風力発電の風車を見ることにした。サミットウインドーパワーという関東最大の風力発電所(10基)は年間に20000kwを発電する。危機は為替の影響を勘案してスペイン製を購入していたということだ。
そして、捨てるはずの間伐材を燃やす、下水から発生したガスやなど、利用できないとみなされるものを発想の転換で燃料にして発電するのがバイオマス発電と言われるものだが、最近の固定価格買取制度では燃料別に買取価格が異なる。まだまだ普及するにはこうした条件をクリアしなくてはならないので、キッカケが難しい。
広島県呉に本社を置く企業である「中国木材」は鹿島臨海工業地帯にも拠点を作って、北米産の材木を直接買い付けている国際企業だが上場はしていない木材界のトップをいくファミリー企業だ。国内の生産拠点4カ所中の3カ所に木質バイオマス発電設備を保有し、木材界での発電量は最大であるという。木質バイオマスで発電するだけでなく、発電時に発生する熱で水蒸気を作り、木材の乾燥に利用するなど、木質バイオマスをフル活用する体制を敷いている。材木の原木は副産物も合わせて残さず活用すべきという中国木材の考えを反映している。
これまで電力会社が買い取ってきた再生可能エネルギーの電力量を見ても、風力に次いでバイオマスが2番目に多く、2010年度で太陽光の2倍以上ある。既存の事業との関連などで原材料を安く入手できるような企業や自治体であれば、買取制度を活用したバイオマス発電事業のチャンスは大きい。
見学コースは綿密に決められて、安全を図っているため、ヘルメット、ジャケット、マスク、耳栓を渡される。製材中の騒音はものすごいし、携帯電話のモニター画面に小さな製材粉がびっしりと着くほど空気中に木片が待ってしまうのだ。木から水分を蒸発させる段階で絵は、相当な蒸気もでるので眼鏡が曇りますよと注意されたくらい、あちこち見ると3時間は悠にかかるという事だった。
少し気になったのは、開設からしばらくしたころに低気圧(今回の爆弾低気圧と言われる以前)の影響で、工場の一角にある作業所を囲む鉄柵が変形した。そのため、再度の取り付けは断念したとのことを聞いて、低気圧の影響などで手賀沼終末処理場のテントの梁が持たない可能性もあるのではなどと想像してしまった。