先週末から、気温がさがり、肌寒いです。そのさなかのG20会合では、日本に対する冷たい円安批判もみられず、週明けから円安、株高でスタートの見通しがされて、もう一息です。
一方、震災の影響にもかかわらず、“東京”は3年連続で「最も好きな海外都市」に選ばれるという海外都市部門の結果が英国の有力紙ガーディアンで発表されていました。読者が選ぶ「ガーディアン・トラベル・アワード2012」を受けた、その2位以下は、サンフランシスコ、セビリア、ベルリン、ケープタウンという魅力的な街を抑えて1位でした。
東京の根強い人気の理由として、同紙の記者は次の4点をあげています。
1つ目は共存です。高と低、西洋と東洋、古いものと新しいものが混じり合い、最先端の国際的アミューズメントパークのようだと評しています。
2つ目は、強いアイデンティティです。新しいものをどんどん取り入れる一方で、日本らしさの根幹を失わないと分析しています。
3つ目は、豊富な見どころです。秋葉原のメイド喫茶、原宿のファッション、銀座のショッピング、築地魚市場、日本芸術の最高のコレクション東京国立博物館、明治の香りの残る上野、江戸を感じさせる浅草、古都鎌倉、開店と同時に従業員が一列に並びお辞儀をするデパートなどをあげています。
4つ目は、衛生面のよさです。飲食店を例に、喧騒に満ちた場所でも非常に衛生的と評しています。
また、BBC(英国の放送局)が、国際世論調査「カントリー・インフルエンス・ポール」において「日本はよい影響を与える」と答えた人は、すべての調査対象国平均で58%でトップでした。この調査は英・グローバルスキャン社と米・メリーランド大学が毎年共同で行うもので、毎年世界20数カ国に住む2万〜3万人を対象に、世界に対し「よい影響を与える国」と、逆に「悪い影響を与える国」を複数選んでもらう方式で行なわれています。2012年度は、世界22カ国に住む総計2万4090人に対して実施され、その結果は、最もよい影響を与える国に日本が選ばれ、2位以下はドイツ、カナダ、英国、中国が続きました。日本がよい影響を与えると思う理由については、47%が「日本の経済・製品・サービスの素晴らしさ」、22%が「日本の伝統文化の素晴らしさ」をあげています。
特に、好影響を答えた人たちの中で、米国、カナダ、英国、ナイジェリア、インドネシアでは70%以上にものぼったのです。その反対の質問で「日本は悪い影響を与える」と答えた人は、すべての調査対象国平均で21%と低くなっていのですが、ただし、中国で63%、韓国で58%と、この2カ国だけがダントツに高くなっています。この近隣両国が、日本は悪影響を与えると答え、好影響を与えるとの答えを上回っています。
日本は、今やこのように世界でもっとも称賛される国となっていますが、日本人はそのことに気づいていないのです。「敗戦後のコンプレックスが後をひいているのか、近隣国の日本非難(過去の歴史観等)によるせいなのか、しかし、世界の圧倒的多数の国々は、日本を称賛し、日本に恋していることを忘れてはいけない」と永田公彦氏(フランスを拠点に活躍する国際経営コンサルタント)は『日本人こそ見直したい 世界が恋する日本の美徳』で述べています。
先週、留学生らと布佐へも足を延ばしてきましたが、日本はいい国なので、我孫子に来てもらうようにパックツアーを組むなどいろいろな工夫をすればいいのではなど、アイデアを聞くことができてなるほどと思いました。「アベノミクスの三本の矢」のうち、1本目の金融政策に続き、2本目の財政出動も平成25年度予算成立のめどをつけることで歩を進めている。世界の目は「3本目の矢」の成長戦略に向いており、その中で観光のもつ潜在力は大期いはずです。
安倍首相は第1弾として雇用、女性の活用、再生医療振興を打ち出しています。引き続き、規制改革などで脱デフレと日本経済再生への道筋を示していかなくてはならない。それが、G20が日本に与えた宿題です。千葉も、我孫子も打つ手を考えよう!