アルジェリアでの日揮社員ら日本人ら拘束事件に関して、日揮から外務省に入った情報として、「日本人の現地スタッフ3人の安全を確認した」と、菅義偉官房長官は18日午前に発表があった。また、14人の日本人について安否は不明であることも明らかにされた。(日揮の外国人スタッフの61人のうちでは、1名のみ安否の確認)世界の騒乱を目の当たりにするこのところ、現地で活躍の社員の方々のご家族はいかばかりかと思う。
ちょうど一か月前、世界的なプリマバレリーナの森下洋子さんが第24回高松宮殿下記念世界文化賞(演劇・映像部門)を受賞した12月18日、東日本大震災の遺児のため、賞金の1500万円全額を宮城県に寄付(12/12/19) したという報道がされていました。
同賞を創設した日本美術協会の日枝久会長が、森下さんから託された目録を村井嘉浩知事(宮城県)に手渡しました。同県の震災遺児奨学金制度「東日本大震災みやぎこども育英基金」として活用されることになるそうです。
日枝会長は「森下さんは仙台でバレエを教えるなど思い入れがあります」と話すと、村井知事は「県内では千人を超える子供が震災で親を失いました。大切に使わさせていただきます」と感謝。森下さんへの感謝状を日枝会長に手渡した。
森下さんは「震災でいまなお多くの方が厳しい苦しみにある中、未来を担う若い人たちのために少しでもお役に立てればと思います」とコメントを寄せた。
他方、世界有数のバレエ団であるロシア・ボリショイ劇場バレエ団の セルゲイ・フィーリン芸術監督が1月17日深夜、モスクワ市内の自宅周辺で 顔を覆った人間から硫酸をかけられ、顔や角膜に全治6カ月以上のやけどを負った。 関係者によると、フィーリン氏は事件直前に脅迫電話を受けたり、自家用車が 傷つけられたりしていた。警察は背景に仕事上のトラブルもあるとみて捜査している。 フィーリン氏はボリショイ・バレエ団の花形ダンサーとして活躍し、2011年3月に古巣の芸術監督に就任。12年の日本公演でも来日し日本にもファンが多い。
出典:
産経ニュース
<森下洋子さんについて>
広島県広島市江波(現:中区江波)出身。幼少期に原爆被ばく者で体が弱いために近所の教室でバレエを始めて、メキメキと頭角を現した。
世界で最も著名な振付家・モーリス・ベジャールが森下のために大作『ライト』を振り付けている。ベジャールは森下について「彼女の小柄な肉体には西洋と日本が共存している」と語った。
バレリーナの登竜門と言われるバルナ・国際バレエコンクール金賞の受賞し、その後は世界各地に招聘されて、主役として踊る姿はどこでも高い評価を得てきた。正確なテクニックと演技力で、海外の多くのステージでプリマとして客演務め、英国、アメリカ、中国などで主演公演『白鳥の湖』『ジゼル』『くるみ割り人形』『ドン・キホーテ』『眠れる森の美女』他を行い多くの観衆を魅了、世界のプリマバレリーナとして活躍。
バレエ界の大御所・ルドルフ・ヌレエフに、エリザベス戴冠25周年記念公演においてパートナーに指名され大きな話題を呼ぶ。1981年パリ・オペラ座に日本人として初めて出演、舞台芸術に携わる者にとって世界的に最も栄誉ある賞の一つ・英国ローレンス・オリヴィエ賞を日本人で初受賞。世界的プリマバレリーナとしての地位を確固たるものにした。1997年女性最年少の文化功労者として表彰された。日本芸術院賞を洋舞として初受賞。多く受賞が最年少での記録を打ち立ててきた。海外の国際バレエコンクールの審査員もつとめる。