2012年08月29日

千葉県がイスラム圏の食材研究へ、豆腐、精進料理の活用も

 成田空港を抱える千葉県は外国人の宿泊者数が139万人(11年実績)と全国4位にもかかわらず、祈りながら解体処理を施す必要がある牛肉などイスラム教の戒律に沿った「ハラール食」を提供する環境は整っていない。成田市の「マロウドインターナショナルホテル成田」は、1週間前の予約でハラール食の提供が可能だが、食材の確保が難しく値段は通常の4〜5倍という。担当者は「一般のイスラム教徒は値段を敬遠し、バイキング形式でベジタリアン向けの食事を選ぶ傾向がある」と話す。ハラール食の普及を目指すNPO法人「日本ハラール協会」副理事長で自身もイスラム教徒の松井秀司さん(53)は「日本はハラール食への関心が低く、まずは官民が一体となってイスラム教徒を受け入れる理解を広げる取り組みが必要」と話している。

 6月の千葉県議会では水野文也議員(みんなの党)の一般質問に対し、佐藤忠信商工労働部長が「今後、日本の伝統的食文化である精進料理や豆腐料理を、ハラール対応として提供する工夫などを研究したい」と答弁。県内で提供できるメニューの開発やハラール食の普及の可能性などを探る考えだ。
 
 東南アジアのイスラム諸国から、成田空港などを経由し、訪日する外国人が増えている。経済発展が続くイスラム圏は、日本への観光や経済交流の将来性が見込まれるが、豚肉を食用とすることが禁じられているなど特殊な加工や調理が求められるイスラム教徒向けの「ハラール食」を提供できる施設は少ない。

 日本政府観光局によると、訪日客数はインドネシアとマレーシアの伸び率が際立っている。
インドネシアからの今年1〜4月で2万6900人と震災前の10年同期比で32・8%増。同じくイスラム教徒が多いマレーシアも同4万300人で同11・2%増えた。 今年1〜4月の訪日客の総数(約269万人)は、震災の影響で10年同期比で4%も減っており、最も日本を訪れている韓国(同64万5700人)も同18・1%減と低調となったなかで、ダントツの伸び率である。同局は「東南アジアのイスラム圏は経済成長が著しいため、観光よりビジネス目的で訪日の勢いがある。しかし。潜在力の高い地域なので、日本側は伸び率を維持する対策に積極的に打って出るべきだ」と指摘する。

 特にインドネシアの人口は世界4位の2億4200万人で約9割がイスラム教徒とされる。「世界最大のイスラム教徒を抱える国」とされるインドネシアからの今年1〜4月の訪日客は、東日本大震災前の10年同期比で3割増への対応を千葉県でもしっかり考えなくてはいけないだろう。

参考資料: 毎日新聞 6月22日
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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