2月、節分、福は内、鬼は〜外だ。陽光も春の兆しだ。既に、昨日のニュースで節分の豆まきが行われていた。日本人は、季節感に優れるのは四季折々の変化に影響されるからであり、刹那刹那、仏神あらゆるところへお願いして疫をさけ縁起もかつぐ。
しかし、それもそれなりの理由と効果がもたらされるようなのだ。心理学博士・ウエイン・W・ダイアー は、「あなたの考えるように、そのようにあなたはなるであろう」と説明する。ダイアーは、1940年に生まれ、マズローの自己実現論の心理学をさらに発展させた、「個人」の生き方重視の意識革命の提唱、新個人主義の旗手として世界的に評価された。『“勝ちぐせ”をつけるクスリ』(渡部昇一訳、三笠書房)があるほか、世界各国で大ベストセラーとなった本には、『「頭のいい人」はシンプルに生きる』『小さな自分で一生を終わるな!』『自分の中に奇跡を起こす!』『「いいこと」が次々起こる心の魔法』『ダイアー博士のスピリチュアル・ライフ』等々がある。
つまり、いいことを考え、よいことが起こると期待している心には、よいことを引きつける一種の磁場が働く。よいことを期待している気分でいると潜在意識は、終局的によいことに連なるチャンスだけをつかえるようにその人を導いてくれる。洋の東西に関わらず、成功の大小にかかわらず、そういう人の周囲には、必ず人生の明るい面により敏感だという要素があるということだ。
「顔を太陽に向けましょう。そうすれば、影を見ることはできません」(ヘレン・ケラー)
さらに、愛の反対は憎しみではなく嫉妬だが、このようなマイナスエネルギーが潜在意識の中にあると、成功やお金からはどんどん遠ざかることになる。つまり繁盛している所や成功者を否定するということは、金持ちや成功者を嫉妬するということになる。否定しているうちは、否定や反発していた状況を引き寄せるというのだ。
同様に、心配性や取り越し苦労も引き寄せるという。「心配するな」、ではなく、「今ある幸せに感謝」
常に、明るい面、プラスな面、ポジティブな面を見続け、嫉妬したり、他を否定しない方が有難い人生、社会になるのだと分かる。
なるほど、昔の日本人が「鬼は外、福は内」と言ったのは、心の中をポジティブにする戒めかもしれない。