賞味期限の考え方が行過ぎて無駄に廃棄してしまうことがないようにと言われるようになった。ミートホープ、船場吉兆、白い恋人、不二家、中国餃子、粉ミルクなどなど食品の偽装や安全性が守られなくなって、特に子育て中の若いお母さんたちは不安でたまらないことだろう。
一方で、安陪司著『食品の裏側』という本がベストセラーになっている。柏アミュゼで開かれた講演を聞いて、私も早速に本を買ってしまった。そして、今日は生活クラブ生協で栄養士の資格のある方からさらに細かい話をきいた。
食品が安く手に入ることに惑わされず、よくその裏を考えたほうがよい。ハム、練り物、漬物などには合成着色料、増粘剤、発色剤、酸化防止剤が使われているのはよく知られている。今は、梅干ですらそのようにして出来た逸品だったりする。
安陪氏の話が、コーヒーフレッシュの原材料の話に及ぶと、なんと日本にはおかしな食品が安く出回るようになっていたのかと改めて気づかされる。一目みて、気にするのは特売かどうかだった。醤油のつもりで安く買ったら、そこにも仕掛け(注・新式醸造)があったと仕掛けには気づかない。カット野菜が、いつまでも色が変わらない不思議も、仕掛けは殺菌剤にくぐらせてあるからでした。魚の干物にも、色をよく見せる発色剤をくぐらせている、とか。開封して数日も腐らなくなった牛乳、これも昔はなかった。ドレッシング、カレールーなども色々な添加物が入っているのでよーく見比べて、購入するのが良さそうです。天然だしの素も、裏側をみて科学調味料無添加をチェックが必要です。豆腐、味噌も、原材料に変化を余儀なくされている。今や主原料の大豆は国産だけではまかなえないから、米国などから輸入している。せめても遺伝子組み換えではないものを輸入することにしている。サラダ油などの場合は、遺伝子組み換えのものを5%に達しない程度で使っていても表示しなくていいのだから、知らぬ間に口にしている。
私たちはどの程度、こうした変化に気づいているだろうか。