2012年11月06日

女性は日本を救えると思いますか

 NHKクローズアップ現代では異例枠の73分を「女性は日本を救えると思いますか?」というテーマで、放映(10/17)した。
 女性が能力を発揮しきれていないことが日本の成長のマイナスであり、女性の社会参加こそ日本再生の鍵だというIMFの“Can women save Japan?”としてまとめたリポートのタイトルが、番組のタイトルでもあります。
 
 ゲストはIMF(国際通貨基金)総会に出席のため、来日中の同専務理事、クリスティーヌ・ラガルド氏と、日本からは経済同友会代表理事・長谷川閑史氏(武田薬品社長)でした。

番組の冒頭で、ラガルド氏はは日本社会に向けて2つのことを強調してくれました。
@ 女性が働くという選択肢をもてることが必要である。
A 働く女性が増えれば日本の経済はよくなる。

 今の日本は深刻な不況から抜け出せないでいます。サラリーマンの昼食代が500円で30年前と同じ、平均収入は20年前に比べて200万円も減少しているのだそうです。一方、日本は世界のどの国よりも早く高齢化が進んでいるため、近い将来深刻な労働力不足に陥るそうです。統計によると日本の生産年齢人口は1990年代半ばをピークとして、現在はどんどん下降し始めており、2050年には今より4割も減少するため、GDP(国内総生産)は途上国並みに落ち込むと予測されるそうです。

 ガルド氏は「女性の力をもっと役立てなさい」との提言です。見逃せないのは、女性が働くとGDPが4〜5%アップするのだそうです。ラガルド氏によると、日本の女性は(諸外国に比べて)教育水準も高く、熱心に働く意欲が高いそうです。

ところが日本の現状はお寒い限りで、働く女性の6割が第1子の出産を期に退職し、その後に再就職しても非正規雇用の仕事にしか就けないのが現状です。日本の女性が働きやすくするためには@ 家庭と仕事の両立を支援する体制を確立する。A 女性の管理職を増やし、パートでも正社員で採用し、管理職になれる道を開くことだそうです。
以下、次回に続きます。

  男性が動かしてきたかにみえて日本の経済社会。でも日本を救ってきた、影の功労者はやはり女性だと思います。明治維新後の日本の主力産業は何だったか。養蚕、製糸工場によって輸出を支えた女性たちを思い返してみてもわかります。

 なぜ、日本の女性たちは教養も学歴もありながら、不思議なことに世界比較してみると政治の表舞台にあまりに顔を出さない。企業においても、なかなかCEOになるなどは数を望めそうにない。一体、何が彼女たちを留めているのだろうか、彼女を社会が戦力として活用しない機構とは何なのか?
 
  番組では、様々な事例をVTRで紹介。正社員の勤務時間を全社あげて6時間に減らした会社や国全体でパートタイム労働の待遇を改善して効果をあげているオランダや、国家プロジェクトとして女性の社会進出を後押ししている韓国。女性管理職の割合を高めようという日本企業の様子などです。
スタジオの出演者はIMF・世界通貨基金のトップ、ラガルド専務理事(東京で開かれていたIMF総会の終了後、滞在を一日延長して出演いただいたようです)のほか、経済同友会の長谷川代表幹事ら豪華なメンバー。女性の社会進出が日本の経済成長のカギだとするIMFが発表したリポートを元に日本の将来を考える内容です。

女性の社会進出がなぜ経済成長につながるのか?
一見、結び付かない気もしますが、高齢化と少子化の問題を抱える日本にとって生産年齢人口(働く人の数)が今後、急激に減っていく現実を前に、いかに働く人を増やすかが何よりも大切だとIMFは考えています。というのも、状況を放置しておくと税収が減るだけでなく全体の経済規模も縮小し、このままではいよいよ日本の先行きが暗くなってしまいます。

 男性経営者に聞けば「昔と比べたら、わが社などは女性活用は積極的ですよ」などと自信を持っていうけれど、世界経済フォーラムの「ジェンダー・ギャップ指数2012」が発表され、日本はなんと101位。昨年より、また下がりました。女性たちでも「私は困ってない」「私は男女差を感じない」と、「女性の集まりなんて好きじゃない」などという人もいます。でも、この数字が如実に日本の現実を表しています。日本を俯瞰して眺めてみて、男女別役割社会できて不感症になっている隅々を点検して、全員参加で取り組んでいかないと、巻き返し不能になってしまうのではと心配です。

 女性が、女性がと言うつもりもありません。でも、議員として政治家に混じりこの課題を考えてきた今、すこし挑発的でも、やはり世界に輝く日本となっていく為には、多くの人の思考や心を動かす感覚を研ぎ澄まして女性の活用をしていくことが活路だと思えました。

 一人ひとりが日本の為に何かをする、今の混沌とした日本の社会状況から脱するために、何をすればいいか。慣れ切った個人の意識や、組織の意識改革をするために丁寧に見直していくべき時です。

 「女性でもできる人はすでに上に上がってきているよ」「まだまだ女性の意識や経験が足りないからね。だんだん増えてきているよ」「今と同じ仕組みと習慣で動いていい」ということになり、男性社会を中心になっているルールの落とし穴に気づかないので、そこを変更することに目隠ししています。今の日本は、「性別ではなく、各自の力があれば」というより正しい視点に立ち、女性の力を活用しそこなっている盲点を何とかしなくてはなりません。

 今までの日本社会は、左脳的な基準で評価をしてきました。たとえば企業であれば、売り上げ、利益、従業員数、店舗数……こういった基準で企業評価してきたのです。人についても、何大学を卒業しているか、収入はいくらか、どんな家に住んでいるか、財産は?など。

 戦後の混乱期は、この基準で、東京の、ある一定の大学を卒業した男性がネットワークをつくり、政治も、経済も、メディアも動かす形でスピーディに日本を立て直しているかに見えました。男じゃなくちゃ、出来ないとの思いこみは、戦闘員として最前線にたつのが男であったから、それが決まりごとのように戦争ばかりの維新後の日本社会に刷り込まれたのです。戦争と男性はこのようにして結びついて女性は銃後の構えとしての役割が大切だったし、この構図なら成果もあったのでした。

 ところが今は、日本は幸福かというと、戦争とは違う復興という中にあります。教育も、家庭も、生活も、なんだか課題があふれてきました。そろそろ、「何が大切か」ということを考えるにも、新しい仕組みを考えるにも、これまでの左脳的発想では解決できないことを右脳的発想が必要になってきているのです。

 つまり右脳的発想が、女性の視点を含む、ダイバーシティの視点なのだろうということです。様々な角度からみて、いろいろな立場から見て、良いのだろうか、と考える。ブータンの例ではありませんが、何を「ものさし」として生きていくのか、別のセンスを働かす時代だから、日本の女性の力を発揮する時なのです。
posted by Nina at 00:45| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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