トミオ・オカムラという東京都板橋区出身の日系人が話題になっている。父親は朝鮮系日本人、母親はチェコ人なので、1990年代にチェコに渡り、観光業で成功すると、2012年10月の上院議員選挙に立候補し当選した。
その後、チェコ人として大統領選挙に立候補できる権利に気づくと、2013年のチェコ共和国大統領選挙への出馬を表明した。6万2000人分の支持の署名をもって正規の立候補を届け出すことになったものの、この意外な展開に裁判所がまったをかけるという事態になった。なんと署名のチェックで全体の4割にあたる2万6000人分の署名が無効とされた。そうなると立候補に必要な5万人分には足りなくなる。立候補者の要件を満たしていないとして失格とと判断され、再調査を訴えている人だ。
以前、チェコスロバキアの時代に東京オリンピックが行なわれた際に、美貌の女子体操選手・チャフラフスカが日本の人達の記憶に鮮明に刻まれた。彼女は、美しく、完璧な演技をするだけでなく、権力とも闘うことになる。
「プラハの春」と呼ばれた民主化運動の時にはシンボル的な存在として注目され、再び戻ってきたソ連の圧制と弾圧の下に命までも危ぶまれる苦境に立つ。共産主義政権とソ連の亀裂が走る時代に人々は翻弄されたが、後にチェコとスロバキアの2国に分離された。トミオ・オカムラは今後どんな政治を目指していくのだろうか。チェコをもっとしりたい!
来春には、我が家にチェコの留学生がホームステイすることになっている。
彼女は、政治経済に関心があるので是非にといわれて(?!)、我が家に泊まる予定なのだが、チャフラフスカのような美人で、聡明で、とても思いやりのある気持ちの優しい女性のようだ。夢は世界平和だそうで、彼女の国際性(多言語に通じている)、若い彼女の高い志に私も学ぶことが多そうだ。私も来年から国際日本研究の分野にて研究を続けられることになったので、若い国際的な研究者とも連携を持てるようになりそうだ。
彼女達と話して、夢をもって、世界の終わりなどとのマヤ歴の終末論や米国の銃乱射事件、不安な要素の渦巻く社会だけれど、元気な健全な社会に変えていきたいと思うところです。