東日本大震災から一年、当日はコンサートでも皆で黙とうをした。
政府と東電の発表を振り返ってみると、”御用専門家”や”御用学者”が「健康被害はない、安心しろ」と言い続けていたのに、IAEAの進言はそうではなかった。東北ばかりでなく、市民が放射能計測器を入手して調べれば、安心はぐらつくばかりだった。ちいさな子どもを抱える親たちは、信じてばかりいては取り返しのつかないことになると必至になる。冷静に対処しようとして、勉強会をする、除染する、と頑張ってきたのに、これ以上黙っていられない、だれが播いた種なのと言いたい気持ちなのだ。
<報道の経緯>
IAEAは、原発事故後、日本政府への不信感が高まり続ける国際世論をうけ、土壌の汚染が基準値をはるかに超えており危険だと勧告した。これに対し、日本は独自の調査の正しさを主張してた。日本の主張の根拠は、「ただちに住民の人体には影響はない」とう繰り返しだった。
保安院が、東電が土壌を採取した3月21〜22日の段階で、プルトニウムが原子炉建屋の外でも高濃度の放射性物質が検出されており、 既に燃料が損傷していた可能性があると報告したが、それも原発敷地内であって遠くには飛びにくいとの考えだったた。気体となって放出されるヨウ素やセシウムと違い、プルトニウムは沸点が約3232度と非常に高いため、気体状になる前に溶け出したと考えられる。これは、損傷した燃料そのものが水に混ざって外に出ている可能性があることを意味し、より深刻な状況になった。
東電は今後も土壌を定期的に採取して調べるとしている。一方、検出された濃度は、過去の核実験に伴い国内で観測されたレベルと同程度で、ただちに健康に影響を与えるものではないとしている。
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文部科学省が、3月24日に発表した内容では飯館村の雑草からヨウ素254万ベクレル、セシウム265万ベクレルを検出しているとした。ただし、報道では半減期の短いヨウ素131は、短期に消えてなくなるというような印象で語られた。セシウム137にも同じくらい汚染されているはずだが、核種まだ放射能要素があるが影に隠れ表に見えないままだ。東電は今後も土壌を定期的に採取して調べるとしている。一方、検出された濃度は、過去の核実験に伴い国内で観測されたレベルと同程度で、ただちに健康に影響を与えるものではないとしている。
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政府はアメリカが持っているSPEEDI同様の解析プログラムの結果発表の直後にSPEEDIの解析結果の発表、あわてて出した感がある。IAEAや海外メディアから、日本の情報開示姿勢に批判が出る。3月末
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飯館村6000人のうち、3000人が一時は自主避難していたが、村に戻る人が増え、4000人まで戻したという。気の毒だが「日本一美し村」の認定をうけた酪農家は絶対に復活は無理だ。自殺者が出た。IAEAの調査後も村の一部を自主避難地域に指定しただけで、住むことさえ黙認している。
政府は実質的に避けることができたかもしれない危険に晒した。これまで、信じていた人たちが、まず住民を避難させ、そして立ち入り禁止区域とするよう菅邸にメール、ファックスが相次ぐようになった。
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4月13日 首相が松本健一内閣官房参与と会った際の飯館村に関して、「10〜20年住めなくなるので、エコタウン計画とか・・・」波紋
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4月13日 首相が松本健一内閣官房参与と会った際の飯館村に関して、「10〜20年住めなくなるので、エコタウン計画とか・・・」波紋
同日、国会での報告会で、京大原子炉実験所の今中哲二助教らが飯館村は、放射線被害で人が住むのに適したレベルではないなどと発表。 同村南部の曲田地区で、毎時10マイクロシーベルトを超える放射線を確認。3月15日からの積算被曝量は95ミリシーベルトに到達し、3カ月居続けた場合は100ミリシーベルトに達するという
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110415/dms1104151600019-n1.htm
同日、菅邸「放射性物質が北に飛ぶのか南に飛ぶのか分からない初期段階では、全方位=円内全部警戒しましょう」 http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g2.html
