2010年11月11日

松井遊見、大江商人の卓見

江戸時代の近江商人に、一代で莫大な財産を築いた松居遊見という人物がいました。
当時、近江商人たちは全国を行商して歩きましたが、その多くは東海道で商売をしていました。

東海道にある宿場町は賑わい、裕福な人たちが住んでいたので、商売をするにあたっての条件が良かったのです。ところが、松居遊見は東海道へは行かず中仙道へ行商をしに行ったのです。中仙道は山間地で、住んでいるのは裕福ではない百姓ばかりです。

そんな悪い条件の地を自分から好き好んで行商しにいく松居遊見を、他の近江商人たちは「なんて愚かなんだろう」と笑いました。しかし実際には、松居遊見は、東海道へ行商に行く商人たちよりもずっと多いお金を稼ぎ出すことに成功しました。

中仙道へ行商に行くのは松居遊見だけなので、そこで上がる利益をほとんど自分一人で独占することができたのです。一方、東海道には、たくさんの商人たちが群がるように押し寄せ、競争でお客を取り合いますから、結局商人一人が得られる利益は少ないのです。松居遊見はそれを見抜いて、あえて悪い条件を選び取ったのです。

有名な相場の格言に、「人の行く裏に道あり花の山 いずれを行くも 散らぬ間に行け」
俗説では、千利休の作とされている。

人のやらないこと、人と違う道を選択すること、しかも、そのチャンスは限られているので、早くやることが肝要、成功の秘訣だという。

「群れずに、己が道をゆく」、人と違ったことを恐れない人で道を究める人がいるのは勇気を指し示すことでもあります。


参考:
植西聡 『「求めない」ほどうまくいく』RHブックスプラス


posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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