6月23日は、都議選の投票日であり、近隣の船橋市長選挙の投票日でもある。
先週金曜日、船橋の市長選に野屋敷氏が5人目の候補者として、出馬表明をした。前回の市長選挙にも立候補し、3期12年との公約を反故にして4期目を押し通した藤代孝七市長に4600票差に迫る次点となった。今回は、みんなの党の公認とはならず、無所属での立候補となる。他の候補として、前市長に擁立された前副市長、前県議、元議長ら男性4人が既に立候補している。共産党も候補者の擁立に図るとしているが難航のようだ。
船橋の各候補は、市長や副市長等の給与3割カットや教育委員会改革、待機児童解消等を公約に掲げている。市長級給与3割カット、退職金の7割カットを掲げているが、どの候補も争点らしき争点が見えないとも言われている。そんな中で、女性市長なら“良いとこ 船橋”もいいのじゃないかとの声が出るかもしれない。野屋敷氏は、堂本暁子前千葉県知事選挙を取り仕切った市民による政治団体の先駆者で、首都圏初の女性知事当選に大きく貢献した。長年、県の政治を改革する地道な闘いを続けてきた人なので、千葉初の政令市における女性市長となるのではないかと期待される。
昨年は、大津市には、36歳で歴代最年少の女性市長が誕生した。その後、いじめ問題でも話題となっていたが、新市長の対応に一定の理解が示されるようになってきている。滋賀県は知事、県庁所在地の市長とも同時に女性が就任、全国初のケースだとして注目された。大津市では、現職3期目を目指した目片信氏(自由民主党・公明党推薦、みんなの党支持)を新人が破ってのケースだった。
また、7日に投票が行なわれた小平市長選挙も注目された。昨年末に、衆議院選挙で圧勝または前進した自民、維新、公明、みんなの党が推薦した新人候補者が惨敗した。当選した現職候補は、民主、共産、生活、社民などの推薦を受けたが、それでも大差によって3期目となった。このため、衆議院選挙で自民圧勝をもたらした国政の風を期待した関係者に衝撃が広がっていると言われる。
6月は、初の女性市長を目指す野屋敷いと子氏や都議選に立候補した女性議員の仲間らの選挙戦告示となり、ひいては夏の参議院選挙の前哨選になる。
参考:http://cpf.uub.jp/female.html