理解できる。4号機のプール写真は公開されたが、MOX(プルトニウム混合)の3号機のプールの写真は撮れずなのはなぜか。1号基〜6号基の使用済み燃料を収容した共用プールは、混合(MOX有り)となっていて、原子炉建屋のプール保存されている燃料集合体の1.4倍にあたる6375本ある。
二つの可能性があるとされるが、まずは内部を確認し、国民を含め、世界中に責任をもって2020年を迎えるべきです。