全方位は間違っていないが、(1)まず「20キロ」という半径は小さすぎていた。(2)汚染区域は風に乗って広がる。「原発からの距離」ではなく「風向きでも警告されるべき」であることはチェルノブイリ事故そのほか放射線防災の常識だった。(3)危険を警告し、住民の被爆から救うためには「地面の放射性物質の量が分かった後」では手遅れだった。(4)そうした風向きや天気などをを総合して放射能被爆から住民を救うために、政府には「SPEEDI」というシステムがあったが、活用されなかった。日々、危険区域の予測をアップデートし続けなければならなかったのだ。
同日、菅邸「放射性物質が北に飛ぶのか南に飛ぶのか分からない初期段階では、全方位=円内全部警戒しましょう」 http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g2.html
全方位は間違っていないが、(1)まず「20キロ」という半径は小さすぎていた。(2)汚染区域は風に乗って広がる。「原発からの距離」ではなく「風向きでも警告されるべき」であることはチェルノブイリ事故そのほか放射線防災の常識だった。(3)危険を警告し、住民の被爆から救うためには「地面の放射性物質の量が分かった後」では手遅れだった。(4)そうした風向きや天気などをを総合して放射能被爆から住民を救うために、政府には「SPEEDI」というシステムがあったが、活用されなかった。日々、危険区域の予測をアップデートし続けなければならなかったのだ。
放射性物質が到来していることを知らされなかった飯舘村6000人の村民と、海岸部から避難していた1300人が防げたはずの被曝を知らされず、被曝してしまった。いま村からはチェルノブイリ周辺に匹敵する土壌汚染や、プルトニウムすら見つかっている。それでも「立入禁止」ではない。
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4月22日枝野官房長官は、「飯舘村を計画的避難区域」に指定を発表した。
「計画的避難区域」に指定された地域の住民は、原子力災害対策特別措置法に基づき、別の地域へ避難することが求められる。概ね1ヶ月を目途に実施されることになるが・・・4月22日枝野官房長官は、「飯舘村を計画的避難区域」に指定を発表した。
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5月23日、IAEA:国際原子力機関が調査で来日、放射線検査を繰り返しており、政府に対し、避難勧告するように促したとされている。
福島第一原発からから北西に半径30〜50キロ圏にある飯館村の土壌から2000万ベクレルの放射線物資を検出した。
5月23日、IAEA:国際原子力機関が調査で来日、放射線検査を繰り返しており、政府に対し、避難勧告するように促したとされている。
福島第一原発からから北西に半径30〜50キロ圏にある飯館村の土壌から2000万ベクレルの放射線物資を検出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・部分
昨年3月29日 から以降のプルトニューム検出について克明に記録するブログがある。関係者かもしれない。<敷地内土壌から”猛毒”プルトニウムを検出!>
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/8dee04f40582fd9186d30a5397f8b1f2
内容の一部・・・・
プルトニウム検出が意味することは、最悪の事態である「炉心溶融」以外にない。 そしてこのことについて、原子力安全・保安院の中村幸一郎審議官が、記者会見にて「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」と述べている。
更に、フランス政府は「燃料が溶融マグマとなって炉心底部を溶かし地盤コンクリートを溶かしながら沈み、地下水から海に莫大な放射能を放出している」と指摘しているのである。
3号機ではプルトニウムにウランを混ぜた混合酸化物(MOX)を燃料にするプルサーマルを実施しているので、ここから出た可能性がある。ただ、プルトニウムは原子炉内でウラン燃料が中性子を吸収すると生成されるため、ほかの号機の燃料にも含まれている。現時点では出所の特定は難しい。燃料が損傷するのを抑えるため、原子炉や使用済み燃料プールの冷却をこれまで以上に強化し、封じ込める。
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/8dee04f40582fd9186d30a5397f8b1f2