「君がどんなに遠い夢を見ても、君自身が可能性を信じる限り、それは手の届くところにある」
――- ヘルマン・ヘッセ
今年の新成人たち【平成4年(1992)生まれ】 高校入試→大雨 高校入学式→暴風雨 修学旅行→インフルエンザ大流行 高校卒業式→大地震 センター試験→大雪 大学入学式→自粛にみまわれてきたが、晴れ着を来て会場へ急ぐ姿は、楽しげで、元気いっぱいに見えた。ぱみゅぱみゅも新成人・・・
つまり、ツイていないとか、どうせ自分には無理といったネガティブな思考に支配されている大人になってしまうとその気になれない。若い人々はともかく多くの成功経験をして、諦めなどより、常に希望を持っていることが重要で、しかも、ご長寿時代で長生きできるなら、かなりのチャンスがやってくる可能性が高まってると考えられる (*^^)v
つくし野の自宅からの雪景色 Photos by Nina
素敵な人とであう、夢が叶う、やりたい事を実現させたいとの思いが若い人には多いはず。社会の中にヤル気の若い人の割合が多いと、ともかく「やってみよう」「やらなくてはならない」といいう機運ができる。言い訳、嫉妬、責任転嫁、イヤイヤ行動するなどは「その気の敵」になるだけのようです。
これから何が起きるか不安にならないのは、きっと「何か大きなものに守られていると感じる」から、または「自分は大丈夫」、というような人は何故か「根拠のない自信」があるからで、かえってそういう時代をくぐってこそ成功する確率が高くなるのだという。
そして、脳そのものの作用には、失敗体験に重点をおいていると「こんなこと無理だ」とか「できるわけない」といった結論を出してしまいがちになるのだそです。ですから、成功体験を多く積むことができれば、人は自信を持つようになりますし、反対に失敗体験に重点をおくとそのように脳の条件付けがされる。
もう一つ言えば、これから隕石が落ちてくるとか、ビルが爆破されるとか、何が起きるか不安にならないのは、「何か特別に守られていると感じる」か、または「自分は大丈夫」、というような「根拠のない自信」があるからで、もしも、そういう体験をしてもそれをくぐってしまうと、なんとかなると思えて、不幸中の幸いを体験して、ラッキーなのだと思う確率が高くなる。
つまり、知っておいていただきたいのは、脳のプログラミング変更が案外簡単にするものだということです。脳そのものは、本当にあったことと、イメージなのかを区別することができないのだそうです。「ツイてる」「この失敗があって本当に助かった、次回に活かせる」「今度はもっと上手くできる」など、口に出して言っているとそれを脳が学習していきます。内心信じられなくても、何度も繰り返しプラスのイメージを入力すると扁桃核の判断を肯定的に切り替えるようになるのです。肯定的な脳を作るにはプラスのデータを入力すれば脳はそのことを学習します。嘘から出た真ともいうのは、口から出た言葉が耳を通して脳に入力され、それを繰り返し行うことで脳は、「次にもっと上手くするにはどうしたらいいのか」など考え始めるからのようです。
ところで、人は伝えにくいことがあると、「この部分は良かったんですが。これはちょっと……やり直してください」という最初に褒めてしまうことがあるのですが、これは逆効果だそうです。大脳生理学の基本をとりいれれば、「この部分は、しっかり確認しろといっただろう!」と厳しく叱っても、最後に「でも、君なら出来るんだから、がんばれ!」と褒めることでモチベーションを保ち、相手を「その気」にさせ続けられると効果になるというのです。つまり、最後が大事で、最後の褒めが脳を「快」にする、つまり「その気」にさせてコミュ二ケーションがとれる。これが脳のしくみを知った上での「その気の法則」だそうです。
気をつけたいのは、「そいうことで笑いが取れると勘違いしている人」
または、つまらないひと言を言ったり、がっかりさせるような事をいう人
叱って、褒めて、思いやりを伝える言葉で相手の気持ちを温かくする伝え方が、効果的なようです。多分に維新の若者を動かした藩校の教師、塾講たちはそうした気質があったのにちがいありません。怒たり、叱ったりして、一時的にマイナス感情を伝えても、最後にプラス感情にもっていってやる気にしたのでしょう。けして、体罰で終始してしまう指導はあってはならない事です。
参考:西田 文郎 『その気の法則』 ダイヤモンド社