江田けんじは身長が180センチ、だから渡辺代表と並ぶと、漫才コンビのような取り合わせに見える。しかし、この人も経歴と実績、行動する篤さはピカイチではないだろうか。そして、「50歳からの子育て親バカ奮闘記」が意外なプライベートの公開で面白い。人間味のある、中身もある人たちがみんなの党の政治家には多いことが期待が大きくなる根源ではないだろうか。
さすがの内容は、やはり旧通産省の官僚時代に義憤を感じてきたことを、その為に政治家となって霞が関を変える必要性を、みんなの党のHPで表明している。詳細は「みんなの党」の公式ホームページをご覧ください。理念のある政治家の言動が分かりためになります。ちなみに「みんなの党」の名称は江田けんじの発案だとか(渡辺代表は、きずなの党というのを考えていたらしい)。
「脱藩官僚」が「官僚主導」を変える!
今の政治・行政は、「官僚主導」から「政治(国民)主導」を目指しているとは言うものの、「言うに易く行うに難し」、天下りをはじめとする既得権益や補助金・許認可権限等の利権を頑なに守ろうとする霞が関の壁に阻まれ、国民が期待するような成果を出せてはいない。その要因・問題点が官僚側にあることは当然ではあるが、より深刻で憂うべき事態は、多くの政治家が口先では「政治主導」を高らかに謳いあげるものの、実際には、巧妙、緻密、かつ根回し上手な「官僚の手のひらの上で踊っているにすぎない」という現状である。また、その官僚、特定の官庁と結託し、私腹を肥やす政治家(族議員)も後を断たない。
我々は霞が関に勤め、その手の内を知り尽くした者として、言葉だけではなく、この官僚の「厚い壁」を打ち破るだけの知識、経験等を蓄積してきたと自負している。この税金で得させていただいた貴重なノウハウを、出身母体たる霞が関のためではなく、本来官僚がそうであるべき「全体の奉仕者」としての立場から国民本位に活用し、政治・行政を真に国民の手に「だっかん」(「奪還」・「脱官」)していきたいと真剣に考えている。
したがって、メンバーには「脱藩」していることが厳しく求められる。元官僚というだけでは、もちろん足りない。昨今問題となっている「天下り」は論外として、物心両面において一切「母屋(出身官庁)の世話になっていない」こと、すなわち、中央官庁退職後、その官庁とは縁を切り、自力で道を切り開いて生きていることだ。それでこそはじめて、霞が関の意向に左右されず、真に国民本位の政治・行政とはいかにあるべきかだけに思いを致し、行動することができると考えるからである。我々は、かかる「志」、「思い」、「問題意識」を共有し合った「脱藩官僚」であり、将来は、霞ヶ関に対峙し得る恒久的な「政策集団」、さらには「シンクタンク」を目指したいと思う。
思えば「明治維新」は、脱藩した下級武士、志士たちが原動力となって実現した大変革であった。我々は今後、それぞれの専門分野を活かしつつ、時々の政策提言や意見表明(緊急アピール)等を通じて、霞が関や、その術中にはまる政治家たちが画策する国民不在の政策に対し、強く警鐘を鳴らし、かつ、この国の将来を見据えた真の改革実現のために貢献していく決意である。
ここに我々は、国民の皆さんに広く会の設立を宣言するとともに、一人でも多くの「脱藩官僚」の結集を強く呼びかけるものである。