傍聴者も増えている。公共施設の受益者負担の見直しに一因があるのかもしれない。600件を超すパブリックコメントが寄せられ、議会で市の動向をウオッチしようとの機運につながったかもしれない。明日(16日)、午前10時からの議会運営委員会が開かれ、陳情者自身の意見陳述が行われる。一年前は、市民は傍聴不可の委員会だったが、議会改革で公開となったので一般の方の傍聴も出来る。議会運営にかかる陳情はこちらに振り分けられる。
陳情者は、経常的経費で約5.5億円不足との「広報あびこ」の報道記事を読み、11月の第2回市政ふれあい懇談会に参加され、市長及び部長らが厳しい財政下において、受益者負担の見直し、事業仕分け概要、かつ我孫子駅舎改修問題等の報告を聞いたが、市の判断について議員の話も聞きたいと議会報告会の開催を要求するために陳情の文書を提出された。
(以下に部分)
「住民サービスの金銭的負担増加等の協力を依頼する一方で、“我孫子駅舎の改造(自由通路の整備)事業”(南北階段幅の拡幅・エスカレーター設備・エレベーター設備・自転車通行可能とする要望等、諸設備の実質的充実が全く無い改造工事)に対し約23.5億円(国庫含・JR負担割合を交渉中とはいえ)を投ずる事業が市民への環境整備事業として最優先事業であるかの報告が同時になされるという無神経な報告に対し言葉を失いました。
その現実を冷静に見つめるに当たり、星野市政に対する批判の前に、この施策を、はたして我孫子市議会は如何に対応するのか、昨今の財政状況に対し、優先される市民サービスや、環境整備事業は何であるか、また、優先されるべき施策の報告と、我慢を強いるサービスが何であるかの説得がまずは必要であると実感しました。」
我孫子市議は27名のうち11名が登壇しただけ、4割程度が質問に立っただけだ。半分以上の議員が発言していないとなると、市民から議員は何をしているのかと聞きたいとなるはずだ。 県初の女性市長が誕生した白井市議会(全国でも女性議員比率トップクラス)では、議員の仕事をどの程度しているかと毎回の議会傍聴して登壇しない議員をチェックして発表する市民グループもいるそうだ。その影響で、白井議会では登壇する議員が増えたのだという。市民が議会をチェンジさせたわけだ。議員らと署名の束をもって県や国に要請を続け、北総線料金値下げも実現させた。また、最近、知事が変わって半年の県議会へは納得できない県議の言動に対し、県民によって要望書などが出される動きがある。昔と違い議会任せでない、市民も一生懸命になって地域を変えようとしている。