次にAERA6月20日、記事の本文より一部抜粋。
―子どもが高血圧にも―
ヨウ素131は揮発性が高く、原発事故が起こると漏出・拡散しやすい。しかも取りこむと、主に甲状腺に蓄積してβ線やγ線を出し、甲状腺がんなどを引き起こす。
セシウムも揮発性が高く漏出・拡散しやすい。化学的性質がカリウムに似ているため、全身の筋肉や生殖腺に蓄積する。筋量が少ない女性は、乳腺や子宮にも蓄積されやすく、乳がんや子宮がんの要因ともなる。
チェルノブイリではセシウム131が約8.5京ベクレル放出された。放射線医学総合研究所元主任研究官の崎山比早子氏はその影響はがんだけではなかったと指摘する。
「ベラルーシの研究者が最近発表した論文では、高汚染地域の子どもたちの約半数が高血圧になっていると報告されています。セシウムが心筋に沈着しているためだと考えられます」
事故後70回近く現地を訪れ、医療支援などを続けてきたNPO「日本チェルノブイリ連帯基金」の神谷さだ子事務局長も、こう証言する。
「子どもたちが疲れやすくなったり、風邪をひきやすくなったという話を、母親や学校の先生たちから何度も聞きました。セシウムが胸腺などの免疫系に蓄積し、免疫機能の低下を招いているからだとみられています」
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こういう重要なことが週刊誌に書かれ、なぜか新聞はこういうことを報道しません。
同誌の、『見えない「敵」と闘う母』の記事には胸にくるものがあります。旦那さんや義父母、友人などと意見が食い違い、一人で闘ってい
子どもを守るために必死になるお母さんたちが神経質だとか、過剰反応などではなく、子どもを守るための当然のお母さんの行動です。
煽るわけではなく、大丈夫ではない、ということを広くみんなが意識し、少しでも良くしていくように考えないと何も変わらないから。