かつてはよく映画をみたが、この頃はその時間も惜しい。何やかやと市政にかかわり動き回ることを優先してしまうからだろうか。この間、ストレス解消はと聞かれて、マッサージと答えてしまった。お酒も飲む量が減ってきた。何故なら飲むと眠たくなって、調べものやら、原稿やらに目を通せなくなってしまうからです。朝、5時起きしていく毎週定例のセミナーなどもあるし、朝の駅頭もこなすとなると、ご飯を食べてからじゃないとゲンキが出ないから、一日のスタートが早くなった。
本当に、市議になって人の心配事や困りごとを聞いていると、いても立ってもいられなくなる。何の得があるかではなく、小さな事もつまらないことでもない。精一杯にやらないと申し訳がないし、それが市政に関わる議員の仕事だろうと思う。市政のことも、筋が通らないとイヤだと思う。特に女性市議をみていると、気持ちが一生懸命で、みんなおせっかい、そうとうに世話好きじゃんと思う。政治倫理を追及してしまうとそれこそ女性市長になってしまった人、自殺の問題に奮闘する人、市財政の問題に懸命になる人、本当に彼女達は凄いと思うし、それを知ると私も頑張れる気になる。
さて、映画の話だけれど、そういう果敢な女性が主役の映画があった。ジュリア・ロバーツがアカデミー主演女優賞をとった映画、「エリン・プロコビッチ」などは、地域に渦巻いた不正、汚職を追及して、公害訴訟に勝った実話を描いたものだ。シングル・マザーのエリンが職を求めて移り住んだ町で起きた大企業相手の公害規制裁判で、町の人々が困り果てているのを一つ一つ調べなおし、汚職が絡んでいたことを知る。しかも、中途退学してしまった未婚のヤンママが、地域を変えていきながら自分もしっかりとした女性に成長していくというのが、アメリカらしく思えた。
もう一つジュリア・ロバーツが主演した映画「ペリカン白書」は、サスペンスタッチで面白かった。超優秀な女子大学院生がレポートを作る過程でオカシナ文書があるのを知ってしまう。そこから、危険に合いながらも、知り合った捜査官と協力して事件を解決していく。政治の汚職を知ってしまった彼女を何度も救うのが黒人のスマートな捜査官(リンゼイ・ワシントン)だった。最後はキスシーンで終わるのかと思ったが、黒人と白人の有名俳優二人であってはそれはなかったのは、そういう時代の映画だったからだろう。オバマ大統領(父親がケニア人留学生で、母親は未婚の母となるがインドネシアで研究生活をして第三世界の人々を援助する活動家となる)が誕生して、今度は黒人と白人のカップルのラブストーリーの映画が生れることだろう。 これまで、ハリウッド映画といえども黒人白人の感情、人種問題の壁が厚かったと思う。
政治をテーマにした映画といえば「スミス氏、都へいく」と言う相当に古い映画だが、深夜放送の白黒映画をみて感動してしまったのを思い出す。議員になりたての青年が、関わった事件に実は長老政治家の不正を知り、若い女性記者らの応援を得て、議会でそのこと暴く映画だった。色々な妨害にあうが、へこたれずに調べを続けると周りの人たちが無力な若者に力を貸すようになる。フリーバスターの演説で、老獪な政治家と渡りあうが、議会で時間稼ぎをしているうちに気絶して倒れてしまう。その間に記者らが調べてきた事実が明白になり、議会に駆け込んで渡す。とうとう真実が明るみにでる。町のドンであった老政治家は自らの命を絶つ、というような話だったが、なぜかアメリカらしい映画だと感心して、夜更けまでスイッチを切れずに見入ったことがあった。
これまで日本の映画は、つまらないなあと思い込んでいた。地味なつくりで、目を向け損なっていたそこにこそ、味わいのあるものがあるのが分かるには時間が要るのかもしれないし、まずは派手な宣伝に目を奪われてしまうのが世の常だからだろう。
「蝉しぐれ」(緒方拳・出演)は見ないといけないなあ、日本の良さを世界に伝えられないととこの頃さらに思う。平凡に生きることの偉大さ、人としてのあるべき姿を、原作に忠実に、美しい日本の四季折々の風景を織り交ぜて表現した映画だと、多くの方の方の声を聞いた。(「千葉観光フォーラム」の映画で作るチバの講座で、黒土三男監督から映画つくりの情熱や、見た人たちの感動の声を聞いて)
日本の良さを伝えるのには言葉にできない部分がある。分かってもらうには更に深い人生観がいるような、曖昧模糊と刹那さとが入り混じったものかもしれない。キラキラして目を引くのではなく、静かに墨絵のように、ただただそこにあるというような、人生を50年を越えてこないとわからないだろうなあというような、人生の感慨がわかってこその心境だなあと思った次第です。
2008年12月20日
2008年12月14日
Merry Merry Christmas!
