人間の誰もが迎える死について、宋の朱新仲(しゅしんちゅう)は、人生には「五計」ありと言った。「五計」とは、「生計」・「身計」・「家計」・「老計」そして、「死計」の五つを意味する。
「どのように健康で生きるか」、「どんな仕事をして社会に貢献するか」、「どのように一家をかまえ生活していくか」、「どのように老いてゆくか、老後の生活は」の四つについては、計画を立てるが、一番後回しにしてしまうのが「死計」だ。
「死計」とは、平和な現代にあっては、若い世代は死など意識することはないが、どのような死に方をするのか、死後に何を残すかという心構えだ。戦乱の世にあっては、死は身近なものだった。
常日頃からの心構えを持ち、自分の死のタイミングを見極める精神性を持つことだと気構えがあった。
その為にも大事なのが、日ごろからの「養生」だ。
養生には「食の養生」「気の養生」「心の養生」の三つがある。食の養生は食物を通して大地のエネルギーを内なる生命場に取り込んで、生命のエネルギーを高めることだ。気の養生は、「調身、調息、調心」、つまり、姿勢を整え、呼吸を整え、心を整えるということ。
心の養生は、心のエネルギーを高めること、つまり、毎日の生活の中で、希望を抱き、「心をときめかせる」「他に感謝できる」ということにつながる。日々、「生命」のエネルギーを高め、最後を迎えるまで自立してすごすことが、心の進化に欠かせない条件になる。
心の進化は、感謝できるだけでなく、どれだけ人を喜ばせることをしたか、世のため人のために動いたかという、人格や、徳を高める努力をしたか、でもあるという。心が進化している人とは、当たり前のことに感謝ができる人。そして、自分に起きる問題は、自分の魂を成長させるためのものだと言うことだ。魂のステージを上げるたった一つの方法、それは「感謝すること」だ。
どんなことに対しても謙虚に感謝する人には、いつか「運」や「ツキ」がやってくる。一例をあげれば、松下幸之助などがその一人にあげられるという。反対に、心が進化していない人は、うまくいかないのを人のせいにしたり、不平不満や愚痴ばかりを言う人なのだ。
あしたは、徳川氏のトークセミナーを開催するので色々な方にお会いすることになるが、講師や多くの皆様に参加いただくけることにはなったものの、なんと会場が期日前投票所に当ってしまったために工芸工作室などで講演会との番狂わせだが、まずは会場が借りられて予定通りに出来る事に感謝しよう!!