政府は先月30日、成田空港(千葉県)と羽田空港(東京都)を結ぶ新鉄道「都心直結線」構想の推進を6月にまとめる成長戦略に盛り込む方針を固めた。今秋にも地質調査を始め、早ければ、5年後の平成30年代半ばの開業を目指す。これまで1時間半以上かかった両空港間を直通で1時間以内で結ぶ。JR東京駅近くに新東京駅を建設し、両空港からのアクセスを良くして観光客やビジネス客の利便性を高め、東海道や東北など新幹線を利用した全国への移動もスムーズにする。
都心直結線は地下鉄・都営浅草線の押上(東京都墨田区)−泉岳寺駅(同港区)間の約11キロに新線を通す。地下40メートルより深い部分にトンネルを掘り、土地の買収がいらない大深度地下方式を地下鉄で初めて採用し、事業費を圧縮する。1日当たりの利用者は延べ約22万人と試算し、既存線の混雑緩和も見込む。
構想は、国土交通省中心に検討されてきたが、事業費は新駅建設やトンネル掘削費などで約4千億円に上ると見込まれ、費用捻出が大きな課題となっていた。これに対して安倍晋三政権は、インフラ投資で企業から集めたお金を使う「PFI(民間資金活用による社会資本整備)」の活用を検討。民間投資を呼び込んで官民で実現させる考えだ。
押上−泉岳寺駅間は、現在も都営浅草線に乗れば約20分で移動できるが、大深度方式ならばカーブが少ない線路を敷いて高速で走らせることが可能となり、乗り換えも必要ない。将来的には在来線最速レベルの時速160キロ運転を想定する。土地買収が必要ないため事業期間は短く、「地震の揺れも地下が深くなるほど小さい」(政府関係者)こともメリットとしている。航空ガラパゴスの「日本の翼」縛るっている競争条件の 航空自由化も燃料税など勘案するらしい。
産経新聞 5月31日(金)7時55分配信
流山市、柏市にはTXが、野田市にはいよいよ東京直結鉄道の計画がされる。東京メトロ有楽町線の豊洲から分岐して、東陽町を通り、住吉から押上までは半蔵門線を使い、四ツ木、亀有、八潮、越谷レイクタウン等を通って野田市まで行く計画を、さらに、利根川を渡って坂東市、つくば市へと延長する構想だ。豊洲、住吉、押上の準備工事は済んでいますが、『つくばエクスプレスの投資効果を減殺しないよう留意して着工区間、時期等を決定する』とされていたが、計画が実施に移される公算がでてきたということです。我孫子市は東葛ガラパゴスにならないよう、アクセスの面でももっと真剣に考えなくてはならない。