流山市や鎌ケ谷市などでもペット霊園の設置・管理の許可などに関する条例は制定されているが、「移動火葬車」の規制を盛り込んだのは県内初。我孫子市内では、死んだペットの埋葬や火葬などをめぐるトラブルは発生していないが、近年のペットブームや埼玉県で発生したペット葬祭業者が死骸(しがい)を山林に捨てた事件などを受け、先手を打とうと担当部局が条例案を作った。
条例案では、「ペット霊園設置・管理」について規制。(1)住宅から100メートル以内にペット霊園を設置できない(2)水害の危険性のある地域には設置できない−などと明記し、事実上、市内でのペット霊園設置はほぼ不可能だ。さらに、ペットの死骸を火葬する炉を搭載した自動車「移動火葬車」についても、火葬処理業務を行う場合は住宅地から100メートル以上離れた場所−などとトラブルを未然に防止するよう許可を得る内容を盛り込んでいるため、うっかりしたところに停車して悪臭を巻くなどということもあり得ないようにした。
少子化と反比例で空前のペットブーム、マンションでもペットが飼えるところも少なくない。我が家も17歳のペルシャ系のわりと大型のふわふわ白猫のLeniがいるが、彼女は特別に愛されている家族の一員であって、ペットという類ではない。当然彼女用の部屋があり、夫はそれにエアコンと空調まで付けた。子供がお小遣いを惜しまずにH4O(H2O より、体にいいという水)を通販で取り寄せている。私がもっとも何もしていないので、家族によるとLeniが一番好きなのは私なのだからもっと愛情を示した方がいいと言われるくらい、ともかく家族中の関心を集めている。私は小さな子供(孫)の方が可愛いはずだと思うのに・・・。
ともかく、もし亡くなったら、もっとも家族に身近な庭のどこかに埋めるというのが我が家の暗黙の了解になっている。小犬や猫なら、庭に収まるけれど、大型犬などの場合は途方に暮れるだろう。この条例を提案した担当部署に聞いたところ、年間に自動車事故などで450匹を処理する中で120−130匹が家庭で死亡したペットだそうで、その場合は6300円の実費を貰ってきちんと焼却しているそうだ。骨を返してもらって、死後も弔いたいという希望の場合は柏や印西のペット霊園への紹介となるそうです。
おかしな業者が営業しないようにという、過去にラブホテル禁止条例を制定して話題になった我孫子だけれど、先手をうって市民生活を守ることは大事だと考え、特にこの議案に賛成の討論をした。討論とは、その賛成の意図を議員、また市民に説明し理解を求め、なるべく多くの賛成を得て採決したいとのことで議決の前に行われる。