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英語好きが集まって、地球サイズな話題で英語でディスカッションを楽しむ集まりが20年近くになります。会場は天王台近隣センター、根戸近隣センター、最近は久寺家の近隣センターが中心です。
この集まりのきっかけは、我孫子市で国際交流の拠点窓口を作らなくてはと運動を始めたことに端を発しています。当時(1990年頃)、市担当者は、「我孫子の市民は国際交流など関心がないのですよ」という認識でした。既に、沼南町(現在柏市に合併)ではオーストラリアと姉妹都市交流が始まっていたし、取手市にも国際交流協会があり、我孫子市を除き近隣自治体には国際交流協会が設置されていたのにです。なんで時代に乗り遅れているのだろう、これでは子供たちにかわいそう! そう思っていたところ、英語劇「シンデレラ」(たまたま米サンタモニカ劇団が日本に来る情報を耳にしていたので、ツテをたどって格安で我孫子での公演をお願い)の劇団が都内で公演することをききつけ、我孫子でも開催を計画、1000人収容の市民会館大ホールは立ち見の大うけになったのです。
何分、誰でもが、この物語を知っているので分からないと言う事がないのと、役者たちの衣装や舞台装置が楽しく工夫され、しかもプロの役者の表情、台詞の英語をナマの発声で目の前で堪能できる滅多にない機会だと、子供も大人も男女関係なく来て頂けました。開催した、私達はこれに先立って、この英語の台本を手に入れて、事前学習宜しく英語講座「イングリッシュキャラバン」を市内3箇所で行いました。
「イングリッシュキャラバン」のうちの一回は、よりによって滅多に降らない程の大雪になろうとは、思ってもみませんでした。主催者側(女性ばかり)としては参加してくださる方に中止の連絡も取れない状況なのでともかく会場にたどり着き、足止めを食らうものの講習希望者が一人でも来ればスタートできるように準備しました。ともかく英語指導をしてくださる先生は、某市の市長の通訳をしたり、国際会議の同時通訳をする方でしかも三回の講師料を無料で引き受けて下さったのだから、こっちも気合をいれざるを得ませんでした。そして雪の中、バスも動かないのではという日に、講習会場には熱心な受講者が何人も来て下さり、講師の万全の内容のレッスンで楽しく英語劇の勉強をし、満足、と主催者一同は感激でした。そんなわけで、サンタモニカの劇団「シンデレラ」が、我孫子市民の英語への反応の良いことに米カリフォルニアからやってきた劇団員がとても驚かれました。
そもそも、我孫子市民はよそ者好きで、結構昔から国際交流をして来ていた。その最たる例が、バーナード・リーチや白樺派の文人達で、この町のよそ者の代表格です。戦後は坂西志保という米国の大学でも教鞭をとったという国際派女性評論家が、この地にしばらく住んだ時に、地元の芦の芽婦人会のお母さん達と全国に先駆けて(1947年)PTA活動を発足させたのでした。そういう事を振り返ってみると、改めて国際交流などと国際交流組織を設立しなくても既に地域にはそういう潜在力があったと言えます。
しかし、行政の認識は市民の活動に遅れているところがあるので、やはりきちんと予算を計上して未来の我孫子市民を育てる社会教育、外国人・日本人の垣根を除いて助け合う地域交流・国際理解の場が必要だと思いました。その前には、言葉でなくても分かる児童画を世界数十カ国から集めて「世界子ども絵画」を開きました。そんなことから段々に、国際交流協会の設置に向けて動くようになったのです。そして今はAIRA(我孫子市国際交流協会)と愛称で呼ばれるようになった団体が誕生しました。AIRAは世界の平和活動へも貢献するように、本年6月には平和条例の基金を備えるかたちになりました。AIRAが出来るまでの間に、私たちは市と連携して連続英語講座を開催するなど、絶えることなく国際理解の推進、国際平和への啓発に力をいれてきました。
