2013年08月04日

信じられる意思

 薬でもないのに薬のような働きをする「偽薬」をプラセボと訳すこともあります。もともとはラテン語だそうです。そのプラセボ効果について語られるときにしばしば登場する有名な逸話を知れば、その効果がいかほどか、皆様には察しがつくと思われますのでご紹介したいと思います。

 米国心理投影法学会の会長に就任したブルーノ・クロファー教授が、 就任演説(1957年)でカリフォルニア州のロングビーチにある病院で実際にあったことの話を交えてのものでした。

治療を受けていた末期の悪性リンパ腫の患者は、腫瘍が大きいものではオレンジほどで、それが体のいたるところに転移、診察したウエスト医師は「余命は数日」という診断を下しました。当時、その病院では新しく開発された抗ガン剤「クレビオゼン」の臨床試験を行なっていました。この話を聞きつけた患者は、クレビオゼンを注射してほしいと医師に懇願します。しかし、医師はこの患者の願いを断ります。クレビオゼンの臨床試験に参加できるのは“余命3ヶ月以上の人に限る”とされていたからです。

 いったんは拒んだものの、患者からのたっての希望ということでウエスト医師は、ある金曜日の午後、クレビオゼンを投与します。そして、その結果はすぐに現れました。 週末をはさんだ翌週の月曜日、患者はベッドを離れて看護師と雑談ができるまでに快復していました。しかも驚くべきことに、腫瘍がまるで溶けてしまったかのように半分くらいの大きさになっていたというのです。さらに、その10日後、ガンの症状はまったく消えてなくなり、患者は自家用飛行機を運転できるまでに快復しました。

 ところが、その後、事態は急展開します。 新聞に“クレビオゼンに薬効なし”という記事が出たのです。これを読んだ患者はしだいに元気を失っていき、うつ状態になります。そして、その2か月語にはガンがその勢いをとりもどしてしまうのです。その結果、病状は、患者が最初に病院を訪れたときと同じレベルに逆もどりしてしまいました。医師は患者に「そんな話を信じてはいけない」と諭し、 「これはスーパークレビオゼンで、効き目は2倍になっている」と言って、ただの食塩水を注射しました。すると、ふたたび“奇跡”が起こります。ほどなく腫瘍が消え、ふたたび歩けるまでに快復したのです。また自家用飛行機にも乗れるまでになりました。

 ところが、話はここで終わりませんでした。皮肉にも、その2か月後、全米医学会によって行なわれた大規模なクレビオゼンの治療効果の調査を新聞が“効果なし”と再度報じたからです。患者は、その記事を読み、数日後に入院し、2日後に亡くなりました。

 医師が、プラスもマイナスの情報も、伝えた結果、14人のうち13人に顕著な改善がみられたという実験があり、医師のことばを患者が信頼することで、著しくプラセボ効果が高まるということが明らかになり、この研究事例から、情報の属人性によって影響ががあるとの事例だと、高田明和(浜松医科大学名誉教授)『うつもボケも寄せつけない 脳と心がホッとする健康学』(すばる舎)に紹介されていました。何を信じるか、誰を信じるか、でこれほどまに体が病みもすれば回復も可能になるということです。


  情報の属人性とは、誰が言ったかで、信じる人もいるということを意味します。その結果、 「あの人が言うんじゃ、嘘っぽい」と言われてしまうことも起こります。「あの人が言うんなら、信じる」と言ってもらえるのは、信頼されている人で、言葉だけでなく行動も一致している人であり、裏切らない人、信じられる人、すなわち誠実な人柄が伝わっているからです。「大丈夫」「きっとよくなる」「うまくいく」…と人を励まし、社会を元気付けられるような発信をして、正しい情報なのか取捨選択しながら、年輪のように年を重ねて心の拠り所にもなれる人になりたいものです。それは、いつも子を思う父母の顔につながるのかもしれませんね。その真逆にいるかのような人が政治に携わったりするようなら、許してはいけません!国民、市民の意識をハッキリ伝えるようにネットやメールが便利に活用できるようになった現代は、私たちの責任も増していきます。孫と子と我らの未来の為に考え、そして佳きことへ向けて少しずつでも行動しましょう!! 

 さて、8月6日、9日は広島・長崎の68回目の原爆記念日です。
我孫子市では、17日に平和記念式典を行ないます。そこには、原爆被災地の平和式典および平和学習活動に派遣(広島平和記念公園における自治体席に7時頃から並んで参列、平和を祈念し慰霊する式典に参加する。毎年、NHKなどの同時中継がされる)の中学生代表が報告、参加者とで非核平和記念碑に花を手向けるなどが行なわれます。我孫子市からも68年前に広島へ派遣された兵隊さん達がいて被爆者となりました。こうした不幸な出来事をけして繰り返さないように、市内の被爆者の方たちが慰霊と平和記念の活動を続けてこられました。これからは、ご高齢になった被爆者に変わって私たち一般市民もこの事を忘れず、語り継いで、世界の平和も訴えなくてはいけないでしょう。

 我孫子市平和祈念式典(無料、参加自由)
 日時 8月17日(土) 9時半〜10時半  
 場所 手賀沼公園入り口(アビスタ脇) 平和記念碑前 
 その他 映画上映(無料)、展示など
 


posted by Nina at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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