3.11以降、常磐ハワイアンセンターはいち早く福島の復興と観光の癒し、ロハスなおもてなしの精神を象徴する場所となったいる。まずは、被災者を招待して元気づけ、東北の頑張り精神は映画「フラガール」のヒットもあって神格化してきたとも言えます。
大ヒット映画「フラガール」は2006年度の映画賞を総ナメにした。映画の舞台となったのは福島県いわき市、昭和40年に常磐ハワイアセンターが作られた実話が元になっうている。私もその昔、親に連れられて一度行った記憶がある。当時、海外旅行は庶民の憧れ、その中でシンボル的な地名がハワイだった。
実録・フラガールもDVD化されている。映画のなかでフラダンスの指導者である松雪泰子が演じた「まどか先生」のモデルとなった日本のフラダンス界を代表するフラアーティスト“カレイナニ早川”や、この映画が出世作となった生徒役の蒼井優演じる“谷川紀美子”のモデルとなった“小野恵美子”などが実際に語っている。特にフラダンスを習う人に人気なのはグランドポリネシアンショーが収録され、映画のオープニング場面の「ファイヤーナイフダンス」からフィナーレの「フラガール〜虹を〜」までを完全収録してある。冬の厳しい東北常磐の地に南の楽園を創り上げようとした人たちにもインタビューして、観光事業の核となった人々の証言と共に話をきいて、スパリゾートハワイアンズのサクセス・ストリーを検証する貴重な証言も記録されている。DVDも映画「フラガール」のプロデューサー“石原仁美”の監修となっている。
映画「フラガール」は、夢を必ず実現さなければならないという真剣さに反対者たちが協力するように変わっていくという実話であり、この映画の制作・配給会社「シネカノン」は1989年に設立。韓国のヒット映画「シュリ」などを配給したほか、いくつもの映画賞を受賞する作品を制作。「フラガール」は、2006年公開の日本アカデミー賞最優秀賞を受賞し注目を集めた。韓国ソウル市内に日本映画上映館をオープンしたが2008年に破産、飲食部門も手を広げて不振が続いていた。残念ながら、会社は2010年に民事再生法の適用を申請、倒産した。
「フラガール」のヒロインの母親役に富士純子(炭鉱事故で未亡人)、北川悦史がヒロインの兄(炭鉱労働者)として、東北弁で脇を固め熱演している。フラガール役のひとりが、芸人・しずちゃんだが、フラの訓練生として映画デビューした。最近はロンドンオリンピックに女子ボクシングで出場枠に挑戦していたが、予選落ちとなった。この作品によって、2006年の日本アカデミー最優秀助演女優賞、第49回ブルーリボン賞主演女優賞をはじめ、多くの映画賞を受賞した。昨年は『龍馬伝』のヒロインの一人として大河ドラマに初出演した。
映画「フラガール」は下記のサイトで2時間たっぷりご覧(無料)になることができます。
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00908/v12108/v1000000000000000062/