そうした時期に市民の希望を聞いて、英語だけのディスカッションが始まったのです。英語を学ぶのではなくて、国際理解をすすめるディスカッション講座・CCC(Cross-cultural Communication)を目指しましたが、日本語を交えずというのが原則でした。初代の講師がゲイリーさんでした。
そうやって活動していた頃は我が子が幼稚園生で、まさかこんなに続いて活動するとは誰一人予測しなかったし、大雪の当時に最も一生懸命に準備し、最も若かった人が今春に先立つとはそれこそ予想だにしなかった。一緒に笑ったり、怒ったり、泣いたり(感動で)したことを思うと寂しい。
こうした活動をする中で知り合った人の一人がゲイリーさんだけれど、2度目の再婚(!?)もされたり、十年を越えるお付き合いの間に、それぞれが公私の変化があります。ゲイリーさんが忙しくなって、他の講師7,8人が入れ替わった時期にも、色んな方が流暢な英語で戦争から、平和まであらゆる話題提供をしてくれました。
ゲイリーさんの博識ぶりは、舌をまきます。特に、米国の世界戦略については日本の防衛省よりレーダーが高い感じです。そして、カントリーな我孫子が大好きだと言いながら、和食はダメ、キムチ大好き(メキシコ料理のような味でパンにも合うそう)。Ex-wife は田舎がダメな都会育ち(赤坂)だったそうで縁が遠のいて離婚。落胆し、そろそろ帰国と考えていたゲイリーさんが、不思議な犬仲間のご縁で知り合った方が現在の奥様と再婚、その時にまたCCCの講師に再任。ゲイリーさんはその後に心臓の手術等など大病をしながら、一ヵ月後には復帰して、私達のモデレーター(司会役)を続けてくれている。薄礼の額は10年前とそのまんまだ。
勝手気ままな人たちが、自由闊達に話すので、当初面食らうし、辟易(へきえき)する場面もあると思うけれど、悪気も親切心も超越して、面白がれる地球人の集まりのような気がします。言いたいことはズバズバ英語でいうけれど、和の心は忘れない、地球サイズのユーモアが分かる人たちなんだろう、か。この集まりを理解して、交通不便地区に月一度、忘れずにやってきてくれるゲイリーさんの忍耐力にも恐れいる。何かのご縁と興味、時間がある方は一度は来て見てください。時折、学生の参加もありますが、超シニアがゲンキにしています。
皆様が健康で、国際金融不況に負けず、惑わず、地域を交流に邁進し、国際貢献をされるように祈念しながら、
Merry Christmas & Please come to CCC,next year '09,too!
2008年12月01日
千葉県初の女性市長が誕生!
我孫子では、全国の初の女性市長が誕生するかと1991年の市長選挙で市民運動が燃えた時がありました。結局、全国初の女性市長は同年芦屋市に誕生したのですが、それから約17年たって千葉県にもようやく女性市長が隣市・白井に誕生しました!
応援に行きながら、質問原稿を書いていましたので、どっちも気が気ではありましたが、どっちも上手くヤラナクテは議員の仕事は勤まりません。昨日11時過ぎに横山くが子氏当選が分かりました。
http://blog.goo.ne.jp/setagayakugi-tanakayuko/e/79622d1f0c7f5a8ed8e1b457c7f107ae
我孫子よりも前から女性市議の数が多いまちでしたから、市民が動くと町が、時代が、変るのだと実感しました。(横山氏も、選対事務局長・柴田議員も、同窓の先輩市議・福井さんも、都内から応援に来た田中区議も 議員勉強会の仲間です。 バンザーイ )
応援に行きながら、質問原稿を書いていましたので、どっちも気が気ではありましたが、どっちも上手くヤラナクテは議員の仕事は勤まりません。昨日11時過ぎに横山くが子氏当選が分かりました。
http://blog.goo.ne.jp/setagayakugi-tanakayuko/e/79622d1f0c7f5a8ed8e1b457c7f107ae
我孫子よりも前から女性市議の数が多いまちでしたから、市民が動くと町が、時代が、変るのだと実感しました。(横山氏も、選対事務局長・柴田議員も、同窓の先輩市議・福井さんも、都内から応援に来た田中区議も 議員勉強会の仲間です。 バンザーイ )