2012年06月19日

アートと観光、そして終末処理場の問題

香川県が取り組んだ「瀬戸内国際芸術祭」は観光の世界で注目されている。事前の予想を上回る3倍を超える94万人ほどの来場者を迎えるなど、近来にない好評を博したイベントとなったからだ。アートが観光によって、収益としても実を結び、ついには官公庁長官賞(2010年)を受賞したからだ。

そこで、実行委員会では2013年に第二回の開催を決定し、今後は3年ごとにトリエンナーレとして開催していくことが決まった。芸術は金がかかる、と犬猿されることが常套なのになぜ上手くいったとの結果が成せたのか。

香川県は、総合プロデューサー を重視していた。 福武總一郎(ベネッセコーポレーションの企業メセナ活動として「ベネッセアートサイト直島」の活動を始めた後、個人資産を寄贈して直島福武現代美術財団を設立して、2010年には直島など瀬戸内の6島を会場とした瀬戸内国際芸術祭を開催。2008年3月には東京大学に16億5千万円を個人寄付し、本郷キャンパスに「情報学環・福武ホール」が建設。)と 総合ディレクター 北川フラム(女子美術大学芸術学部教授)らがかかわっている。北川フラムといえば、代官山でアートフロントギャラリーを運営すると共に、アートディレクターとして国内外の美術展、企画展、芸術祭を多数プロデュースして、成功させている。1997年より越後妻有アートネックレス整備構想に携わり、2000年から開催されている「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」では総合ディレクターを務めた。

もちろん、その芸術祭の舞台となる瀬戸内海は、はるか昔より交通の動脈として、多くの新しい文化を伝播する役割を担ってきた、日本の屈指の内海だ。瀬戸内の島々には伝統的な文化や美しい自然景観が残っている。しかし、今、島々は高齢化、過疎化により活力を失いつつある。 瀬戸内国際芸術祭の開催で、島の住人と世界中からの来訪者の交流により島々の活力を取り戻し、島の伝統文化や美しい自然を生かした現代美術を通して瀬戸内海の魅力を世界に向けて発信し、地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指している。

芸術祭は、瀬戸内の島々を中心とした各地に展示される美術作品、アーティストや劇団・楽団などによるイベント、地元伝統芸能・祭事と連携したイベントなどで構成される。第二回2013年の開催では、新たに本島や伊吹島など4島が会場に加わり、開催期間も春から秋にかけて分散させる計画となっている。

我孫子にも国際野外美術展がある。我孫子らしい高い理想と友愛と広々としたロケーションと国際性を具備している。多くの作品との出会い、友情、芸術の発展に寄与したと思う。我孫子の国際野外美術展は今年15回を迎え、外国人アーティストを迎えるお手伝いやPRをしたこともあるので、それを振り返って考えてしまうのだ。意欲も、支援者もないわけでもない。瀬戸内海の航行史には及ばないかもしれないが、我孫子布佐には利根川という流域があり、川下りの観光も江戸時代から昭和の初めあたりまで人気であったらしい。何か、上手い観光にもつながる集客はないものだろうか。

先週末16日(土)、観光ゼミの後輩のアートによる観光の取り組みについて、報告を聞いた。さらに観光への努力をしてくことが、日本経済の立て直し、ひいては我孫子の活性につながると意を新たにした。
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アートプロジェクト.JPG

ところが、国際野外美術展の会場になる布佐に近い場所にある終末処理場に焼却灰一時保管所が決定との宣言(18日)がされた。このところの森田知事の言動から、終末処分場についての県の方針は予測できたけれど、しかし、13万人超の人口を抱える市議会の決議、市長らの意向をこんな風に飛び越えてしまうのは民主主義の手法に反するのではないか。もちろん、多数決の原則からいうと少数派は意に沿わない結果を受け入れるという民主主義の原則も一方にはあるのだけれど、今後、我孫子市としては何か打てる手があるのか。一挙に市議を4人削減した我孫子市議会は、かつての女性議員全国3位なる時代ではないが、市議会の底力と市民の知恵と行動こそ期待される。

千葉県知事としては国との連携を取って、苦渋の決断であると深々と頭を下げる。森田発言の模様が下記のサイトで動画映像で、確認できます。流石の役者、殊勝な姿でカメラ目線、でも、一度も我孫子の住民である県民の前には姿を見せずでした。我孫子の住民説明会を一方的な直前申し入れしながら、ご本人はドイツ視察(県費の盗難にもなる)をしておられた。多数だけを大事にするのが民主主義だなどとは、千葉のどの小・中学校でも教えていないはずだ! 我孫子東高校(布佐)の関係者、保護者にも説明会をすべき、もっと地元の声を聞いて欲しいとの声も上がったのに、決定宣告とはあまりに我孫子の意思を無視し過ぎではないか。 ちっ(怒った顔)

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20120618-00000078-nnn-soci

これまで、自区内処理の原則のもとで一般廃棄物の焼却灰を捨てる最終処分場も持てないままだった。そこが、柏などと違う自区内処理が完結していない状況だった。そして、実は我孫子市自体も市外にお願いしていた最終処分場からはいよいよ搬入の一時見合わせの申し入れになっていた。他市の焼却灰を受け入れに反対する一方で、我が市の焼却灰も同様な困難を抱える状況に事情は変化してきた。まずは、6月市議会、県議会の発言を要チェック、そして県知事へ意見をすることだろう。


posted by Nina at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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