日曜日、銀座・松坂屋が88年の歴史ある店を閉じた。通販、廉価ショップの販売合戦に苦戦をしいられて、ピーク時の1/5の収益に落ち込んできたのと建物の老朽化によるとしている。物販、印刷や食品に関わる店などは廃業があいつでしまうのが、このところ目立って、アベノミックスの効き目の前に撤退を余儀なくされているようで、至極残念です。
さて、話題を変えて、大ヒット商品の話題を探してみました。
【レポート】キリン『午後の紅茶』に描かれている、あの貴婦人は誰? -キリン株式会社 CSV本部 コーポレートコミュニケーション部 広報さんに聞いてみた、というのに注目、ご紹介です。
キリンビバレッジの『午後の紅茶』といえば、ペットボトルの紅茶のトップブランドですが、そのラベルには謎の貴婦人が描かれています。実在の人物をイメージキャラクターにしたのだそうで、しかも7代目という由緒ある公爵家の夫人・アンナ・マリア・ベッドフォード(1788〜1861)さんだったのです。アンナ・マリア公爵夫人は、アフタヌーンティーを広めたといわれている女性なのでそうなのです。
※アフタヌーンティーは現在に受け継がれているイギリスの風習です。お菓子をお茶請けに紅茶を楽しみます。サンドイッチ(これはサンドイッチ侯爵がトランプをする際に、軽食をとれるように執事に創らせたとかいうことが起源とされる)などの軽食を取りながら、貴族女性がおしゃれな社交の場として広まったといわれています。
日本にも紅茶の本場イギリスの習慣を根付かせたいと当時の貴族の装いや風俗を参考にしてイラストが描かれています。大智デザイン事務所主宰の大智 意(おおち こころ)さんによるものです。最初、イラストは当初はパッケージのラベル側面に描かれていましたが、商品は大ヒットして、正面に描くようになりました。また、イラストも2008年にリニュールいたしました。より親しみやすい印象を与えるように変わりました。
アンナさんも、没後125年以上たって、日本で自分の肖像画が描かれた商品が販売されるなんて、思いもしなかったでしょうね! 我が我孫子の誇るプリマドンナ・柳兼子さん(世界的なドイツリート歌手)が世界のどこか街角で描かれる日を待ち望みたい。
マイナビニュース 6月30日(日)18時10分配信